番外編

橋本ピッツア、モネ展へ行く

の巻

クロード・モネ

やあ日本のファンのみんな、クロード・モネだ。今回のジャパンツアーの会場はアメ横とパンダの町、上野。

今度のはショーは21年ぶりに
『印象、日の出』
をやろうと思ってる。

あと死ぬ直前に書いてた長編連作の
『睡蓮』
『日本の橋』
もフルバージョンでお披露目するよ。

それと新人時代のカリカチュア(風刺画)とか、私的美術コレクションのロダンとかアンコール的なナンバーも充実してる。
ある意味ベスト盤的な内容になってる自信はあるね。

クロード・モネ

とにかく、過去最高のショーになるから遊びに来てくれよな。

詳しくは日テレの公式HPをチェックしてくれよな。

当日はゴーストになってお前を会場で見張ってるからな。
物販で死ぬほど買ってけよ!!
ハッハッハー!

ピッツァ

以上、天国からクロード・モネさんのVTRでした。

…はい、というわけで東京都美術館で絶賛開催中の

”マルモッタン・モネ美術館所蔵
モネ展「印象、日の出」から「睡蓮」まで”

せっかく行って参りましたので、レポート・批評しようと思います。

ピッツァ

なんと10月14日現在で来場者数13万人突破!

混雑を避けるため平日の午前中をねらって行ったにも関わらず、まさかの30分待ち!

ざっくり計算で
チケット1600円×13万人=2億8千万円
がすでに動いていて、かつあの物販コーナー・・・は後ほど書きましょう。

見どころと感想を紹介していきます。



『印象、日の出』
Impression,Sunrise
(1872)


ピッツァ

32歳の時に発表した作品。
かの有名な印象派、という西洋画のムーヴメントを作った草分け的作品、らしい。

そんな歴史的価値は抜きに素晴らしくて涙が出ました。

近くで見ると油絵の粗目が立体的な波間に見え、遠くから見れば空と海の境界線が曖昧な幻想的な水色。

そこに淡く優しく夕焼けの橙色が寄り添っていく感じが美しい非現実にトリップさせてくれます。

この絵は18日までの展示なのでタイムリミットは三日。
20日からは『サン=ラザール駅』という後半戦の目玉作品に変わるらしい。



『睡蓮』
Water Lilies
(1903-1919)


ピッツァ

関連作品は全部で10点展示。
前半はみんなの期待するドリーミーなモネの風景画だが、
正直、晩年の方は意味が分からないと思う。

もはや花が描かれていない。
それは彼が70過ぎから白内障を患っていて、ガッツと憧れだけでキャンバスを書き殴っていたにすぎないからだ。

多分、青を塗りたかったはずのに赤に染まっていたり、柔らかな輪郭はただの武骨な線。

きっと自分でもう本来のタッチで描けないのをわかりながらも、気力で理想郷を描く姿がありありとイメージ出来てピッツアは号泣した。

こんな気持ちになったのはあしたのジョーの力石が死んだトコ読んだ以来。

ピッツァ

あと鑑賞し終えた後に、上野公園を横切って不忍池に向かうのをおススメしたい。その間、10分かからないはず。

あそこは今のシーズンだと睡蓮の花が咲き乱れているからだ。その美しさのあまり、心霊スポットとしても有名。

その余談はさておき、よくモネが上野の美術館に呼ばれるのはこの蓮と何か縁があるからではないかと、ピッツアは勝手に想像している。

ピッツァ

この目玉作品やコレクターズアイテム的なのも含めて今回は全部で90点堪能できます。

因みに任意でやれる音声ガイド(520円)は俳優の田辺誠一だったが、遠慮した。

どんなに話してる内容が良かったとしてもこういうのは女優か声優に任せるべき。
宮沢りえか松たか子だったら100%利用してた。
というピッツアの独断と偏見。

ピッツァ

最後の物販コーナーは巨大マーケットになってるのでご注意。

複製画の即売会やらポストカードやら全然似てないマスコットキャラのグッズやらスカしたお菓子やらでピッツアは全く魅力を感じなかった。

迷うポイントといったら2400円の資料パンフを買うか否かだけでいい。ホントにモネが好きだ、知りたいというならばの話。

ピッツァ

あと先月のHP予約の時点で思ったけど、あんなわけわかんないオリジナルデザインの手提げ付チケットとか絶対買わない。

実際、前・後期二回まとめ券は即完売でもあのコースだけは売れ残っていたはず。

著作権の問題かもしれないけど、ちゃんとモネ作品がプリントされたマグカップとかトートバッグとかそういうの出して欲しかった。

クリアケースとポストカードが可能ならそこまでやってくれよ!
あと一枚150円のポストカード用の額縁が1050円ていう価格設定は本当に適正なのか!?

大事なことだから二度言うけど、あのかっこいいモネ。とかいうキャラグッズは要らない。〇ールおじさんのパクリかて!!


・・・すいません。

お茶を濁しました

ピッツァ

とにかく会場はテレビ効果もあって老若男女、あらゆる年齢層がごった返していました。

土日は1時間待ちとか当たり前なんでしょうね。

それなりに美術館とか行きますが、こんなすごいアツは5年前の「ぐるり、阿修羅展」以来な気がします。

学校の先生みたいな事言うようですが本物に触れる良い機会なのではないでしょうか?

少なくともピッツアはパワースポットに行った後のようなすっきりした充実感でいっぱいです。

ピッツァ

因みに来月また行く予定です。展示物が入れ替わるし、立ち読みした感じだと資料パンフはしっかりしていたので、給料出たら購入がてらまた行こう。たとえその時に『印象、日の出』が無いとわかっていても。

・・・まあ、昨日パチスロで負けなければ買えたんですけどね。にょほほほ。

以上、橋本ピッツアと気の毒な仲間たち番外編でした。

クロード・モネ

才能ねえんだからパチスロやめちまえよ養分野郎!

ピッツァ

ひーん

Supplementare La Fine

番外編 橋本ピッツア、モネ展へ行くの巻

facebook twitter
pagetop