モンスターが現れた!

「勇者……殺ス……」

聖騎士

リザードマンでござるな

竜戦士

? この街の近くって、スライムみたいな下級モンスターしか出現しなかったんじゃ?

召喚士

それだけ魔王が勢力を伸ばしてきているということです

リストラ

ちなみにリザードマンは中級モンスター☆

リストラ

それでは魔法士様、お願いします!

魔法士

りょうかーい☆

魔法士

コネクト!

私とチャッピーは目を合わせて同時に頷く。

リストラ

ユニゾン!

チャッピー

ユニゾン!

ユニゾン勇者

リザードマン殿、お覚悟!

ユニゾン勇者

……

ユニゾン勇者

はっ!

「グゲ……」

リストラ

ふぅ……

チャッピー

やったね、ご主人様!

旅立ちから2週間。

戦闘を何度も重ね、レベルは私・チャッピーともに「6」となった。

私だけでは倒せないモンスターも「ユニゾン」することで、今のところは苦戦することなく倒せている。

リストラ

中級モンスターだからか、倒したあとの宝石の数も多いですな

モンスターの心臓とも言える「核」は宝石で出来ている。

ゆえに、モンスターを倒したあとには宝石が残る。

冒険者にとっては貴重な旅の資金となるわけだ。

竜戦士

今晩も飲むために、次の街へ急ごうぜ!

リストラ

いや、たまには休肝日をですね……

もとい、貴重な酒代となるわけだ。

いつものように街に向かい、夜は酒盛りとなるはずだった。


……しかし、今日は違った。

白虎

なるほど、魔王様の言った通り、面白そうなパーティーですね

聖騎士

何者でござるか!? ……うっ

リストラ

聖騎士殿っ!

聖騎士殿がその場に倒れ込む。

朱雀

ごめんなさい、峰打ちです

朱雀

あはっ!

竜戦士

聖騎士が気絶したところ、初めて見たぜ! って、ぐわ!

竜戦士の姿が消えたかと思うと、見知らぬロボット? がその場にいた。

10メートル先で、竜戦士が倒れ込んでいる。

青龍

……

竜戦士

いってー……どうなってんだ?

魔法士

ぶっ飛ばされたんだよ☆ しかも、君にダメージを与えるほどの相手!

召喚士

任せてください

召喚士

我、汝の力を求め訴えたり……

召喚士

出でよ、ゴーレム!

白虎

おやおや、いいんですか?

召喚士

どういうことです?

白虎

こういうことですよ

少年がステッキを一振りすると、ゴーレムがチャッピーの方に向き直る。

チャッピー

あたしは味方だよ……きゃー!

リストラ

チャッピー!?

容赦なく、チャッピーに向かって剛腕が振り下ろされた。

何とかチャッピーは持ち前の身のこなしで避けたものの、どうやらゴーレムは敵に操られているようである。

召喚士

な、何て恐ろしい使い手!

リストラ

いや、相手がいてもいなくても、同じ結果だったのでは……?

魔法士

とにかく戦略的撤退!

さすがに危機を察知したのか、魔法士様が叫んだ。

玄武

ふははは、逃がさないのYO!

魔法士

くっ、魔法が使えない……

リストラ

え……

私はこのパーティーが最強であると思っていた。

しかし現実、聖騎士殿は気を失い、竜戦士は負傷し、魔法士様は魔法が使えない。

召喚士さんは……いつも通りではある。


魔王に苦戦することはあっても、その他のモンスターに追い詰められるようなことなど、ある訳がないと思っていた……。

白虎

さてさて、どうしましょうか?

青龍

……

朱雀

生きたまま皮を剥いじゃおうか、きひひ♪

玄武

あのね、敗者は勝者に逆らえないのYO!

リストラ

……

万事休す……。

-次回を待てっ!-

pagetop