~勇者様はレベル1~
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旅の軌跡ノート
(7)
第3の試練の洞窟 ~ オヒラの遺跡まで
『第54幕~第62幕』
〈マウル連邦〉編
【あらすじ】
フェイ島を出航したアレスたちは、
ソレイユ大陸にあるシルフィの港町に到着した。
この大陸では魔族との戦いが激しい上、
隣国同士での戦争も起きている状態。
アレスたちは危険を避けるため、
傭兵団に扮して先を急ぐことにする。
その途中、立ち寄ったマド村で
アレスはかつて裏切られたジフテルたちと
再会した。
なりゆきで彼らと決闘することに
なってしまうが、
現在の仲間たちと力を合わせて圧倒。
だが、追い詰められたジフテルは禁呪を使って
敵味方関係なく全てを破壊しようとする。
その恐るべき力の前にネネは消滅。
ジフテルも禁呪の反動で灰になってしまった。
彼らの一行では、
ミリーだけが辛うじて生き残ったのだった。
この戦いでシーラはアレスの力を補助する、
不思議な力に目覚める。
2人が協力すればアレスは人間に対しても
戦意を喪失させることができるようになった。
決闘の翌日、
マドを旅立ったアレスたちは
街道沿いにある牧場へ。
そこでは牧場主のキリヤや
その孫のレビィと交流し、
アレスはその2人から気に入られる。
実はキリヤはオヒラ州を治めていた
前伯爵であり、
アレスは彼からオヒラ州内の通行許可証を
発行してもらった。
そのおかげで遺跡へと
無事に辿り着くことができ、
アレスたちは遺跡内にあるゲートを使って
第4の試練の洞窟のある国へと旅立つのだった。
【行程】
フェイ島 → ソレイユ大陸方面・短絡航路
→ シルフィの港町 → マウル街道 → 関所
→ オヒラ州街道 → マド村
→ キリヤの牧場 → オヒラの城下町
→ オヒラの遺跡
フェイ島 ~ シルフィ:早くて14日程度
(風向きや天候などによって大きく変わる)
シルフィ ~ 関所:2日程度
関所 ~ マド:2日程度
マド ~ キリヤの牧場:1日程度
牧場 ~ オヒラ:2日程度
オヒラ ~ 遺跡:1日程度
【主な登場人物】
※各項目は旅が進むに従い、
内容が変わっていきます。
あくまでもその時点での情報であり、
新たな事実が判明した場合は置き換わります。
名前:アレス
職業:勇者(見習い)
種族:人間
性別と年齢:男/14歳
●約300年前、
魔王を倒して世界を救った勇者アレクの末裔。
●昔から争いごとが嫌いだったため、
戦うこととは無縁に育った。
旅を続けるうちにそれではダメだと思い至り、
ミューリエを師事して
『身を守る』剣術の特訓中。
●シーラに回復魔法を習い、
簡単な傷なら治せるようになった。
●復活した魔王によって
世界が危機に瀕しているため、
周囲に押し切られる形で
勇者として旅立つことになってしまった。
●本人は戦いが嫌いなため、
当初は冒険に出たくないと思っていた。
●タックに『勇者失格』と言われたことにより、
勇者の血をひいているという誇りが
心の奥底にあったのだと気付く。
それ以降は立派な勇者になろうと決意。
レインを死なせてしまったことにより、
その決意はさらに強くなった。
●周囲に気を遣う性格で、遠慮しがち。
心は優しく、殺生を嫌う。
普通の人間にはない純粋さがあるらしい。
●信念を曲げない強い意志を持つようになった。
精神面も成長し続けている。
●念じると動物やモンスターなどと
争いを回避できる特殊能力がある。
これを使った自分なりの戦い方を身につけた。
●力は生物の本能に働きかけるものであり、
知能の高い種族の場合は
無意識のうちに戦意を喪失してしまう。
大抵の生物に対して有効。
●力を使いすぎると、
反動で身体に負担がかかる。
相手が強力なほど命を削ってしまう。
ただし、
シーラの力を借りると負担は軽減される。
●様々な魔法薬を作る技術を持っている。
●ミューリエと審判者の間に
何らかの因縁があると思い始めた。
●色恋沙汰には鈍感だが、
気になる相手はいるらしい。
レビィとは真摯に対応する意思がある。
●幼いころに両親が他界し、村長が親代わり。
村のお姉さんたちにも
面倒を看てもらっていた。
そのため、女の子向けの遊びも知っている。
名前:ミューリエ
職業:魔法剣士
種族:人間
性別と年齢:女/不詳(18歳くらい?)
