ミク

ねぇ。トウヤ。なぜあの時、私の代わりに、金の指輪を使ったの?

トウヤ

お前の寿命がなくなっちまうのが嫌だったんだ。それだけだよ。

ミク

私のために、寿命をくれたんだ。なんで?さっき会ったばかりの私にそこまでしてくれたの?

トウヤ

いや、ミクは俺達と同い年くらいなのに、スゲェ奴だなって思ってさ。こんな凄い奴を死なせるわけにはいかないって思ったんだ。

トウヤ

それにちょっと好みのタイプだったんだ。

ミク

ふーん。私もあなたの事、嫌いじゃないわよ。

トウヤ

おっ、マジか!付き合おうぜ。俺達。

ミク

バカね。私は世界を壊さなきゃいけないのよ。そんな事してる暇ないわ。

トウヤ

ちぇっ。残念だな。

ミク

仕方ないわ。そういう運命だったんだもの。

トウヤ

運命・・・か・・・

ミク

二人とも命を懸けて戦ってくれてありがとうね。

シュン

うん。まぁ自分の身を守るためだしね。

トウヤ

かわいい女の子を助けるのは男の義務だからな。

ミク

ふふっ。でも二人にはこれ以上迷惑をかけられない。ここでお別れね。

トウヤ

そのことなんだけど・・・。

トウヤ

俺はミクについて行こうかと思ってる。

ミク

嬉しいけど、でもそこまでしてもらう理由がないわ。

トウヤ

いや、あるんだ。俺さ。日常が退屈すぎてうんざりしてたんだよ。正直ミクといっしょにいたら、退屈はしない気がする。こんなチャンスを待ってたんだよ!

ミク

でも、命懸けなんだよ?未来の警察は、アキラだけじゃないから、また襲われるかもしれない。

トウヤ

だったら余計に俺がいっしょにいたほうがいいだろ。側にいれば守ってやれる。

ミク

本当にいいの?

トウヤ

いい。自分の判断だ。後悔はしない。

ミク

そう。分かったわ。

シュン

僕は二人といっしょにはいけないよ。戦いとかそういうのは怖いんだ。

ミク

うん。誰もその判断を責めはしないわ。それが普通の反応だもの。

シュン

本当にごめんね・・・

ミク

だからいいってば。それよりシュン君。これを受け取って。

シュン

これは金の指輪と銀の指輪。なんで?

ミク

申し訳ないことなんだけど私と、接触したあなたは未来の警察に狙われるかもしれない。だからこの2つの指輪を渡しておくわね。

ミク

使い方は銅の指輪と同じだけど、銀の指輪や金の指輪のほうがより強い力を発揮するわ。

ミク

リスクについてだけど、銅の指輪は体力、銀の指輪は精神が疲弊するわ。金の指輪を使うと寿命が減るからそれは最後の切り札にしてね。

シュン

結局、戦いは避けられないのか・・・

ミク

いいえ。そんな事はないわ。たぶんあなたが襲われる事はないと思うの。でも、もしもの時の保険としてそれを渡しておくわ。

シュン

そうか。わかったよ。ありがとう。二人とも気をつけて。

トウヤ

ああ。大丈夫だ。ミクは俺が絶対に守る。

ミク

じゃあ。行くわね。さようなら。

ミクとトウヤは、公園から去っていった。シュンは、遠くなっていく二人の後姿を静かに見守った。

To be continued

pagetop