~勇者様はレベル1~
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旅の軌跡ノート
(8)
オヒラの遺跡 ~ 第4の試練の洞窟まで
『第63幕~第69幕』
〈空中都市ルナトピア〉編
【あらすじ】
遺跡にあったゲートを通って辿り着いたのは、
翼人族の暮らす空中都市ルナトピアだった。
アレスたちは審判者のエレノアと出会い、
第4の試練の洞窟へと向かうこととなる。
ただし、洞窟があるのは小さな浮島。
勇者の冠の力を使えば雲を歩いて行けるが、
アレスを含めて3人までしか効果が出せない。
そこでアレスはミューリエとシーラを選び、
試練の洞窟へと向かった。
今回の試練は勇者の剣に『世界を変える力』を
示すこと。
アレスは自分自身がここにいるということこそ、
世界を変えられる可能性だと剣に告げた。
そして見事に剣に認められ、試練を乗り越える。
その事態を見守っていたミューリエは、
自分の意思でアレスを守ることを決意。
さらに自分が自然の摂理に反した
存在であること、
勇者アレクの遺言により
アレスを守っていたことを明かす。
新たな強い絆が生まれた矢先、
アレスを倒すため魔王の四天王であるシャイン、
クロイス、デリンが襲ってくる。
アレスとシーラ、エレノアの3人はデリンと、
ミューリエはクロイスとシャインを
相手に戦うことに。
圧倒的に不利な状況の中、
アレスは力を使ってデリンを打ち倒す。
するとシャインは負けたデリンの始末を試みる。
だがアレスがそれを庇い、
心を動かされたデリンは寝返った。
アレスとデリンは共闘し、シャインを倒す。
こうして形勢逆転したものの、
不利を察したクロイスは
ミューリエを道連れに自爆。
さらに街に残っていたタックとビセットは
モンスターたちに襲われたまま行方不明。
四天王たちを退けたが、その代償は大きかった。
アレスはシーラ、デリンと共に
最後の試練の洞窟のある
グラドニア公国へ旅立つ。
【行程】
オヒラの遺跡 → 空中都市ルナトピア
→ 第4の試練の洞窟
オヒラの遺跡 ~ ルナトピア:数時間程度
ルナトピア ~ 第4の試練の洞窟:半日程度
【主な登場人物】
※各項目は旅が進むに従い、
内容が変わっていきます。
あくまでもその時点での情報であり、
新たな事実が判明した場合は置き換わります。
名前:アレス
職業:勇者(見習い)
種族:人間
性別と年齢:男/14歳
●約300年前、
魔王を倒して世界を救った勇者アレクの末裔。
●昔から争いごとが嫌いだったため、
戦うこととは無縁に育った。
旅を続けるうちにそれではダメだと思い至り、
ミューリエを師事して
『身を守る』剣術の特訓中。
●シーラに回復魔法を習い、
簡単な傷なら治せるようになった。
●復活した魔王によって
世界が危機に瀕しているため、
周囲に押し切られる形で
勇者として旅立つことになってしまった。
●本人は戦いが嫌いなため、
当初は冒険に出たくないと思っていた。
●タックに『勇者失格』と言われたことにより、
勇者の血をひいているという誇りが
心の奥底にあったのだと気付く。
それ以降は立派な勇者になろうと決意。
レインを死なせてしまったことにより、
その決意はさらに強くなった。
●周囲に気を遣う性格で、遠慮しがち。
心は優しく、殺生を嫌う。
普通の人間にはない純粋さがあるらしい。
●信念を曲げない強い意志を持つようになった。
精神面も成長し続けている。
ただ、時には脆くなることもある。
●レインに続き、ミューリエを失った。
さらにタックやビセットも
行方不明で意気消沈。
それでも前進することを誓う。
●念じると動物やモンスターなどと
争いを回避できる特殊能力がある。
これを使った自分なりの戦い方を身につけた。
●力は生物の本能に働きかけるものであり、
知能の高い種族の場合は
無意識のうちに戦意を喪失してしまう。
大抵の生物に対して有効。
●力を使いすぎると、
反動で身体に負担がかかる。
相手が強力なほど命を削ってしまう。
ただし、
シーラの力を借りると負担は軽減される。
●様々な魔法薬を作る技術を持っている。
マッピングにも慣れてきた模様。
●ミューリエと審判者の間に
何らかの因縁があると思い始めた。
●色恋沙汰には鈍感だが、
気になる相手はいるらしい。
レビィとは真摯に対応する意思がある。
●幼いころに両親が他界し、村長が親代わり。
村のお姉さんたちにも
面倒を看てもらっていた。
そのため、女の子向けの遊びも知っている。
名前:ミューリエ
職業:魔法剣士
種族:自然の摂理に反した存在
性別と年齢:女/
300歳以上(外見は18歳くらい)
●シアの城下町で悪漢たちにからまれていたが、