●シアの城下町で悪漢たちにからまれていたが、
アレスが間に入って止めようとした。
●基本的にクールでドライな性格だが、
心を許した相手には優しく温厚で、
まれにお茶目な面を見せる時もある。
●気合いで相手を吹き飛ばす
力がある(詳細不明)。
●黒い炎の魔法を使う。
炎の魔法と剣技の複合技『黒炎剣』は、
打撃力と閃熱を兼ね備え、壁をも破壊する。
●攻撃魔法単体も得意。
超絶大爆発魔法すら一瞬で完成させた。
封じの魔法なども操り、まさに万能。
●かなりの剣術の使い手。
『一閃滅殺』という技で
鎧の騎士を一刀両断した。
デリンとの戦いでは彼の腕を切り落とすほど。
戦い方も熟知している。
●ドラゴンと戦ったことがあるような
発言をしており、知識も豊富。
勘も鋭く、レビー村では神父の怪しさに
すぐ気付いた。
●魔王の四天王を簡単に退ける実力がある。
その真相は今のところ不明だが……。
●アレスの力に興味を持ち、
一緒に旅をしたいと申し出る。
第1の試練の洞窟ではアレスの言動を見て
旅をするのをやめようとしたが、
アレスが自力でタックのところへ
辿り着くという約束を果たし、
旅を続けることになる。
●アレスの力を活かした戦い方について、
いち早く気付いていたっぽい。
能力の特性についても推測している。
●審判者とは本能的に気が合わないらしい。
ただ、それだけではなさそうな気配も……。
●強情なアレスの姿が、
彼女の古い友人とよく似ているらしい。
●意外にお金持ち?
●シャポリでの単独行動時に
クレアと歩いていた。
ミューリエ自身は記憶にないと
いうのだが……。
●ジフテルが禁呪を使った際、
苦しむ様子を見せた。
何か理由がありそうな気配。
名前:タック
職業:勇者の試練の審判者・召喚術師
種族:エルフ族
性別と年齢:男/
400歳くらい(外見は13歳くらい)
●試練の洞窟にいた『勇者の試練の審判者』。
●試練の洞窟は世界に5つあり、
それぞれに審判者がいる。
審判者に認められると
『勇者の証』が授けられ、
全て集まって初めて
魔王と対等に戦える力を得られる。
●タックがアレスに与えた試練の内容は、
召喚された鎧の騎士を倒すこと。
手段は問わない。
●素速い身のこなしや召喚魔法が得意。
鎧の騎士やサラマンダー、シルフなど強力な
魔獣を操るが、魔法容量にやや難あり?
●召喚魔法以外にも色々な魔法が使える。
●様々な知識が豊富で、機転も利く。
ジフテルの使った禁呪についても知っていた。
パーティの参謀的な立ち位置。
●エルフ族の能力(夜目など)も持っている。
そこそこ強い。武器は小弓とナイフを使う。
●ミューリエはムカムカする相手だとのこと。
ただ、それには何か理由がありそう?
