さて、戻ってきましたよ魔王城!
あ、皆様おはようございます。
いい天気ですね。
室内にいるので天気とか関係ないんですけど、ええ、いい天気でしょう?

ちなみに、魔王城は地上五階、地下三階と計八階建てのものになります!
金はかかったがしょうがないよね!!
魔王にはお城が必要なのだから!

ついでに、テンプレとか自称勇者がそろそろ出てきてもいいはず……。
いや、きっとくる!
くーる、きっとくr……。

神様

魔王ちゃぁ~ん……


変なの来た……。
いや、釣れたのか?
私はこんなもの釣った覚えはない!!

神様

無視はだめじゃなぁい……

主人公

無視はしていません。スルーしようとしただけです

神様

あれ、してることは一緒のような気がするわぁ……?

主人公

で、どうしたんですか。自称神様

神様

自称じゃないわよぉ! と、そんなことは今はいいのよ……いや、よくはないけどぉ

主人公

用件はよ

神様

上限人数とサブのマスターを決めたほうが良いと思ったのよ

主人公

分かりました。一人は自称神様で、もう一人は任せます。お金は500万置いていきますからそこで上限増やしてください


そういった瞬間神様は酷く落ち込んだ顔をした。
うん。
何をそんなに落ち込んでいるのか良く分かりませんなぁ。

神様

なんで、そんな大金簡単に出せるのよ


うん。
臨時収入が入ったじゃろ?
かなりの額だから私のお財布は全然痛くな~い。
ついでに、ギルドに加盟するとき500クロ払うけど、そのお金私の財布に入ってくるのでぇす。
どうじゃ、私の財布の中身、すごいことになるじゃろ。

とういか、神様が落ち込んでいる姿を見るとなんか心が満たされるのだが。
神様の姿があまりにも気持ち悪いから這い蹲らせるのが気持ち良くなってしまったのか?
やばい、そろそろ重症だ!!

神様

酷いわぁ……魔王ちゃん酷いわぁ……

主人公

もっと醜く泣き叫んでくださいよ

神様

……魔王ちゃんがいじめてくる

主人公

美女もどきが私の前で跪いて泣き叫ぶというのは良いものですね

神様

……ぐすん

主人公

折角綺麗に作られていた顔が泣き顔で醜く歪んで見るに耐えないものになってますね。とりあえず笑って良いですか?

神様

だめに決まってるじゃなぁい……

主人公

あら、それは詰まらないこと

神様

魔王ちゃんが本物の魔王になったよぉ……


ふむ、自称神様をいじめるのもここまでにしておきましょうか。
面倒だし、はやく99層へ行きたいからさぁ。
ということで、退出しようかな……。

と思ってましたが、叶いませんでした。

ふむ、15歳でこの世界につれてきたのは間違いではないのか?
どうやら中学三年生らしいけど。
バカは困るなぁ。
何言ってるか分からないし、妄想力豊かだからさぁ。
あれ?
想像力だっけ?

この際どっちでもいいや。
この煩いのがいなくなれば。

   ミルバ 【楠木誠人】
  LV.25
  HP 320  MP 100
   攻撃力  27
   スピード  15
   精神値  5
   知力値  3
   器用値  9
    運    19
  称号:勇者(笑) バカ
  Nスキル:剣術Lv.5 魔法LV.4

これは酷い。
本当に酷いステータスだ。
知力値どうなってんだろう。
精神値も酷いし。

他の人のステータスもここまで酷いものではないだろう。
というか、称号まで酷いな。
バカって。
うん、まあそれ以外で言い表すことは出来そうにないけれど。

さて、と。
こいつさっきからギャーギャー騒いでるんだよなぁ。
煩いしさぁ。
なんか、他のギルドのところにも入ってたらいやだからこの各ギルドへの通達ってやつを出そうかな。
ある程度お金を払えば素直に言うこと聞いてくれるみたいだし。
2500万程出したら言うこと聞いてくれるかな?

主人公

どれくらいのお金を出せばいいと思いますか?

神様

それ、私に聞いてるのぉ?

主人公

それ以外にいますか?

神様

まあ、それもそうよねぇ……500万クロで十分だと思うわよぉ

主人公

わかりました。50万クロをここに載っているギルド全てに渡して、本名【楠木誠人】と言う者をギルドに加盟させないように通達しておきます。ちなみに、除名させるようにとも

神様

うわぁ、えげつない、というかやりすぎなんじゃないのぉ?

主人公

女性に対し、暴言や、見下した発言をする人がギルドに所属してもそのギルドの品位が疑われます。それに、嫌ならば実力で示すか、土下座でもして謝るべきです

神様

魔王ちゃん、ぼっちという発言にもしかしてキレたのぉ?

主人公

は?何を言ってるんですか?私はボッチじゃありませんよ。どっかの誰かさんのせいで高校の友達とかにフレンド登録できてないだけですし


私がそういったら自称神様は膝から崩れ落ちた。
ざまぁww

で、ミバル?ミルバ?
えー、ミなんとかさんは、謝らず、騒ぐだけだったので除名して差し上げました。
すっきり!

神様

うう、私が悪かったわよぉ……でも、貴女が一番ぴったりだったのよぉ……


なにに?
とは聞きたかったが、聞いちゃいけないような気がしたから聞かなかった。
うん。
まあ、時が来たら自然と分かるようになるか、教えてくれるに違いない!
うん。
私はそう信じて待つことにしたよ!!

主人公

で、いつまでいじけている気ですか?

神様

いじけてないわよぉ……

主人公

いじけてるじゃないですか

神様

……そんなことないわぁ

主人公

あ、そうですか。で、もう用件はないですね?

神様

あ、ちょっと待ってっ!

主人公

まだ、あるんですか?

神様

あるわよぉ。これが一番大事なんだからぁ……

主人公

なんですか?

神様

私とフレンド登録しましょう?


……なんかすごく嫌だけどなぁ。
まあ、繋がるアプリでも友達だしなぁ。
しょうがないか。

主人公

仕方ないですね


そう言って神様と握手を交わすと頭の中で無機質な声が聞こえた。

  【魔王録第零章 プロローグ=始まりの神様と友達になろう= を完了しました】

は?

  【第000神 プロッグ フレンド登録完了しました】

え?

  【これより 魔王録第壱章 を開始します】

ん?
は?

とりあえずギルドのアプリから出て、頭の中を整理するが良く分からん。
うん。
まあ、いいか。

考えるの面倒だし。
考えたって分かんないし。
頭使って読む小説じゃないし。

じゃあ、今日はもう寝るか。
おやすみなさ~い。

異世界転移二十七日目みたいですよっと。

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