私達は
紙に書かれていた名前を再度確認する
私達は
紙に書かれていた名前を再度確認する
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綾乃女 春希(あやのめはるき)
疎内 夢(そのうち めい)
白熊 和(はくま なご)
何度見てもそこにはこう書かれていた
聞き慣れた苗字に知らない名前が付いていた
マジで、さ
誰の名前だよ…
間違ってるのかなー?
多分違うでしょうね
教師「確認したな!さぁ、とりあえず席に着けー」
ちょ、ちょっと待って!
この名前は…
ソノ
大きな声出すなんて
らしくないわよ
席に着きましょう…
…
分かったよ
んー
私達は仕方なく席に着いた
教師「よし!全員席に着いたな!」
無理やり、な
教師「では、朝のHRを始めるぞ」
普段通りの起立・礼・着席
からの連絡事項。
どうやら今日は1時限で終わりらしい。
教師「さて、お前達は今日が何の日か知っているな!」
またこれ系の質問かよ
名前を名乗れる日ー
教師「そうだ!お前達は今日から自分の名前を名乗る事が出来る!記念すべき一日だ」
記念すべきねー…
教師「まぁ、授業は明日からで今日は、これで終わりだ。ここまでで何か質問あるかー?」
はーい
質問質問!
教師「ん?なんだ、疎内」
とりあえず二つあるんだけどー
教師「ですけど、な!」
…私達の苗字に変な名前が付いてまーす
なんででございましょうかー?
教師「あぁ……すまん。言い忘れていた、この件については後ほどお前たち3人…疎内、綾乃女、白熊に連絡がある筈だ。なのでHRが終わっても、ここで待機しててくれ」
…分かりました
…はぁ
りょ
教師「で、もう一つは?」
他のクラスメイトは?
教師「ん?これで全員いるぞ」
は?
教師「1、2、…5名だな」
いや、おかしいでしょ
ド田舎の学校じゃないんだからさー
なんなのマジで?
変だ変だー
…
ふふ。
教師「その事については明日から、このクラスを担当する先生に聞くようにしてくれ。まぁ、少ないのも悪い事ではないだろう?教室も広いしな」
いや、広すぎだろ…
つーか、マジで
もう…
仕方ないわね
明日分かるのだし
いいじゃない?ソノ
早く帰りたいー
教師「よし!質問は以上だな。では、かいさーん!!」
先生が扉を開けて外に出て
しばらくすると
じゃ、さようならー
…
他の二人も直ぐに出て行った
愛想ない連中だなー
ソノに言われたらお終いね
は?
私程愛想ある奴もいないだろ?
これだもん
そのあと、私達はだらだらと3人で話していた
しかし
謎の名前と
愛想のないクラスメイト
面倒な要素だわ…
つーか、誰か早く連絡しに来いよ
そういえば遅いわねー
お腹空いたー
気が付いたら11時になっていた
まぁ、腹も空くだろう…
そんな事を考えていたら
あ、来たみたいよ
やぁ、遅くなってすまない
校長先生だー
マジか
おはようございます
あぁ、綾乃女くん
おはよう
それに、疎内くん
白熊くんも
うーす
おはー
おはよう
さて、早速だが話を始めようか
つうか
校長先生が説明するんだ
…そうだね
大切な事だから
ふーん
てっきり加藤先生が説明すると思ってた
加藤先生か
そうだな…
そーいえば今日、先生見てないけど
どうかしたの?寝坊?
いつも朝は玄関の前にいるのにー
校門ね
…加藤先生は
次の瞬間
校長の口から出た言葉
そう
今日、一番の衝撃が
…退職されたよ
私達を襲ったのだった…