気付いた時、俺達は牢獄に繋がれていた。
俺の部屋よりかなり広い大広間。鉄格子で外と隔てたその部屋に何人もの人が閉じ込められている。
性別も歳も服もばらばらな人達。中には見覚えのある人が何人か含まれている。
一体何が……?
何だここ!?
突然の事態に騒がしくなるもすぐに冷静になったのは流石日本人と素直に関心してしまった。
訳が分からな過ぎて思考の海底へ沈んでいるだけとも言える。
中には子供がいるけれど、泣くのではなく茫然と状況の理解に苦しんでいる姿が見て取れる。
俺……死んだはずじゃ……
その中のある人が言った一言で、俺達は全てを思い出した。
劈くような爆発音。落下する金属片。数多くの命を奪い去った事故。
ここにいる全ての人はそれに巻き込まれ死んだ人間だった。