休日の朝、7時。
私はコーヒーを飲みながらオカルトサイトを見ていた。
私の休日の朝の日課だ。
休日の朝、7時。
私はコーヒーを飲みながらオカルトサイトを見ていた。
私の休日の朝の日課だ。
ふーん、呪いの鏡の話ねぇ…
へぇ…オカルトサイト見てるんだ
うん、毎朝見てるよ?
それが私が入っている「怪異解決部」の日課ですから
おはよー、ひよりん
あら、おはようノラちゃん
えへへ(´▽`*)
ところで、ノラって付喪神よね…?
まさか、その刀の?
うん
そ、そうなんだ・・・
でも、なんで刀を?
私は誇り高き名刀でもある退魔刀「十六夜之剣(ダークブレード)」なんですよ?
すごいでしょ!
ちょっと待って!?
ダークブレード!?
おもいっきり十六夜之剣って言ってるのに!?
それに名前が中二病っぽいし!
十六夜之剣って書いてダークブレードって読むんですよ?
すっげー中二くさいよ?その読み方!
ちなみに命名は父です(キリッ
お父さん!?それに名前つけたのお父さんなの?!
ネーミングセンスおかしいよ!?
何せそれは私の趣味だからな(キリッ
うわ!びっくりした!
(やだ、めっちゃかわいい)
驚かして済まなかった。
私はひよりの父の---
「仕草タカシ」です、以後お見知りおきを・・・
あの…自己紹介、最後まで言わせてくださいよ…
あ…よろしくおねがいします…
…っていうかお父様も霊感強いのね
びっくりだわ…
いやぁ、というかうちの家族は、全員霊感強い人ですから・・・
何せ祖父が神社の神主、祖母は霊媒師なものでして・・・
す…すごいわね…ここの家系…
ちなみに、うちの自慢のノラちゃんは祖父の手作りなんですよ!
祖父が丹念に且つ真心こめて作った退魔刀ですから10年という早い期間で付喪神が取り付いたのですよ!
こんなにかわいい付喪神なんてめったに見られないでしょ!?
それから---
わかったわかった!
もういいから!お父さん落ち着いて!
あ、すみません・・・
すこし、熱くなりすぎたようでして・・・
で、お父さんがここに来たってことは何か用なの?
そうよ、何かあったからここに来たのでしょ?
いやぁ、友人のジャンヌちゃんがこの家に遊びに来てさ、何か頼みたいことがあるといってたよ
あぁジャンジャンか、何かようなのかな?
え、ジャンヌってあの・・・
ってかジャンジャンって・・・
あぁ、姐さん・・・これは『事件』の香りですよ。
え・・・えーっと・・・2人ともどうしちゃったの・・・?
そうだと思ったわ…
ジャンヌ、入っていいわよ!!
えっ?何この展開?
なんかこの展開について来られないんですが・・・
お邪魔しまーす!!!
ジャンヌー!いらっしゃーい!!!
・・・
ちょっと待って!?突っ込みたい所が2つほどあるんだけど!
まず今までのあの変なくだりは何だったの?
ただ言いたかっただけなの!?
それにジャンヌってあのジャンヌ・ダルクよね!?
まさか転生って奴なの!?
まず、あのくだりは恒例行事なの。
こうでもしないと、私のテンションが上がらないからね
あ、あれ気合いみたいなの?
うん
そ、そうなんだ・・・
ねぇ、ひよりちゃん
この子だれなの?
その子はツキヨ、昨日の夕方に出会った亡霊
よ、よろしく・・・
あっ、初めまして!
僕はジャンヌ・ダルク、サバゲが好きな純情可憐な乙女です!!!
よろしくね!ツキヨちゃん!
は、はい・・・
(なんか物凄く濃いキャラが出てきたわね・・・ていうか本当にジャンヌ・ダルクって名前なのね・・・)
ところでジャンヌちゃんは、ジャンヌ・ダルクって名前だけどさ?
貴方はジャンヌ・ダルクの転生体なの?
そして、貴方は怪異解決部のメンバーなの?
僕は前世の記憶がちょこっと残ってるし、それに怪異解決部のメンバーだよ
じゃあ覚えているところだけでいいから、その前世の記憶教えて頂戴?
う~ん・・・確か僕は兵士で、皆からオルレアンの乙女とか、英雄だとか言われてたなぁ・・・
それに天使の姿とか見えたし、神様の声も聞こえてたよ。
でも最後は魔女だとか言われて火あぶりの刑された所までは覚えてるね。
やっぱり本物のジャンヌ・ダルクだこれーーーー!!!
えへへ♪
えへへ♪って・・・
あ、そうだ!
今日お友達と依頼人を呼んできたよ!
おぉ!しかも依頼人もいるのか!
じゃあ呼んできて~!
かしこまりっ!
1分後
えーっと、貴方達は・・・
ジョン万次郎です
ジル・ド・レです!
樫見弥祐二です・・・
待って待って!!一気に3人出てこられるとツッコミ役の私が混乱しちゃうから!
あ、紹介するね
彼女はツキヨ、私の守護霊なの♪
え?ひよりちゃん?何言って---
わぁ・・・本物の幽霊さんだ!!すごーい!
へ・・・?
なぁ、あの世ってどんなところなんだ?
俺にわかりやすく教えてくれよ!
