毎日やってるからね
そんな当たり前の返答をお母さんはしていた
このハンバーグ…とっても美味しいですね。感動しました
あーら、ありがとう。シズクちゃん
あんまり褒め過ぎちゃ駄目だよ。
シズクちゃん。お母さん直ぐに
調子乗るんだから
何言ってるのよ。いいじゃない。
美味しいって言ってるんだから
そうだけど…まぁ、昔から食べてるし、
私にとっては普通だから余計にさ
そんな事ないです。とっても美味しいです。お料理お上手なんですね
毎日やってるからね
そんな当たり前の返答をお母さんはしていた
セイカさんは幸せですね
夕食を終えた後
お風呂上り
私の部屋で唐突にシズクちゃんは私にそんな言葉を投げかけてきた
いきなりどうしたの?シズクちゃん
いえ…なんか良いなって思って
何それ?別に普通じゃない
ふふ。普通って一番良い事だなって
私は思うんです
?変なの
そうですね。変かもしれないけど…でも、
羨ましいです
そうかな?私はシズクちゃんの方が羨ましいけど…
私…ですか、いえ私は別に
才色兼備っていうのかな…なんかさ、
初対面でそう思っちゃった
そんな事ないですよ。私なんてとても…
謙虚だね~。あ、そういえば、シズクちゃんに聞きたい事あったんだけど
あ、はい。なんですか
その髪ってキレイだし似合ってるけど、
なんでその色にしたの?
あ、はい。これは…夏休みだし友達と
お互いに色を変えて気分転換しようって
…思いつきですね
あ、なるほど…にしても派手だね。
ちょっとギャップがある
え?
私の言葉にシズクちゃんは驚いていた
実際、髪の色はシズクちゃんにとても似合っていた
もちろん彼女なら、どんな色であっても似合うと思うが
しかし彼女の言動というか、彼女の人柄と比較すると、どこか…ギャップがある感じがした
あのセイカさん…私を見て何か違和感を感じましたか?
え?違和感。んー、別に…ただちょっと派手だなって思っただけだよ
派手…ですか。そうですね。確かに…少し派手かもしれませんね
シズクちゃんが笑っていたから
とりあえず私も流れで笑っておいた