アレスが間に入って止めようとした。
●基本的にクールでドライな性格だが、
心を許した相手には優しく温厚で、
まれにお茶目な面を見せる時もある。
●気合いで相手を吹き飛ばす
力がある(詳細不明)。
●黒い炎の魔法を使う。
炎の魔法と剣技の複合技『黒炎剣』は、
打撃力と閃熱を兼ね備え、壁をも破壊する。
●攻撃魔法単体も得意。
超絶大爆発魔法すら一瞬で完成させた。
封じの魔法なども操り、まさに万能。
●かなりの剣術の使い手。
『一閃滅殺』という技で
鎧の騎士を一刀両断した。
デリンとの戦いでは彼の腕を切り落とすほど。
戦い方も熟知している。
●ドラゴンと戦ったことがあるような
発言をしており、知識も豊富。
勘も鋭く、レビー村では神父の怪しさに
すぐ気付いた。
●魔王の四天王を簡単に退ける実力がある。
その真相は今のところ不明だが……。
●アレスの力に興味を持ち、
一緒に旅をしたいと申し出る。
実はその裏には勇者アレクの遺言があり、
アレスを守るために旅をしていたのだった。
ただし、アレスの理念に感銘し、
自らの意思でアレスを守りたいと
思うようになる。
●アレスの力を活かした戦い方について、
いち早く気付いていたっぽい。
能力の特性についても推測している。
●審判者とは本能的に気が合わないらしい。
ただ、それだけではなさそうな気配も……。
●強情なアレスの姿は
彼女の友人である勇者アレクと
よく似ているらしい。
●意外にお金持ち?
●シャポリでの単独行動時に
クレアと歩いていた。
ミューリエ自身は記憶にないと
いうのだが……。
●ジフテルが禁呪を使った際、
苦しむ様子を見せた。
何か理由がありそうな気配。
●クロイスの自爆からアレスを庇い、
命を落とした。
名前:タック
職業:勇者の試練の審判者・召喚術師
種族:エルフ族
性別と年齢:男/
400歳くらい(外見は13歳くらい)
●試練の洞窟にいた『勇者の試練の審判者』。
●試練の洞窟は世界に5つあり、
それぞれに審判者がいる。
審判者に認められると
『勇者の証』が授けられ、
全て集まって初めて
魔王と対等に戦える力を得られる。
●タックがアレスに与えた試練の内容は、
召喚された鎧の騎士を倒すこと。
手段は問わない。
●素速い身のこなしや召喚魔法が得意。
鎧の騎士やサラマンダー、シルフなど強力な
魔獣を操るが、魔法容量にやや難あり?
●召喚魔法以外にも色々な魔法が使える。
●様々な知識が豊富で、機転も利く。
ジフテルの使った禁呪についても知っていた。
パーティの参謀的な立ち位置。
●エルフ族の能力(夜目など)も持っている。
そこそこ強い。武器は小弓とナイフを使う。
●ミューリエはムカムカする相手だとのこと。
ただ、それには何か理由がありそう?
●レインにはよくからかわれているが、
本質的には仲がいい。
彼女を失ってからは少し寂しそう。
●ビセットに気に入られている。
最近は彼にツッコミを入れることも多い。
●アレスの力に負け、鎧の騎士が暴走。
その際にアレスの強い意志と優しい心に触れ、
その実力とともに勇者と認めた。
●勇者の証とはタック自身。
そのため、旅に同行することになる。
試練の洞窟へ案内する役目も担っている。
●アレスの力について、
当初は魔法無効化能力だと思っていた。
勝手に魔法力が
収まっていってしまうとのこと。
●伝説の勇者アレクの旅にも
『勇者の証』の1つとして同行した。
そのため、当時のメンバー(聖騎士ランス、
拳聖ユース、大神官フェン、賢者デタックル、
魔術師ルーン)とも認識がある。
●アレクの遺言について知っているが、
時期が来るまで話せないとアレスに告げた。
その内容はかなり深刻そう?
●船に酔いやすい体質。
●ワインなどお酒にはあまり酔わないようだ。
●ルナトピアで別行動となって以来、行方不明。
名前:シーラ
職業:巫女
種族:人間
性別と年齢:女/14歳
●ウェンディ(審判者)に
代々仕える家系の巫女。
回復魔法や防御魔法が得意。
●アレスの力を補助する能力が覚醒した。
詳細は不明だが、
彼の体への負担を軽減できるようだ。
●リパトの町でアレスとタックに出会い、
ウェンディのための魔法薬を
安く譲ってもらった。
その時からアレスのことが気になっている。
●何度もアレスの優しさに触れ、
さらにデリンの攻撃から
庇ってもらったことで
彼への想いはより強くなった。
そのため、ウェンディの後押しもあって
第2の試練の達成後に仲間として
旅に加わった。
●芯は強いがちょっと泣き虫。
●思うことがあってもすぐには口を出さないが、
状況によってはハッキリと言う。
●時にアレスを叱咤激励する姿は、
もはや事実上のお嫁さん的ポジション?
