トウヤ

如月シュンの正体が、俺の親友だったなんて・・・

ミク

ショックだと思うけど事実よ。

トウヤ

ああ。でもあいつなら話し合いで解決できるかもな。

ミク

そうだったらいいけど・・・

話し合いの最中、1階のガラスが破られる音が、2階まで響いた。

ミク

敵の襲撃よ。

トウヤ

ああ。大丈夫。心の準備はできてる。

シン

見つけたぞ。テロリストめ。

トウヤ

俺達はテロリストなんかじゃない。自由のために戦っているだけだ。

シン

御託はいい。黙って死ねよ。

そう言うと男は懐からSIG SAUER P226を取り出し、発砲した。

トウヤ

うわっ。いきなりかよ!

ミク

なんとか避けられたわけね。

シン

あと残り15発。避けられると思っているのか?

トウヤ

指輪の力で身体強化されてんだぜ?銃の弾を見てから、避ける事も十分可能なんだよ。

シン

ふむ。なるほどな。

トウヤ

ところで、なんであんたはそんな銃を使ってるんだ。それ現代の銃だろ。

シン

ああ。そうさ。こいつは素晴らしい。ロマンを感じるんだ。たった16発しか出ない所とかね。未来の銃は強いが、ロマンがない。

トウヤ

ロマンねぇ。命懸けの戦いにそんなもの持ち出すと、痛い目見るぜ。

トウヤは、シンの懐に入り渾身の右ストレートを放った。それは見事にシンの鳩尾を捉え、確実なダメージを与えた。

シン

ぐはっ!!痛いじゃないか!

シンは痛みを堪えながら反撃のために、銃を乱射した。

トウヤ

当たらねーよ。

シン

チッ。あと11発か・・・。マジで当たらねぇな・・

トウヤは、シンが撃ち終わって一息ついた所を狙って、再び同じ場所に潜り込み、右ストレートを放った。

シン

グフッ。

シン

ま、まいった。許してくれ。殴らないでくれ。

トウヤ

情けない奴だな。仮にも警官だろ。プライドないのかよ。

シン

こうして油断させておいて・・・

シンは、偽の降参を装い、反撃のための銃を撃った。

トウヤ

そんな事だろうと思ったぜ!!

トウヤの右ストレートが、今度はシンの顔面に炸裂した。

シン

はぁはぁはぁ・・・。ううぅぅ・・・

シン

ちくしょーーーーーーーー

シンは予め、懐に巻いていたダイナマイトを爆発させ、自爆した。トウヤはとっさにミクを庇ったが、爆風で吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。

to be continued

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