中身を戻してみればあら不思議。

 次々と物が入って行きます。

 不思議です。

 不思議ちゃんリュックです。

うーん……

まっ、いっか!


 便利な事に違いないので考えない事にしました。

 ゼリーさんはその間ずっとプルプルしてました。

 ごめんね。暇だったよね。

靴よーし

うさぎさんよーし

冠、よーし!

 
 気分はまるでお姫様。

 靴を履いてお気に入りの冠を被った私はうさぎさんリュックを装備。

 妖精の国に誘われた私は、従者であるうさぎさんと、案内役のゼリーさんと一緒に冒険の旅に出るのでした。

 それから一時間程が経ったでしょうか。

 森に道らしい道は無く、比較的歩きやすい所を通って歩いていました。

 靴を手に入れた事で移動がかなり楽になったものの、それでもやはり森の中は過酷です。

 何度石に躓いて扱けそうになったことか……。

わわっ!?


 強い衝撃。

 反射的に手を前に出して体を支えようとしますが、衝撃と体の重さでそのまま地面に倒れます。

 言ってる傍から躓きました。

 しかも遂に扱けてしまいました。

痛いぃ……


 手の平を見れば傷が。

 起き上がろうとしますが膝の辺りも怪我をしたらしく、立つ事が出来ません。

痛いよぉ……っ!


 涙目になりながら訴えるも、意味など無く。

 擦りむいた膝がじんじんと痛みます。
 

だいはちわ「痛いよぉ」

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