●レインにはよくからかわれているが、
本質的には仲がいい。
彼女を失ってからは少し寂しそう。
●ビセットに気に入られている。
最近は彼にツッコミを入れることも多い。
●アレスの力に負け、鎧の騎士が暴走。
その際にアレスの強い意志と優しい心に触れ、
その実力とともに勇者と認めた。
●勇者の証とはタック自身。
そのため、旅に同行することになる。
試練の洞窟へ案内する役目も担っている。
●アレスの力について、
当初は魔法無効化能力だと思っていた。
勝手に魔法力が
収まっていってしまうとのこと。
●伝説の勇者アレクの旅にも
『勇者の証』の1つとして同行した。
そのため、当時のメンバー(聖騎士ランス、
拳聖ユース、大神官フェン、賢者デタックル、
魔術師ルーン)とも認識がある。
●アレクの遺言について知っているが、
時期が来るまで話せないとアレスに告げた。
その内容はかなり深刻そう?
●船に酔いやすい体質。
●ワインなどお酒にはあまり酔わないようだ。
名前:シーラ
職業:巫女
種族:人間
性別と年齢:女/14歳
●ウェンディ(審判者)に
代々仕える家系の巫女。
回復魔法や防御魔法が得意。
●アレスの力を補助する能力が覚醒した。
詳細は不明だが、
彼の体への負担を軽減できるようだ。
●リパトの町でアレスとタックに出会い、
ウェンディのための魔法薬を
安く譲ってもらった。
その時からアレスのことが気になっている。
●何度もアレスの優しさに触れ、
さらにデリンの攻撃から
庇ってもらったことで
彼への想いはより強くなった。
そのため、ウェンディの後押しもあって
第2の試練の達成後に仲間として
旅に加わった。
●芯は強いがちょっと泣き虫。
●思うことがあってもすぐには口を出さないが、
状況によってはハッキリと言う。
●勘が鋭い?
●タックほどではないが、船酔いをする。
名前:ビセット
職業:勇者の試練の審判者・武術家
種族:人間
性別と年齢:
男/不詳(外見は20歳くらい)
●第3の試練の洞窟にいた
『勇者の試練の審判者』。
●格闘術が得意。
無駄な動きを排除し、
一撃必殺の技を繰り出す。
その実力はミューリエにも一目置くほど。
●性格が少し変わっている。頭は切れるようだ。
●アレスに与えた試練は『仲間を信じる心』。
ニセの映像を見せて揺さぶりをかけるが、
仲間との絆が強いアレスにはそれが偽りだと
即座に見破られてしまった。
●アレスやタック、
バラッタのことが気に入っている。
一方、女性にはあまり興味がないらしい。
●隙あらばアレスやタックと
過剰なスキンシップをとろうとする。
そのため、シーラの怒りを買うことが多い。
●前任の審判者から役目を引き継いで数年。
一族はフェイ島で暮らしており、
聖地である水中都市に
普段から立ち入れるのは彼だけとされている。
●アレスが第3の試練を乗り越えたあと、
仲間に加わった。
名前:バラッタ
職業:船乗り(船長)
種族:人間
性別と年齢:男/62歳
●シャポリで外洋船などを運航する船舶会社の
元社長で元船長。
現在は一線を退き、
町外れの小屋で暮らしている。
●船乗りとしての魂は依然として持っており、
完全に引退したわけではない。
●第3の試練の洞窟への同行を条件に
アレスたちのために船を出してくれた。
今後も船を使う場合は出してくれるとのこと。
●息子のバリトンに社長職を譲っている。
●豪快な性格で変わり者だが、
一線を退いた今でも
船乗りたちからの信頼は厚い。
●酒好きらしく、
蓄えや不要な道具などは全て酒代に変わった。
そのせいでアレスは『導きの羅針盤』探しに
奔走することに……。
●船乗りの経験に基づいた知識を持っている。
世界の理を直感的に
理解しているのかもしれない。
名前:キリヤ・アリスト
職業:牧場主(オヒラ州の前領主/
前伯爵)
種族:人間
性別と年齢:男/65歳
●マウル連邦オヒラ州の前領主、前伯爵。
現在は息子に爵位を譲り、
牧場で隠居生活をしている。
●かつて領主になるかどうか迷っていた。
その際、出会ったタックに相談した。
それがきっかけで領主になることを決意し、
立派に国を治めてきた。
●身分にとらわれず、人を見て判断する性格。
●アレスたちの人柄を認め、
通行許可証を発行した。
●レビィの面倒を看てくれたアレスに
心から感謝しているようだ。
名前:レビィ・アリスト
職業:伯爵の娘
種族:人間
性別と年齢:女/6歳
●キリヤの孫。国内がゴタゴタしているため、
牧場へ避難してきている。
●オヒラ州を治める現伯爵のご令嬢。
ひとりっ子。
●極度の人見知り。
ただ、
優しくしてくれたアレスには心を開いた。
●甘えん坊で、ちょっぴりわがまま?
