ー勇者の家ー








???

勇者、勇者はおるかね?

シーラ

あら?誰か来たみたい…

シーラ

出て大丈夫かしら…?
どうしましょ。

???

誰も居ないのかね!?

シーラ

…決めたわ…!

間隙
《かんげき》


目を閉じたシーラさん。

何かを念じ始めます。

シーラ

ささやき…
えいしょう…
いのり…

シーラ

ねんじろ!














































アシュタル

………

アシュタル

お呼びですか?シーラ様

シーラ

誰か来たみたい。

アシュタル

…はい?

シーラ

ちょっと出てくれると助かるわ…。

アシュタル

…え…あ…

はい、かしこまりました

???

誰もいないならドア壊して中に入るぞ!

アシュタル

何か御用ですか?

ドワーフ

お!おるじゃないか!

危うくドアを壊しちまうところだったぞ


というと、ドワーフさんは高く振り上げた木槌を

地面におろしました。

ドワーフ

あんたが勇者…じゃあないな?

そんな顔色が悪くて勇者が務まるはずがない

アシュタル

この顔色は生まれつきなので
あまり気に…

ドワーフ

わしゃ勇者に用があってきたんじゃ!
勇者はどこじゃ?

アシュタル

勇者様は只今外出されております。

ドワーフ

じゃあ、あんたは誰じゃ?

アシュタル

私の名はアシュタル。
しがない世話役…

ドワーフ

勇者様じゃないならどうでもいいわい

アシュタル

………

ドワーフ

街外れの森に悪い魔物が棲み着くように
なったんでな。

勇者様に退治をしてもらおうと思ったのだが
残念残念…

そう言うと、ドワーフさんは

背を向けて去っていきました。

ドワーフ

退治してもらえれば勇者としての
経験値や名声が手に入るんじゃがのぉ!

と、言い残して。







シーラ

どうでした?
アシュタル。

アシュタル

仕事の依頼の様でした。

シーラ

そう…。

首尾はどうですか?

アシュタル

首尾…

えーと、
勇者が居られないので
お帰りになられました。

シーラ

………わかりました。

ご苦労様でした、アシュタル。
またお願いします。

アシュタル

またお呼びください。
シーラ様。

シーラ

まずいわ…

シーラさんは二階の窓から

空を見上げて呟きました。

シーラ

このままでは勇くんの名声が
下がってしまう…

これでは留守を預かってるとは
言えません…

シーラ

勇くんがいなくても
街の治安を守れるようにならないと…




シーラさんはそう心に決めると

書棚にある分厚い本に手を伸ばしました



つづく







【現在の装備】
レベル  :4
めいせい :80
ぶき   :新品の短剣
よろい  :いつもの服
かぶと  :いつもの額当て
たて   :なし
どうぐ  :ファンガスの切り身(黄)
      ファンガスの切り身(赤)
なかま  :スライム

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