トウヤ

さぁこの腕輪の使い方を教えてくれ!

ミク

ええ。まずは・・・

アキラ

そんな事させるわけないでしょう!

仮面の男はそう言うと、持っていた剣を鞘から抜き出して構えた。そして目にも止まらぬ速さで、あっという間に間合いを詰めると、トウヤの胸を剣で斬りつけた。

トウヤ

ぐわぁぁぁ

仮面の男の剣は、トウヤの胸を切り裂き、トウヤは大量の出血と共に、地面へ倒れた。

ミク

まずいわ!このままだと、トウヤは死ぬわよ。

シュン

どうすればいいんだ?なんとかならないのか!

ミク

指輪の力を使うのよ。あなた達に渡した指輪は、その人が本来持っている潜在的な力を引き出す力を持っているの。

ミク

だからあなたに潜在的に、治癒の力が眠っていれば、その力を引き出す事で、トウヤを救う事ができるはずよ。

シュン

もし僕にそんな力が眠ってなかったらどうなるんだ?

ミク

残念だけど、トウヤは死ぬわ。

シュン

そんな・・・

ミク

友達を助けたければやりなさい。さぁ。指輪に意識を集中して、トウヤに向けて、トウヤの傷が治るようにイメージするの。

シュン

やってみるよ!

シュン

トウヤの傷が治りますように・・・

シュンが、トウヤに向かって、指輪を向け、目を瞑り祈り始めると、指輪が輝きだし、そこから暖かい緑色の光が放たれた。そしてその光を浴びたトウヤの胸の傷はどんどん塞がっていった。

シュン

凄い!

トウヤ

シュン。ありがとな。それにしてもその指輪スゲーな。

ミク

トウヤ、あなたも使えるはずよ。意識を集中してみて。

トウヤ

ん。こうか?

トウヤが指輪に意識を集中させると、今度は指輪が白色の光を放ち始めた。

トウヤ

この光は何だ?なんだか体の奥底から力が沸いてくるんだが。

ミク

白色の光は身体強化の光よ。あなたのスピードもパワーも今までとは比べ物にならないくらい強化されているはずよ。

アキラ

ふぅ・・・やれやれ。指輪の力に目覚めてしまいましたか。やっかいですね。本来の力に目覚める前に終わらせたかったのですが。

アキラ

そこの男二人。名前はなんですか?

トウヤ

トウヤだ。

シュン

僕はシュン。

アキラ

トウヤ。シュン。君達はなぜそこの女の味方をするのだ?

トウヤ

なんでだと?俺達はただ巻き込まれただけだ!

アキラ

では何も事情は知らないのか?

トウヤ

そうだ。俺達は、ミクをナンパしてただけだからな。

アキラ

では全てを教えよう。ミクは「時を駆ける魔女」と呼ばれている未来の重犯罪者だ。

トウヤ

時を駆けてこの時代に来た事が犯罪なのか?

アキラ

いいや。違う。彼女は世界を壊そうとしているのだ。

トウヤ

世界を?どういう事だ?

ミク

ストーーーップ。そいつの話を真に受けないで。トウヤにいきなり斬りつけて殺そうとしたでしょ?それが奴の本性よ。

ミク

二人が指輪の力に目覚めてやっかいだから、戦うのはやめて、話しで説得させようと作戦を変えたのね。狙いがバレバレだわ。

シュン

確かにそういう作戦なのかもしれない。だけど彼の話には、僕らの知らない情報が沢山含まれていた。聞く価値はあると思う。

トウヤ

シュンがそういうなら、俺も賛成だ。戦うのは仮面の男の話を聞いてからでもいい。

アキラ

ふふっ。いいかげん仮面の男と呼ぶのはやめてくれないか?私にはアキラという名前があるんでね。

トウヤ

じゃあ、アキラ。話の続きを聞かせてくれ。

ミク

待って。だめよ。アキラの話はでたらめよ。騙されてはいけない。

シュン

話を聞いてから判断してもいいだろう?それとも聞かれちゃまずい話でもあるのかい?

ミク

・・・。好きにすればいいわ。そのかわり話を聞いたら、あなた達はもう引き返せないわよ。後悔しても知らないわ。

トウヤ

へっ。後悔も何も、もう完全に俺達は巻き込まれてるだろ。今更あとに引けるかよ。

シュン

うん。なんだか分からないけど、このまま事情も分からないまま殺しあうなんておかしいよ。まずは理由を知りたい。

アキラ

話はまとまったようだな。では話そう。ミクの全てを。この女がこれから犯そうとしている犯罪を!

To be continued

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