ー勇者の家ー











シーラ

イナリ…
家の中にもいないわね。


家の中の物陰を探すシーラさん。

玄関のドアを横切ったその時です。

シーラ

ドキッ!


ドアを強く叩く音がしました。

???

勇くんはおるかー!

シーラ

…あ、勇くんにお客様ね…。

出なきゃ…。


高鳴る鼓動を感じながら、

玄関の扉に手をかけるシーラさん。


扉の先のお客様はどんなご用件でしょう?













シーラ

はい、勇者代行カンパニーです…
あ、おじさん。

おじさん

お、シーラちゃんか。

久しぶりだなぁ。元気だったか?

扉を開けると、

そこには王宮への食品納品を担当する

よろずやのおじさんが立っていました。

シーラ

お久しぶり、おじさん。

今日はどうしたのかしら?

おじさん

いやなに…、街に来た行商人が
ちょっと妙なものを持ってきたんでな。
気になってきたんだが…

おじさん

…勇くんはいるか?

シーラ

あ…えっと、勇者勇は
今席を外しております。

おじさん

居ないのか…。
まさか…ハジメノ方面へ向かっていたりは
しないだろうな?

シーラ

…!

シーラ

いえ、仰るとおり一昨日に
ハジメノ方面へ旅立ちました…。

おじさん

なんだって…まさか…


表情が険しくこわばるおじさん。

それを見るシーラさんの鼓動は

ますます高まります。


シーラ

な…何があったんですか?

おじさん

落ち着いて聞いてくれ、シーラちゃん。

おじさん

ハジメノがまるごと消えたらしい。

シーラ

…え…

おじさん

ハジメノを経由して来た行商人に
聞いた話でな。

それで、その行商人が言うには
ハジメノがあった場所で
これを拾ったと言うんだ。

おなまえ:勇者勇

シーラ

こ…これは勇くんのリュックサック…

おじさん

とりあえず、これは
シーラちゃんに渡しておく。

まぁ、まだ勇くんが死んだと
決まったわけじゃない。
ただ忘れただけかもしれん。

無事を祈ろう。

シーラ

…はい。
…ありがとうございました。


シーラさんにリュックサックを渡して

おじさんは帰りました。


不安で張り詰めていた

シーラさんの気持ちが

一気に爆発します。

シーラ

うっ…


号泣するシーラさん。

涙が止まりません。


シーラ

ひっく…。
こうしてはいられない…。
勇くんの状況確認を急がないと…。


シーラさんは泣きながら

今やらなきゃいけないことを整理します。

シーラ

誰かにハジメノの様子を見に行かせよう。
そうしないと何も始まらない…。

…真実を掴まなくては!

シーラ

あと…ライルだ…。
ライルがなにか良い情報を
持っているかもしれないし。


僅かな希望に期待を寄せつつ

覚悟を決めたシーラさん。

その表情は先ほどまでの

不安の表情ではありません。

シーラ

業に身を焦がしし者よ

シーラ

その罪を恐るるなかれ

シーラ

いでよ!シーフ・キャット!














シャルミラ

…しゅぅぅぅぅぅ…

シャルミラ

お呼びですか、シーラ様。

シーラ

シャルミラ、勇者勇の捜索をお願いします!




つづく






【現在の装備】
レベル  :7
めいせい :205
ぶき   :新品の短剣
よろい  :鋼鉄のよろい
かぶと  :いつもの額当て
たて   :なし
どうぐ  :ファンガスの切り身(黄)
      野ばらのペンダント
      焼豚×2
      焼きとり×3
なかま  :
とくぎ  :ファイアブレス
じょうたい:不明

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