ミク

あなたの妻の名前は如月やよい。あなたは結婚してすぐに彼女を事故で亡くすのよ。

シュン

えっ・・・そうだったのか・・・

ミク

そしてあなたは、頭がおかしくなってしまうの。妻を蘇らせようとして、クローン技術の研究に没頭するようになるわ。

シュン

妻のクローンを作ろうとしていたのに、それがなぜアインシュタインのクローンを作ることに変わってしまうんだい?

ミク

あなたが研究を私的な事に利用するのを、上層部は許さなかったのよ。そこで取引が持ちかけられたわ。

ミク

上層部は、アインシュタインのクローンをあなたに作らせた。それと引き換えに、妻のクローンを作る事を許可したのよ。

シュン

なるほど。そうして世界が狂いだすのか・・・

ミク

そうよ。この事実を知ってもまだあなたは、クローンに手を染めないと約束できる?

シュン

・・・

シュン

無理かもしれない。今の僕には分からないけれど、大事な人を失ったらおかしくなってしまうかもしれない。なんだか自信がなくなったよ。

ミク

そうでしょうね。未来はそう簡単には変わらないわ。たぶんこのまま放置すれば、未来は以前とほぼ変わりなく進む。つまり人工知能による統治社会へと進むのよ。

シュン

・・・。

シュン

僕を殺してもいいよ。

トウヤ

本気かよ?シュン?

シュン

うん。だってこのままじゃ世界は大変な事になってしまうんだろ?僕ばかり我侭は言えないよ。

シュン

でも出来れば僕にも生きる可能性を残して欲しい。

トウヤ

どういう事だ?

シュン

ここで僕が戦いに勝ったら、僕にも生きるチャンスを与えて欲しい。

トウヤ

俺と戦うのか?

シュン

ああ。最後を迎えるのなら、トウヤの手でやってくれ!

ミク

ちょっと二人とも親友でしょ?いいの?

トウヤ

親友だからこそだ!

シュン

ああ。最後の決着をつけようか!

To be continued

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