トウヤ

はぁ・・・はぁ・・・ミク・・・無事か・・・?

ミク

私は大丈夫。庇ってくれてありがとう。それよりトウヤ凄い傷よ。動かないで。

トウヤ

はぁ・・・はぁ・・・ちくしょう・・・出血が止まらない・・・

ミク

この傷では、救急車を呼んでも、現代の医術じゃ治せないと思うわ。シュン君がいれば指輪の力で治せると思うけど・・・

その時、1階から人の足音のようなものが聞こえてきた。

シュン

トウヤ!

ミク

シュン君!どうしてここに?

シュン

二人を探していたら、爆発音が聞こえて、それで急いでここに来たんだ。それより早く治療しないと!

トウヤ

ああ・・・頼む・・・

シュンの手から緑の光が放たれる。そしてその光が当たった所からみるみるトウヤの傷が塞がっていった。

トウヤ

ふぅ。助かったぜ。

シュン

間に合ってよかった。

ミク

良かったわ。でもゆっくりしてる暇はないわよ。爆発があったわけだし、警察や消防が来るわ。事情を聞かれるのは面倒だから、急いでここを離れましょう。

トウヤ

お前に命を助けられるのは2度目だな。

シュン

ああ。よかったよ。間に合って。

トウヤ

それにしても凄いタイミングよく来たな。

シュン

うん。実は僕の所にも、未来の警察が来てさ。対決したんだよ。それでこんな危険な奴らに狙われてる二人をほっといていいんだろうか?って思ってさ。

シュン

二人を探して、トウヤの家に向かっていた所だったんだ。そこへ爆発があったからすぐに駆けつけたんだ。

トウヤ

そうだったのか。そっちの事情は分かった。実はこっちも色々あってさ・・・

トウヤ

すげぇ言いにくいことがあるんだ・・・

シュン

なんだよ。遠慮せずに言ってくれよ。

トウヤ

ああ。うん・・・

シュン

・・・

トウヤ

・・・

シュン

何?

トウヤ

ミクが探していた如月シュン。これはお前の事だったんだよ。

シュン

えっ?どういう事?分からないよ。僕の名前は藤堂シュンだよ。別人だよ!

トウヤ

如月ってのは、将来お前が結婚する女の姓だろう。お前は結婚して姓が変わるんだ。そして如月シュンになる。

シュン

そ、そんなじゃあ僕が、人工知能による管理社会を作るきっかけになってしまう人間だってことなのか?信じられない!

ミク

信じられなくてもこれは事実よ。

シュン

じゃあミクは僕を殺すのかい?

ミク

いいえ。必ずしも殺す必要はないと思うわ。説得できればそれで済む話だもの。

シュン

じゃあ大丈夫だよ。僕はそんなことしない。

ミク

将来、どう考えが変わるかは分からないわ。

シュン

変わらないってば。僕がアインシュタインのクローンを作って、その後、人工知能の研究が進むんでしょ。だけど僕はクローン技術に興味はそんなにないし、だから大丈夫だよ。

ミク

あなたはある事件をきっかけに、クローンに興味を抱くようになるわ。そしてそこから全てが悪い方向に流れ出したのよ。

シュン

ある事件って何だい?

ミク

自分の未来を知る事がいい事だとは、私には思えないの。それでも聞きたい?

シュン

うん。それでも構わないから、教えて欲しい。

ミク

分かったわ。じゃあ聞いて後悔しないでね。

To be continued

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