●『大人になった時、
お互いにほかに好きな人がいなかったら』
という条件付きで、
アレスと結婚する約束をした。
●タックの見立てでは、将来美人になるらしい。
名前:ジフテル
職業:魔法使い
種族:人間
性別と年齢:男/18歳
●アレスに同行した傭兵たちのリーダー的存在。
●知識に長けていて、戦闘経験も豊富。
●口調は丁寧だが、性格は非情。
本性を現したあとはアレスを見下していた。
勇者に対してコンプレックスがあるらしい。
●計算高い。
トンモロ村でアレスを貶める計画を立てた。
●古代魔法の禁呪を使おうとした。
ただ、性質までは理解していなかったらしく、
その代償で灰になって消えてしまった。
名前:ミリー
職業:剣士
種族:人間
性別と年齢:女/16歳
●王国主催の武術大会でかなりいい線まで
勝ち残ったという強者らしい。
●明るいお姉さんタイプだが、
本性は冷たくて意地の悪い性格。
ひとりぼっちになってから、
変化の兆しも……。
●タックと対決したが、
魔法で気絶されられ敗北。
●剣の腕はまだ発展途上だが、
素質はあるらしい。
成長すれば聖騎士ランスを越えるとのこと。
●ジフテルの禁呪で消滅しそうになるが、
アレスのおかげでそれは免れた。
●アレスから仲間になろうとの誘いを受けるが、
それを断った。
ただ、何か思うところはあるようで……。
名前:ネネ
職業:戦士
種族:人間
性別と年齢:女/22歳
●世界的に有名な傭兵団にいた時は、
部隊長を任せられたこともある
戦いの達人らしい。
●姉御肌だが、
本性はかなり粗雑で面倒くさがり。
●ビセットと対決し、あっさり敗北。
その後、
ジフテルの禁呪に巻き込まれて消滅した。
名前:キーサス
職業:農夫(キリヤの近衛兵)
種族:人間
性別と年齢:男/25歳
●牧場で働いているが、実はキリヤの近衛兵。
●真っ直ぐな性格で、
キリヤに忠誠を誓っている。
名前:カノン
職業:農夫(キリヤの近衛兵)
種族:人間
性別と年齢:男/24歳
●牧場で働いているが、実はキリヤの近衛兵。
●チーズ作りをアレスたちに披露した。
●キーサスと比べると、多少温厚。
名前:不明
職業:兵士(国境の守備隊長)
種族:人間
性別と年齢:
男/不詳(外見は50歳くらい)
●マウル連邦の関所を守っている守備隊長。
●アレスが他国のスパイではないかと怪しみ、
剣を構えるよう要求。
だが、
狼狽えるアレスの素人っぽい構えを見て、
スパイではないと判断した。
名前:不明
職業:酒場のマスター
種族:人間
性別と年齢:
男/不詳(外見は30歳くらい)
●マド村の酒場のマスター。
●キリヤの牧場で作られている
チーズの美味しさに感動し、
仕入れさせてもらえないかと頼みこんだ。
●アレスたちに牧場の位置を教えた。