第4話
煙草と10分間のリズム
第4話
煙草と10分間のリズム
流川リナの唐突なゲームの誘いに眉をひそめる梅田雄一郎。
はい、ご主人様のお持ちになってるソレを使って
タバコ、ですか?
はい!さっきお散歩中にお話したタバコを10分ちょうどで吸いきる魔法です。リナとご主人様で一緒にタバコを吸い始めて、どっちがより10分ちょうどに消せるかを競い合うゲームです。あ、10分越えたらその時点でゲームオーバーです
ちょうどええ余興やね
失敗したら古川盗賊団の方々の島流し、それとコーヒー代としてご主人様の小指を一本頂戴します
やっぱ発想が極道やん。じゃあ僕が勝ったら?
今日一日の記憶が消える魔法をかけたのち、このメイドリーミングからの自由散歩を許可します。
不問に付すってだけかいな。足りん。割に合わん。もう一声
うーん、そうですねえ。じゃあリナ、一つだけご主人様の言う事何でも聞いちゃいます!
…乗った。おもろいわソレ
さすが!!堅気のご主人様とは覚悟が違います!!
堅気て…普段から他のヤツにもこんなんためしとんのかい
あ!…えっへへへー!リナのドジッ娘さんでちゃいましたー
手を叩くリナ。その合図でキャンドル持ってくるメイドB。
時計はご主人様の腕時計でウチのメイドが責任を持って正確に時間を測らせて頂きます
ズルはなしやで
当然です、ご主人様
互いのタバコケースをトントンと整えて口にくわえる。
10秒前
タバコをくわえながら、キャンドルに互いの顔を近づける梅田とリナ。
なあ、このままキスしてええ?
姑息ですご主人様
3、2、1、
二つのタバコにキャンドルの火が点く。
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