第三話
コーヒーが美味しくなるリズム
第三話
コーヒーが美味しくなるリズム
実はヤクザ系メイドだった流川リナと関西系マフィアのボスだった梅田雄一郎との危険だけどふわふわした会話は続いていた。
調子狂うなあ
何がですか?
いや、何が言うたら全部やね…そっか、僕ら関西系マフィアは西から侵略に来た十字軍か。ちょっと粋やな
西の人たちに秋葉の敷居は跨がせない。と国王は常日頃からおっしゃってます
へえ、好戦的やね。ところで君いくつ?
はい、リナは永遠の20歳です
そう。しっかりしとんねえ。ところで君、処女?
…は?
いや、アキバのメイドさんてみんなセ
ックスに興味ないんかなって不安になっ
てな。アニメしか愛せんのかなって…あ、
なるほどな。こういう下世話が好かんのか
っと、メイドAがコーヒーを差し出す音とメイドBがピストルの安全装置を外す音が梅田の両耳元で同時になった。
こりゃえらいすんません
長らくお待たせいたしました!それでは、ご主人様もご一緒にコーヒーカップに美味しくなる魔法唱えて下さいませ。
はい『美味しくなーれ、ラブラブビーム!』で
は?何言うてますのん?
…わかりました
せーの
美味しくなーれ、ラブラブビーム!
美味しくなーれ、ラブラブビーム!
美味しくなーれ、ラブラブビーム!
美味しくなーれ、ラブラブビーム!
ささ、冷めないうちに召し上がれ、ご主人様
ほな、頂きます
どうですか、ご主人様?
さっぱり味わかりませんねえ、こんなぶっそうな状況じゃ。ここ吸っても平気ですか?
はい、どうぞご主人様
で、用件はなんですか?僕消すんなら上の事務所で因縁つけてチャチャッとバラした方がええんちゃいます?
いいえ。リナはそんな事に興味はありません。リナはただご主人様とゲームがしたくてお呼びしたんですー
ゲーム?
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