ー勇者の家ー
ー勇者の家ー
分厚い本を片手に
なにやら呪文を唱えるシーラさん…
業に身を焦がしし者よ
その罪を恐るるなかれ
いでよ、シーフ・キャット!
……
お呼びでしょうか、シーラ様。
パーティー編成
よく来てくれたわ、シャルミラ。
あなたの力が必要なの。
シャルミラ……。
今回の名前はシャルミラ
ニャんですね…
ご用件をニャんニャりと
お申し付け下さいニャ。
実はカクカクシカジカで
ドワーフの住む森に現れた
悪い魔物をなんとかして欲しいの。
カクカクシカジカ…?
ブロックで作った鹿達かニャ?
わかりましたニャ。
ドワーフの住む森へ行って悪い魔物を
カクカクシカジカでニャんとかしまニャ。
そのカクカクシカジカは
どこにありますニャ?
ちょっと待ってね。
今書きます。
と、言うとシーラさんは手のひら大の厚紙に
文字を書き始めました
はい、これね。
お願いするわ。
シーラさんは文字を書き終えた厚紙を
シャルミラと呼ばれる
シーフ・キャットさんに手渡しました。
確かにカクカクシカクいニャ。
鹿ではなかったみたいニャ。
んー…
なんて書いてあるかのかニャ?
まったく読めないけど……
まあいいニャ。
わかりましたニャ!
早速行ってきますニャ!
あ、待って、シャルミラ!
1人だと危険だからお供をつけるわ!
シーラさんは再び分厚い本に手をかけ
ページをめくりました。
これがいいわね。
空を舞う狂戦士よ
王も恐れぬ行軍よ
その忌まわしき針の力を貸したまへ
いでよ、ワスプ!
いでよ、ワスプ!
いでよ、ワスプ!
ワスプAがあらわれた!
ワスプBがあらわれた!
ワスプCがあらわれた!
この子達を連れて行くといいわ。
…あぁ
蜂ニャ…
蜂ニャ…
蜂ニャ…
とっても危険ニャ…
そ、それでは行ってきますニャ…
シーフ・キャットのシャルミラさんとワスプ3匹。
奇妙なパーティーの行軍が始まりました。
はたして、勇者様の名声は保たれるのでしょうか?
つづく
【現在の装備】
レベル :4
めいせい :75
ぶき :新品の短剣
よろい :いつもの服
かぶと :いつもの額当て
たて :なし
どうぐ :ファンガスの切り身(黄)
ファンガスの切り身(赤)
なかま :スライム