石ノ宮中学(いしのみやちゅうがく)
校門前
石ノ宮中学(いしのみやちゅうがく)
校門前
はー
ねみー
おはよう
ソノ
おはー
アヤノ
二人ともおはよー
おはー
よー
ございます!
朝から元気だな…
朝っていうか
くーちゃんは常に元気よね
そうそう!
いつも元気だよ!
はー
羨ましい事だよ
ソノちゃんはいつも
元気ないよねー
ほっとけ
ソノは学校が終わったら
家の仕事のお手伝いしてから
仕方ないわよ
まぁーなー
昨日も遅くまで手伝ってたし
そーいえばそうだったね
大変だよね
別に
慣れてるから
ふーん
教師「お前らー早く教室に行け!!名前の張り出しが始まってるぞ!!!」
はーい
今、行きます
張り出しって…
どうせ私達には関係ないじゃん
そーいえば
そうだね
…
行きましょう
2年3組 教室
到着ー
そーいえば
クラスが変わるの
忘れてたわ
名前と同時に心機一転って
考えらしいわね
だからって生徒まで移動させる事は
ないじゃん
めんどー
あ、黒板に皆の名前が
張り出されてるわよ
興味ねー
同じくー
でも、皆前で騒いでるし
面白そうだから行きましょう
あうっ!
いってっ
手ーひっぱんなよ!
いいから行きましょうー
はー
分かったよ
はいはーい
生徒A「きゃー、佐藤さんの名前かっこいいー」
生徒B「そんな事ないよー田中さんの名前も可愛くて素敵ー」
生徒C「もー二人とも名前で呼ぼうよー」
生徒D「あ、そうだった。ごめんねー慣れなくてさー」
ごめんなさーい
私達も見ていいかしら?
生徒C「あ、綾乃女さん…紙まだ見てなかったんだ」
生徒D「あ、ソノもくーちゃんも…早く行った方がいいよ!」
は?
行くってどこに?
ん?
生徒A「だってここにほら?」
生徒B「紙を…ほら」
んー
なんだこれ!?
…
私達3人だけ
もとのクラスに
集合って書いてあるわね
なんでー?
生徒D「わからないけど…早く行った方がいいよー」
生徒B「朝のHRはじまっちゃうよー」
そうね…
二人とも行きましょう
なんなんだよ
全く…
加藤先生の嫌がらせかー
もー歩けなーい
行くわよ
はー
あいー…
元2年3組 教室
とうちゃくー…
マジで
なんなんだよ
文句言わないの
あ、私達以外にも
誰かいるみたいよー
…
あ、おはようー
おはようございます
ういーす
おはー
教師「お前らやっときたか」
教師「早く自分の名前を確認しろよー」
あ、はーい
またかよ
うー
面倒な事はこれで終わり
私はそう思って
黒板に張ってあった紙を確認する事にした
は?
あら?
んー?
そこに私達の名前は無かった
いや、正確に言えば名前はあった
けど、それは…
な、なんだよ
この名前!?
…そう
そういう事ね
あれれー
私達が自分で決めた名前ではなかった
校長室
校長「本当にいいんですね?加藤先生?」
加藤先生「覚悟の上です…」
加藤先生「これであいつ等に………」
校長「分かりました…」
校長「後の事は任せて下さい」
加藤先生「お願いします。」
そうして
私達の
新しい日常は始まった