はい、26日目おはようございます~。
イイアサデスネー。

くっ、朝もクソもねえな、この魔窟。
ひでぇもんだぜぇ……。
さて、神様からの連絡は……999超えてやがる。
遅すぎたんだ……。

まあ、さくっと無視してメッセージを送ってやるか。
凝ったものを送るつもりないから挨拶にしとこーかな。
うん。

『おはよーございまーす』

よし、これでいいか。
メンドーだ……ピローン……ちっ……。
少し前より遅いけど割り込むなよ。
割り込むなよ。

何々……?

『遅いわよぉ!二週間無視はひどいんじゃないのぉ!?スタンプ連打しちゃったじゃなぁい!ていうか、断罪の魔窟ってどこにいるのよぉ!98層ってのもおかしいのにぃ!!あと2層でクリアってのもおかしいのよぉ!!誰よそんなとこに魔王ちゃん転移させたのぉ!!!』

盛大なブーメランですね、わかります。
しかも、長いから疲れるなー。
流石にこれも無視をするとかわいそうだから返信してやるか~。

『こんなとこに転送させたのは神様じゃないですか~』
『はっ……!』
『で、この世界にあるスキルについてなんですけど~』
『私に任せなさぁい!説明してあげるわぁ!!』
『……うぜぇ』
『魔王ちゃんひどぉい!……で、スキルの説明だけれど……簡単よ。才能を示せばいいのよ。そしたら簡単にLv.は上がるし、手に入るのよぉ~。もしくはスキルポイントで買うか、ね』
『スキルポイント……本当にゲームみたいだなぁ』
『ゲームが元だからねぇ』
『ゲームが元……』
『そうよぉ。この世界は貴女たちの世界のゲームをもとにして作った世界なのよぉ。地球がシャットダウンしようとしてるんだものぉ』

地球がシャットダウン?
ふむ、よくわからない。
けど、地球自体が神様たちの遊び道具や、作ったキャラだとも言えなくはない。
ま、私は私だし。
難しいことはほかの人に任せましょー。

『なるほど~。スキルの使い方は~』
『ヘルプ見なさぁい』
『それもそうか』
『あ、それより早くギルドに顔見せに来なさいよぉ』
『?顔見せ?』
『キャラに入ってギルドに来なさいって言ってるのよぉ。貴女、掲示板とか見てないわねぇ』
『……見るのが怖くて』
『いいから、キャラをタップしてダイブしてきなさぁい!』
『は~い』

会話をそこで見るのを終了して言われたとおりギルドで作ったキャラのうちのひとりに入る。
一番最初は、魔王軍の女性型魔王さまに入ろう。

浮遊感を少し味わいながら光に包まれて、次に目を開けたら今まで画面で見ていたものが現実にあった。
人で賑わって、だいぶ狭そうだ。
大きくは……。

あ、ウィンドウ出てきた。
あー、これで変えられるのねぇ。
でもやっぱり金が取られると。
これくらいの出費なら痛くないぞ!!

さて、まずはこの大きさだよね……。

【100万クロ使って現在の人数に合わせた大きさまで大きくしますか?】
    YES/NO

迷わずYESで。
一気に広くなったぞ!
じゃあ、魔王軍だから、魔王城が良いです。
外観はお城で、でも、お城としては機能してない感じがいい。

Q.お城の意味とは。

A.大きくてかっこいいことですかね。

何かが違うぞ!!
まあ、私は止まりませんよ~。
酒場に、消耗品とかを売るカウンターが欲しいね。
あ、今気付いたけど、薬って料理に入るんだね。

初めて知ったわ~。

でも、お城なんだから玉座が欲しいです。
私が入ってくるときはそこで。
まあ、魔王ですからな!!!

周りからは変な目で見られてるけど私は気にせず自分のやりたいようにやるぞ!!

