翌日
翌日
セイカさん。おはようございます
目が覚めるとそこには美少女がいた
お…は…よう。シズクちゃ…じゃ…お
私はまた眠る
今日は土曜日…いや、夏休みだ
誰も私の眠りを妨げる事はできな…
…えい
コン
頭に軽い音が響いた
なにが起こったか
私は理解するのに少し時間が掛かった、が
起きましたか?
彼女の言葉で目が覚めた
彼女は私の目の前にいた、、、が
近い。
近すぎる…
それは当然だった
なにせ、私のおでこと彼女のおでこはくっついていたのだから
あの…シズクちゃん……何してるの?
えーと。セイカさんが中々起きないから少しだけ失礼を…
…ごめん。私が悪かった。少しでいいから退いてくれると助かるんだけど
この体勢じゃ起きれないし
あと、私が目の前の現実に耐えられなくて…厳しいから
犯罪を犯しそうになる自分を制御するのに必死だった
あ、すいません。すぐに…
シズクちゃんは私から顔を離す
ふー。完全に起きたよ。シズクちゃん、ありがとね
あ、いえ。無理やり起こしてしまってすいません
ううん…いいよ。どうせ、お母さんに頼まれたんでしょ
あ、はい…そうですね。朝ごはん食べなさいって…
だよねー…一食くらい食べなくても変わらないのにさ…
ふふ。じゃ、私先に下の階に行ってますね
りょーかい。着替えたらすぐに行くよー
はい
返事をするとシズクちゃんは部屋を出る
下の階に向かったみたい
はー。面倒だけど行くかー
折角の休みくらい寝たかったなー
って思いながら私は、しぶしぶ着替えるのであった
おはよー
おはよう。セイちゃん。早く、ご飯食べなさい!
リビングに着くとお母さんは既に自分の食器を洗っている所だった
シズクちゃんもご飯を済ましてテレビを見ていた
やぁー、みんな食べるの早いねー
セイちゃんが遅いのよ。まったくこの子は…休みだからってだらだらしないの
別にいいじゃん。一応やる事やってるんだからさー
本当に~?宿題は終わってるの?
終わってるよー…半分くらいは
もぉー、セイちゃん去年もそんな事言って結局、最終日に無理やり終わらせたじゃない?信用できません
去年は去年。今年は今年だよ
も~シズクちゃんを見習いなさい。同じ学年なのに、もう宿題や課題は全部終わってるのよ!
…マジで?
はい。夏休みが始まってすぐに終わらせちゃいました。あ、でも
でも?
新学期が始まってからの予習がありますから。勉強は…する事はあります
控えめな表情で彼女は言う
あ、そーすか…
…セイちゃんも早くご飯食べて勉強してね
あ、そうだ。シズクちゃん?
え、なんですか?
後で一緒に勉強しに図書館に行かない?教えてもらいたい問題あるんだけど
あ、はい。私は別に大丈夫です
よーし。じゃ、ご飯食べたら行こうね!
ちょっと、セイちゃん。勉強なら自分の部屋でも出来るでしょ?
え、あ、…ちょっと、エアコンの調子が悪いの
あら、そうなの?なら仕方ないわね。なら電気屋さんに連絡しておくから…シズクちゃんと一緒に図書館行ってきなさい
はーい
返事をしてから
私はご飯は食べ始めた