いや・・・アノ・・・その~・・・
これは興味深いですねぇ・・・ツキヨさん・・・
は・・・はい・・・
わたくしと一緒に・・・『 実 験 』 を し ま し ょ う (ニタァ…
スタァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァップ!!!!!!!!!!!!!
!!!
おっと・・・
!?
ハァ…ハァ…
いい?
私はひよりの守護霊じゃない
私は亡霊なの
え~…
ごめんね、ジル君
さっき言った通り、私は亡霊なの・・・
な~んだ、守護霊じゃないのか・・・もし守護霊とかだったらあんなことやこんなことを・・・(ブツブツ
祐二・・・だっけ?
やましいことは考えるな。
いいね?
アッハイ・・・
(チッ・・・)
なーんだ・・・でもあの世に行ったことあるんですよね?
ジョンさん、実は・・・「あの世に行けない」んですよ
あの世に行けない?
うん、何か知らないんだけど成仏すらできないから何か未練を残しているらしいのよね・・・
しかもその未練すら覚えてないのよ…
成仏できない・・・ふぅむ・・・でもツキヨさん、ご安心を!
貴方を必ず未練思い出させながら全て解決させて成仏させてあげますよ!
何せ我々は『怪異解決部』ですからね・・・
ありがたいですが・・・祐二さんはちょっと・・・
チッ・・・
あのー・・・自己紹介、忘れてない?
あ、そうだったな!
俺の名は「ジョン万次郎」
趣味はサバイバルかな?
ちなみに怪異解決部ではサバイバル担当だ。
よろしく!
はじめまして!ツキヨおねぇちゃん!
僕は「ジル・ド・レ」だよ!
趣味はジャンヌちゃんと一緒に遊ぶ事と黒魔術だよ!
怪異解決部では戦闘&魔術担当だよ!
よろしくね♪
樫見弥祐二(カシミヤユウジ)です・・・
解析担当です・・・
フフッ・・・
ちょっと待て!
なんか2人ほどおかしいメンバーがいるんですけど!?
なに!?サバイバル担当って?!なんなのよ!ただ怪異を解決するだけなのにサバイバル必要!?
いやぁ~、怪異っていうのは町だけじゃなくて山奥の廃墟とかにもあるからね、更に突然廃墟とかで野宿するってときにもサバイバル術とかは本当に役立つからね!
覚えておいて損は無いよ!
そ・・・そうなんだ・・・
で・・・問題はジル君よ・・・
なんなの?黒魔術って・・・怖いわよ・・・
例えば対象を呪い殺したり、悪魔を召喚したりとかカナ・・・
最近召喚した悪魔はサタンとかカナ・・・
キヒヒッ・・・
つまりそういう事、おk?
こっわ!めっちゃ怖っ!
しかもサタン呼んじゃうとかもうそれ世界破滅しちゃうよ!!!!
あとそれから最後のキヒヒって所めっちゃ怖いからやめて!!
あの・・・僕は?
貴方は、なんていうか・・・いつも舌打ちしまくるただの変態ですね。
チッ…
ところで、肝心の依頼主がどこにもいないけど?
あ、それ僕の事です
へぇ~、君が依頼主なんだね♪
私の部員が依頼って・・・結構珍しいことよ?
・・・で、どんなご用件で?
呪いの鏡って噂、ご存知ですか?
えぇ、ちょうど見ていた所よ?
とある学校の3階女子トイレのアレ
知っていれば話が早い
実はその鏡、『僕たちの学校』にあったんですよ・・・
え!?
なんと!
ちょっ!すっごい近所じゃん!
呪い鏡・・・まさかそれが近所にあるとは・・・
これは面白いことになりそうね・・・
あ、ジル君は普通にああいう子だから・・・
ごめんね。
おまけ
妾は赤き姫・・・本名?それは・・・まだ内緒。
さて、今回出てきた呪いの鏡、通常「呪い鏡」の噂について少し話しておこう・・・。
噂の内容は・・・
「昔、この学校には「河村ハルカ」というクラスのマドンナ的存在のかわいい女の子がいた。
彼女はいつも3階の女子トイレの鏡で告白の練習や身だしなみのチェックをしていた。
彼女にとって、鏡は友人みたいな存在だった。
しかしある日、ある『怪異』が起こった・・・
何と鏡の中に映る自分が突然こちらに話しかけてきたのだ・・・
鏡の中の自分はこういった、「鏡の中に手を入れろ、お前の望みをかなえてやる」
彼女の望みは「好きな男の子と結婚する事」だった・・・
しかし鏡の誘惑に負けて彼女は鏡の中に手を入れてしまったのだ・・・
「引っかかったな」鏡の自分がハルカの手を引き・・・鏡の中に封じ込めてしまったのだ・・・
彼女は鏡の世界で息を引き取り、その身の魂は今も鏡に映っている・・・」
・・・まぁ、ざっとこんなもんだ。
解決方法はイザベラが知っている・・・イザベラ!
はい・・・イザベラです・・・
この怪異の解決方法は「怪異の本体を倒す」事です
怪異の本体・・・と言っても件の鏡やハルカ様のことではございません・・・
もっと他にございます・・・そう、鏡の中の自分になり替わっていた「諸悪の根源」が・・・
今回は初回なのでほぼ答えですが・・・次からは少し分かりずらくなるかもしれません・・・
ひよりさん・・・そして怪異解決部の皆さん・・・頑張ってください・・・