●勘が鋭い。
それゆえに複雑な想いに悩むことも。
●タックほどではないが、船酔いをする。
名前:ビセット
職業:勇者の試練の審判者・武術家
種族:人間
性別と年齢:
男/不詳(外見は20歳くらい)
●第3の試練の洞窟にいた
『勇者の試練の審判者』。
●格闘術が得意。
無駄な動きを排除し、
一撃必殺の技を繰り出す。
その実力はミューリエにも一目置くほど。
●性格が少し変わっている。頭は切れるようだ。
●アレスに与えた試練は『仲間を信じる心』。
ニセの映像を見せて揺さぶりをかけるが、
仲間との絆が強いアレスにはそれが偽りだと
即座に見破られてしまった。
●アレスやタック、
バラッタのことが気に入っている。
一方、女性にはあまり興味がないらしい。
●隙あらばアレスやタックと
過剰なスキンシップをとろうとする。
そのため、シーラの怒りを買うことが多い。
●前任の審判者から役目を引き継いで数年。
一族はフェイ島で暮らしており、
聖地である水中都市に
普段から立ち入れるのは彼だけとされている。
●アレスが第3の試練を乗り越えたあと、
仲間に加わった。
●ルナトピアで別行動となって以来、行方不明。
名前:エレノア
職業:勇者の試練の審判者
種族:翼人族
性別と年齢:女/18歳
●第4の試練の洞窟における
『勇者の試練の審判者』。
●武器はショートソード。
戦闘能力はそこそこ高い。
空を飛び回りながらの攻撃は驚異的。
●風斬剣という技を使う。連撃も可能。
●風系の魔法が使える。
アレスにかけた魔法は俊敏性を高めるらしい。
●クロイスたちとの戦いのあと、
ルナトピアを復興させるために
アレスたちと別れた。
ただ、
メドが立ったら駆けつけてくるとのこと。
名前:デリン
職業:魔王の四天王(元)
種族:魔族
性別と年齢:男/
不詳(外見は25歳くらい)
●レビー村の村長に化け、
アレスたちを待ち受けていた魔族。
その正体は魔王に仕える四天王の1人。
●スケルトンやワイトなどのアンデッドを
大量に操れる魔法力がある。
しかも彼らに知能を与えるなど、能力も高い。
●強力な攻撃魔法を操る。格闘術もあるっぽい。
武器は剣を使う。
●本気になればアレスたち全員を殺すのは
造作もないことらしい。
――が、
第2の試練の洞窟ではミューリエに完敗。
その後、アレスにも敗北した。
●アレスに敗北後、
シャインに殺されそうになる。
だが、それを庇ってくれたアレスに対し、
共闘する決意をした。
●アレスに対してデレている?
少なくとも信頼はしているようだ。
●レビー村の村人を皆殺しにしていた。
その代わりにワイトを配置。
もしアレスたちが
村を通過してしまった場合は、
アンデッドを処分すればいいだけと
語っていた。
●非情な性格だったが、
アレスと出会って変化の兆しが……。
●結界に封じ込められていたのを
シャインとクロイスが協力してそれを破った。
名前:シャイン
職業:魔王の四天王
種族:魔族
性別と年齢:女/
不詳(外見は10歳くらい?)
●魔王の四天王の1人。
実力はデリンよりも上で、
それはミューリエやデリンも認めている。
●四天王になったのはデリンよりも先。
●ミューリエの強さの秘密について、
何か知っている?
●かなりの策士だが、
想定外の事態に直面すると隙ができる。
そのため、レインに深手を負わされたり、
アレスの攻撃を受けたりした。
最後はデリンに滅されてしまった。
●シップキラーを操り、船を襲わせた張本人。
●武器は身の丈以上もある大鎌。
強力な魔法や非生物生命体を操る力もある。
●レインの一撃によって深手を負い、
転移魔法で逃げた。
ある程度回復したところで
クロイスやデリンと共に
アレスへ強襲を仕掛けた。
●魔王の四天王であるクロイスは双子の姉。
名前:クロイス
職業:魔王の四天王
種族:魔族
性別と年齢:女/
不詳(外見は10歳くらい?)
●魔王の四天王の1人。シャインは双子の妹。
●実力はシャインよりも少しだけ上。
武器は黒い刀身の双剣を使う。
●じりじりと相手を追い詰めるのが好き。
ミューリエと戦った際も
時間をかけていたぶった。
●口調は丁寧だが非情。
アレスを騙そうとする狡猾さもある。
●シャインがやられ、
デリンも寝返って不利を悟り、
アレスを道連れに自爆しようとした。
ただ、
結果的にはそれを庇ったミューリエと自爆。