さあお前たち行くぞ!! あれ? ああ。旦那の言う事しか聞かないんでしたっけ?
お前たちはこれからこの人の人形だ。これで其方の言う事を聞くようになった
おう!! そりゃ有り難い。よしっ! てめえら。着いて来い!!
脳が否定をしても、体が勝手に動き出す。
俺達は泣く事も叫ぶ事も出来ずに、男の命令に従い牢屋から外に出た。
その先にある階段を上り、待っていた鬼の集団に囲まれ目隠しをされ、命令のままに歩き続けている。
ようし。そろそろ良いだろう
最初に俺達を迎えた鬼がそう言うと、着けている目隠しを外してくれた。
辺りは暗く木々が生い茂っている。
不気味な所だ。
目の前には洞窟があり、先頭を行く命令権を持ったリーダー格だろう最初の鬼が奥へ入って行く。
着いて来い
その言葉に従って俺達は歩き出した。