喫茶店
喫茶店
いやー涼しいね。シズクちゃん
あのー…セイカさん。ここは…
ん?喫茶店だけど。はじめてじゃ…ないよね?
いえ、それは経験はあります…でも、あの勉強は?
そんなもん後でいいよ。後で。本当…お母さんはうるさくて嫌になるよー
ええと…じゃあ、今日は何を?
ん?そうねー…服とか、買い物しに行く?
え?そうですね…でも、私はあまりお金持ってないので…
あ、そうか。でも見に行くだけでもいいじゃない。きっと楽しいよ?
そうですね…じゃあ
よし。もう少しゆっくりしたら行こうか!
はい。行きましょう…
それから私達は喫茶店を出て近くのショッピングモールに移動した
ショッピングモール
あ!シズクちゃん。これとか似合いそう
そうですか…えーと。ちょっと派手ですか、ね
えー。そう?絶対似合うのにー
いえ。私にはとても…
昨日、今日で彼女と話していて感じた事だけど
彼女はとても控えめな性格だ
謙虚って言えば聞こえはいいけど
むしろ何かに怯えてるっていうか…
あの…セイカさん?
え?、あ、何?
その…服はもういいので他のお店に行きませんか?
あ、うん。いいよ。じゃ、どこか適当に回ろうか…でもいいの?
何がですか?
…昨日から思ってたんだけどさ。シズクちゃんってなんで休みなのに制服着てるの?
え?
シズクちゃんは昨日からずっと制服を着ていた
夏休みなのに変だなって
私は昨日から抱いてた疑問を彼女にぶつけた
えーと、あの…学校の規則があって。休暇中も制服の着用が義務で…
ふーん…ま、いいや。私てっきり他に服持ってきてないのかって心配しちゃった
あ…それは無い…です。大丈夫です…
りょ。じゃ、他のお店行こ
そうですね。行きましょう
そして
私が店の扉を開けた瞬間
こーんにーちわー
目の前に猫耳を付け紫色の頭巾を被った少女が立っていた
シズク~?こいつが報告にあった女かにゃん?
はい…そうです。シカナ様
ふ~ん。なんか冴えない女にゃねー。特質した人間には見えないにゃー
いえ、間違いないです。私の姿に気づきつつありました。かなり強い力を感じます
ふんふん。まぁ~シズクが言うなら間違いないかなにゃ?
はい。間違いありません。彼女は
ちょっともしもし
ん?何かにゃ?人間
えーと。それ何?コスプレ?
ん~。この耳の事言ってるならこれは自前にゃ
あ、そうですか…シズクちゃんはこの人と…その…知り合いなの?
………
シズクちゃんは何も話さない
は~、シズク。そろそろ、この人間うるさいから拉致っちゃうにゃ~
はい。お願いします。シカナ様
ちょ、ちょっと待ってよ。全く話が…
あ~はいはい。じゃにゃばいば~い
え?
その音と共に私の意識は途絶えた