神様

いや、やりすぎよ。魔王ちゃん


ん~?
誰かに話しかけられたぞ~?
声のしたほうを見たけどただの美人さんしか居ないじゃないか。
気のせいか。

神様

わ・た・し・よぉ~


あ、神様か。
きしょいな。
あ、いつものことか。
無視して続きをしよう……。

神様

いやいやいやいや、無視はないでしょ~、無視はぁ

主人公

……そうですね。では、こちらの姿では始めまして、ですかね

神様

始めてと、言ったらそうよねぇ……

主人公

じゃあ、改めまして。私、ブルームーンといいます

神様

私は、プロッグって呼んでねぇ。よろしく


お互いに笑顔で握手を交わすと、やっぱり周りから変な目で見られる。
なぜだ。

主人公

で、いきなり何のようですか?

神様

いきなり内装がどんどんと変わっていくからぁ驚いちゃって。そしたら、貴女が操作してるでしょう?だから、話しかけに来たんじゃなぁい

主人公

なるほど……まあ、良いでしょう。では、一つだけ、良いですか?

神様

なぁに?

主人公

立場が上の人に、誰の紹介もなく話しかけるのは、無作法ですよ。この場合、私から話しかけるべきです

神様

貴族みたいねぇ

主人公

というより、他の人から気安く声を掛けられたくないんです

神様

私もだめなのぉ?

主人公

貴女ならば、まあ、良いでしょう。では、まだ私にはやることがありますので


私はそう言って、魔王軍のギルドを後にした。

さてさて、次にきましたのは料理専門ギルドです!
こっちは出来ることならレストランみたいにしたい。
あ、お店をいくつにも分けられるのか。
なら、高級レストランみたいなのと、ファミリーレストランなのと、カフェと、他にも色々作ってみようかな。

まあ、一杯作っちゃってるけど自分用のお店もいくつか欲しいし、勝手に使って良いと言ったら誰かが使うでしょ。

ん?
お?
ん?
おお!

料理専門は農場とか牧場も作れるのか!
すごいね!
でも、専用の倉庫とか肥料とか種がいるから他より高くついちゃうなぁ……。
よし、買おう!
即決ですよ。
さすがでしょ。

うわぁ、あれも欲しいし、これも欲しい!
悩んでしまうぞ!
どれを買おうかすごく悩むから、結果全部購入しました。

いやあ、お金があるっていいね。
まだ、だいぶあまってるんだけどね。
どれくらいって言うと、まだ10分の1も使ってないんじゃないかな。
うん。
使えてないよ。

で、何を建てたかというと……農場、果樹園、牧場などです。
神様は呆れてたけどこの際気にしないことにしたよ!

じゃあ、次は武器にいきたいけど、こっちは防具と一緒に出来るみたいだから作業場はくっつけてしまおう。
共同ってだけで、合体はしませんよ!
面倒だし。
ゲーム感覚だから遊んでるように感じるけど、これ、現実なんだよね。
ま、今はゲーム感覚で行ける所まで行っちゃいましょうか。
考えるのはここではしたくないし。

さて、作ってみた結果。
作業場は何個かに分けることになってしまった。
分けた結果、62個だ。
おかしいなぁ。

神様の助言を聞いたせいだと思う。

ま、まあ、お金ならまだあるし!
大丈夫だよ!!
そうだ、入るときに500クロが要るけれど、それは何処に入るか知っているかい?
あ、なんとあの500クロ、私のお財布に入るんだよ。
てことで、金は余ってます。

でも、気にせずに使っていたら神様が煩いけど放置の方向で。

さーて、次はー、服かー。
じゃあ、男性型に入ってー。
よし、改造するぞ!

……やっぱり、作業場を広くしたのがいけなかったのか。

お店が10店舗くらい出来上がってしまっている。
おかしいだろ、この数。
しかも、全てが大型の店なのだ。
……ま、まあ、ギルドに加盟してくれて居る人には喜ばれたけどね!

さて、最後はあれか。
裏ギルドか。

あれが欲しいな。
カジノとかバーとか。
その下には会議する場所と、女性型のキャラが寝ている場所がある感じで。
うん。
まあ、簡単で良いかな。

作り終えました。
まあ、若干やりすぎた感は否めないけれど、しゃーないな。
うん。

さて、今日は一回寝てしまおう。
そして、明日もう一度魔王軍を見に行こうかな……。

というわけで、一回セーブして……。
おやすみなさい。

異世界転移二十六日目みたいですよっと。

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