この話はむっさんの「カツアゲ」という作品を読むと、より楽しめるかもしれません。

さて、まずは何をすれば…

小説書けないけどストリエならできるかも!
と浅はかな考えを持ったむっさんは、
早速作品を作り始めていた。

背景?そんなのも選べるのか

うおお!すげえ!学校裏だ!

なるほどね、場面によって切り替えとかもいろいろできるのか

よーし、じゃあさっそく作ってみよう

6月6日

時刻は午前0時頃

新しい遊びを見つけた子供のように、
深夜のテンションにまかせて、話を作り始めた。

とりあえずキャラクターに名前つけるかな。
フォロワーさんのやり方をパクr…参考にしよう

ひとまず適当に思いついた名前を付けて、
むっさんはストーリーの制作に入った。

しかし、そこで一つの問題が発生した。

やばいな…真面目な話が思いつかない

中学生の頃、痛々しい妄想をしていたおかげで、
思いつく題材はあれど話をまとめることはできなかった。

と、とにかく自己紹介から入っておこう…。
ラノベでの主人公が謎の自己紹介から入るのはよくあることだし

むっさんの脳裏に「ラノベくらいオレでも書けっべ!」と思っていた、若き頃の姿が映る。

大丈夫…あの頃よりは創作に対する理解は深まっているはずだ…

自分に言い聞かせながらも、
脳内でイケメンと女性二人の話を考える。

イケメン…目つきの悪い女性と二人…
校舎裏…カツアゲ?

一作目のタイトルが決まった瞬間だった。

いやいやいや、
最初からそんな作品よくないだろ

いや…ラブコメディっぽくすれば、
イケメンがぼこぼこにならずに済む!

頭の中でキャラクターを動かしながら、文章を書き始めた。

……あれ?
イケメンがコミュ障になってる?

しかし、話を書いていくにつれて、
最初のイメージとズレがでてきていた。

晶!オマエどうした!
さっきまでスカしたセリフ言ってただろ!

自分の妄想の晶(主人公)に対して怒るむっさんの図があった。

そして、コミュ障にしたのも作者本人であった。

まずい…このままだと、
「カツアゲされていたはずがその相手とラブラブになっていた」
みたいな話がただのカツアゲの話になる。

………キャラを増やそう。

ここにきて唐突な方向転換だった。

登場キャラの一人に彼氏がいた設定を足し、
そこから話を再度考え始めた。

これでどうにかカツアゲのみじゃなくなるはず…

しかしまたも問題が発生する。

しまった…
このままだとオレが一番嫌いな寝取られものになってまう…

なんとか寝取られは回避しなければ…

話の作り方が消去法になりつつあるなか、
話がついに完成した。

…………なんだこれ。

むっさんも理解不能の作品が出来上がっていた。

こうして記念すべき一作目が完成し、
むっさんの創作意欲に少しばかり火が付いたのだった。

後日、ありがたいことにコメントをもらい、
ある重大なことに気付いた。

ほんとだ!
主人公一回も名前で呼ばれてねーじゃん!
最初の自己紹介意味ないじゃん!

つづく

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