ねえデーミック。
どうなさいましたお嬢様。
最近私めにお声をかけていただける機会が多い気がいたしますが。
そう?
前からこんなものよ。
左様でございますか。
して、御用はなんでしょうか?
お茶会、というものの存在をメイドから聞いたわ。
ご興味がおありですか?
そうね……少しだけ。
お望みならば人を集めますが。
それは面倒なのよね……。
ねぇデーミック。
貴方は分霊を作ってあちこちに飛ばしているのでしょう?
お茶会を面白いと思った個体はいるの?
そうですね。
楽しいお茶会を開いたことはございますよ。
貴方「が」楽しいお茶会ね。
ろくでもなさそう。
いえいえそのようなことは。
疫病が広まった街の中でこの疫病は私が広めたものだと宣言した後悪魔仲間と悠々とお茶をしたのでございます。
恨み言を音楽がわりにお茶を飲むの?
楽しくなさそうね。
ううん、私は楽しかったのですが。
お嬢様の趣味にはあいませんか。
貴方は自分の悪趣味をもっと自覚するべきよ、デーミック。
はい、自覚した上で楽しんでおります。
本当にろくでなしね、貴方。
反省のために伏せをなさい伏せを。
こんな時だけ笑顔になられるお嬢様も大概ですよ。