自宅(釣鐘家)
自宅(釣鐘家)
ただいまー
家に帰ったけど
家族からの返事はない
あ、そうか。今日はお母さん、朝から
お祭りの準備に行ってるんだった
そういえば今朝、近所付き合いも大変なのよ~とかって言ってた気がする
はぁ…お風呂入ろー
しかし、疲れたな…
私は浴室に向かうのであった
4時間後
お風呂に入った後
私はそのまま寝ていたようだ
部屋で髪を乾かしてる途中に…
よほど疲れていたんだろう
ヤバイ…もうこんな時間だ、急いで支度してお祭り行かないと!
とりあえず普段よく着ている服が目に付く
選んでる暇ないから仕方ない、か
支度をして私は急いで家を出る
そして祭りの会場に向かう
にしても暑い
いくら八月だからって異常だよ
とか、考えながら私は祭りの会場に急いだ
月祭り 会場
遅いわよ!!セイカ!!!
ごめーん。ウタ!わざとじゃないのん…
いくら友達でもさー…
時間を守らない人って嫌いなんだよねー
はい。知ってますのー
…もういいから行くわよ!
お祭り始まってるんだから!!!
あぁ、りょーかーいーーーー
気が付いたら、ウタに引っ張られていた
あれ?なんかさっきと逆?
まぁ、いいや…
月祭り 会場 月の祭殿
おー、今年も綺麗だねー
本当だ。あ、巫女様だー
月の祭殿っていわれる場所
まぁ、ぶっちゃけ普通の神社なんだけど
祭りの時はいつもここで月の巫女って呼ばれる女の子が月の神様に捧げる為の舞を踊る
巫女は毎年選ばれる
近所の中学~高校生の中から選ばれる
決まりはそれだけ
ちなみに私は選ばれた事が無い
毎年通ってるのに…
巫女さん綺麗だねー
本当だ…とってもキレイ
綺麗な髪…地毛かな?
え、どうなんだろう?
ウタが言うまで不思議と気にはならなかったが
巫女さんの髪色は、水色だった
いや、空や海…
とにかく、とてもとてもキレイな色だった
この日の為に染めたのかな?
痛みそうだね(笑)
染めたらそうだね。でも似合ってるから
いいんじゃない?
本音だった
顔も芸能人かと思うほどキレイだった
今まで見てきた巫女さんの中で
一番かもしれない…
セイカが言うなら間違いないね
うん。本当にキレイ…
…惚れた?
……どうかな?…ってウタ!
あぁ、ごめんごめん!でも目が
マジだったからさーつい
純粋にキレイだって思っただけ…
それだけだよ
はいはい。あ、巫女さん中に入っちゃった。舞…終わりみたいだね
あ、もう。もっと見たかったな…
私はこの舞を踊る巫女さんが好きだった
周りにはお年寄りばかり
毎年来ているが私みたいな若い子は殆ど来ない
ウタも私がむりやり誘った感じ
運営してる人に聞いたけど年々、参加者も減ってるらしい…
こんなにキレイな舞、踊りが見れるのに…
なんでだろう?って
私は毎年
この日に思うのだ
自宅(釣鐘家)
祭りの売店で
ありきたりな
食べ物を買って
一通り堪能した後
ウタと分かれて
私は真っ直ぐ家に帰っていた
自宅(釣鐘家)
ただいまーって
あ、お帰り。セイちゃん
リビングからお母さんの声が聞こえる
早く切り上げて帰ってきたのか
まぁ、いいや…
さっきの巫女さんの話をしよう
そう思って私はリビングに繋がる扉を開けた
ただいまーって、え?
そこには
さっきの巫女さんが
我が家のリビングに座っていた