シュン

本当に二人について行かなくて良かったんだろうか。二人は世界のために戦っているのに、僕は何もしなくていいんだろうか?

シュン

いや、これでよかったんだ。僕には戦いなんて向いていない。平凡でも普通に暮らせればそれでいいんだ。

シュン

トウヤならきっと大丈夫だ。ミクを守ってくれる。

トウヤとミクから別れたシュンは、一人部屋で思索に耽っていた。彼の心にはまだ迷いがあった。しかし今となってはどうにもならない事だった。

答えのない問題に迷っていたシュンの耳に、普段なら聞きなれない音が響く。それはガラスの割れる音だった。

シュン

何だ?もしかして・・・

シュンは襲撃を予感して、急いで1階のリビングへと降りた。身を守るために、祖父の形見の日本刀を手にして身構えた。

加藤

こんにちはー♪加藤でーす。

シュン

なんなんですか?あなたは!

加藤

とぼけんなよぉ。俺がここにいる意味分かってるだろ?日本刀なんか持って準備しちゃってるのが、その証拠よ。

シュン

じゃあやっぱり未来の警察か!最初に来た奴とは随分雰囲気違うんだな。

加藤

当ったり前よ。人間は個性が大事。だろ?

シュン

機械に全ての判断を委ねてる奴とは思えないセリフだな。

加藤

まぁな。俺も機械に支配されてんのは気にいらねぇけどよ。機械の判断で俺に割り当てられた嫁さん、綺麗なんだわ。機械が判断してくれなきゃこんな嫁さんは貰えなかったと思うんだわ。

加藤

だから俺は現状には感謝してる面もあるわけ。体制をまるごとぶっ壊そうなんてされちゃ困んのよ。

シュン

それで僕を殺すのか?

加藤

まずは拘束して、拷問して、ミクの居場所を聞き出す。ま、そんなとこかな。抵抗しないでもらえると楽なんだがな。

シュン

僕は戦いは嫌いだ。だけど、ただ黙ってやられるつもりはない。

加藤

へー。じゃあ戦うんだな?俺はアキラのように甘くはねぇぞ。

シュン

僕だって甘くなんかない!

加藤

はっはっは。じゃあ見せてもらおうか!あんたの実力を。

加藤は目にも止まらぬ速さで、シュンの間合いへと

そして懐に飛び込むと渾身の右ストレートを、シュンの腹にぶちこんだ。

シュン

ぐはっ。うっぅうぅ・・・

加藤

痛いだろう。俺は元ボクサーだからなぁ。このくらいは朝飯前よ。

シュン

この人・・・身体強化も使ってないのに、こんな動きができるのか。只者じゃない・・・僕なんかで勝てるのか?

シュン

勝てなくてもやるしかない。こっちには、指輪も、刀だってあるんだ。負けてたまるか!

シュン

まだまだ!

加藤

ほぉ。俺の右ストレートを腹に受けて立つのか。やるじゃねぇかよ。じゃあ何度でもぶち込んでやるよ!

シュン

うぅぅ・・・。こんな攻撃は効かないぞ!

シュンは銅の指輪を使って、身体強化を施した。これにより2度目の攻撃は防御する事に成功した。

シュン

今度はこっちの番だ!

シュンは強化した足で、加藤の懐に潜り込み、日本刀で斬り付けた。

To be continued

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