階段は、あの這っている化け物でびっしりと埋められていた。その数、ざっと50以上。
じゃあ扉を開けたら一気に行くよ!!立ち止まっちゃ駄目だからね。
うん。行こう!!
うわぁ。いる!いる!物凄い数の化け物!!
日本刀貰ってて良かったね。素手じゃ絶対ここ通れないよ。
階段は、あの這っている化け物でびっしりと埋められていた。その数、ざっと50以上。
まず私が見本見せるから、さくらちゃんも同じようにしてね!
うん。やってみる!
えーーーーいっ!!
ちえの掛け声とともに、日本刀が化け物に振り下ろされる。その太刀筋は見事で、這っている化け物の首を真っ二つに両断した。
ちえちゃん凄い!なんでそんな事ができるの?
私、剣道習ってるから、これくらい当たり前だよ!
凄い!凄い!凄ーーーい!!
ほら。さくらちゃんも、刀を構えて。やってみて。
う、うん。うまくできるかな。
えーーーーいっ!!
さくらの振った剣は、這っている化け物の手に当たった。日本刀の切れ味は抜群で、化け物の手を切断する事に成功した。
さくらちゃん。そんなんじゃ駄目だよ。ちゃんと首を切り落とさないと!!
だ、だってーー。こんな事やった事ないもん!怖いんだもん!
命がかかってるんだからね。怖いとかそんな甘い事言ってちゃ駄目!!
うん。ごめん。
私が先に斬り込むから、さくらちゃんは私が斬り残した敵の処理をお願い!
怖いとか言ってないでちゃんとサポートしてね!
うん。頑張るよ。
えーーーーい!!
ちえは、日本刀で次から次へと、化け物の首を飛ばしていった。15分くらい斬り続けて、50数体の化け物を全て一人で壊滅させた。
はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。
ちえちゃん。大丈夫?血しぶきで顔が真っ赤だよ。
ちょっと休憩するわ。
今は私一人でなんとかなったけど、次もこう上手くいくかは分からないから、サポートよろしくね。
うん。頑張るよ。
なんだろう?何かが変。ちえちゃんの様子がおかしいよ。いくら剣道やってたからって、こんなに強いなんておかしい。
気のせいだったらいいんだけど・・・
さっ。行くよ。
血のついた顔で笑うちえの姿を見て、さくらは戦慄を覚えていた。この子は私の知ってるちえちゃんじゃない。本能でそう感じていたが、さくらにはどうする事もできなかった。
To be continued