~勇者様はレベル1~

旅の軌跡ノート

(4)
レビー村 ~ 第2の試練の洞窟まで
『第22幕~第31幕』

〈第2の試練〉編
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【あらすじ】

第2の試練の洞窟へ向かっていたアレスは、
その途中にあるリパトの町で
旅費を稼ぐことにした。
彼には特殊な魔法薬を作れるという特技があり、
その作ったものを売ることにしたのだ。

魔法薬を売りに行った途中、
アレスとタックは少女・シーラと偶然に出会う。
その後、
彼女は第2の試練の審判者・ウェンディに仕える
巫女だったと判明する。

そして第2の試練は、
洞窟内に無数に置かれている
宝箱の中から勇者の証を探し出すこと。
ただ、ウェンディは病気で伏せているため、
シーラがサポート役としてアレスの洞窟探索に
同行することとなる。


数日間の探索の末、
アレスはほぼ全ての宝箱を調べ終えた。
そしてあと少しで探索が終わろうかという時、
彼の前にはレビー村で遭遇した魔族が現れる。
その魔族・デリンの正体は、
魔王に仕える四天王の1人だった。

ミューリエとタックがいない中、
アレスは大苦戦。
シーラも瀕死の重傷を負い、
とうとう2人は殺されそうになってしまう。

だが、危機一髪というところで
ミューリエとタックが助けに現れ、
ミューリエが圧倒的な力で
デリンを倒したのだった。

そして彼女が彼にトドメを刺そうとした時、
アレスは命まで奪うことはないとそれを止める。
一方、デリンの態度には変化がなかったため、
そのままでは危険だとミューリエが判断。
結界に封じ込めることで事態を収拾させた。

その後、宝箱の探索は無事に終了した。
ただ、勇者の証は宝箱の中にはない。
アレスはそのことをウェンディに話すと、
実はこれは『諦めない心』があるかどうかを
見ていたのだと明かす。

そして最後まで
決して諦めずに探索を続けたアレスは
ウェンディに認められ、
勇者の証を授けてもらえたのだった。

また、第2の試練の洞窟を旅立つ際、
アレスの優しさに心を動かされていたシーラが
新たに旅の仲間として加わわった。
 

【行程】

レビー村 → グラン街道 →
 ラート共和国との関所 → 街道 →
  リパトの町 → 山道 → 第2の試練の洞窟

レビー村 ~ 関所:1日程度
関所 ~ リパトの町:3日程度
リパトの町 ~ 第2の試練の洞窟:2日程度
 

【主な登場人物】

※各項目は旅が進むに従い、
 内容が変わっていきます。
 あくまでもその時点での情報であり、
 新たな事実が判明した場合は置き換わります。

 

アレス

名前:アレス
職業:勇者(見習い)
種族:人間
性別と年齢:男/14歳

 
●約300年前、
 魔王を倒して世界を救った勇者の末裔。

●昔から争いごとが嫌いだったため、
 戦うこととは無縁に育った。
 そのため、剣術も攻撃魔法も使えない。
 ただし、それではダメだと思い至り、
 ミューリエを師事して剣術の特訓中。
 ようやく素振りをさせてもらえるようになる。

●特訓のおかげで足腰が鍛えられ、
 少しだが動きが俊敏になった。
 体力も付いて、打たれ強くなっている。

●復活した魔王によって
 世界が危機に瀕しているため、
 周囲に押し切られる形で
 勇者として旅立つことになってしまった。

●本人は戦いが嫌いなため、
 当初は冒険に出たくないと思っていた。
 だが、タックに『勇者失格』と
 言われたことにより、
 勇者の血をひいているという誇りが
 心の奥底にあったのだと気付く。
 それ以降は立派な勇者になろうと決意する。

●周囲に気を遣う性格で、遠慮しがち。
 心は優しく、殺生を嫌う。
 勇者の試練を通じて
 少しだけ精神面が強くなる。
 普通の人間にはない純粋さがあるらしい。

●信念を曲げない強い意志を持つようになった。

●モンスターを前にしても
 怯まない心を身につけた。
 当初は最下級モンスターのスライムですら
 怯えていた。

●念じると動物や虫などと争いを回避できる
 特殊能力がある。
 そのおかげで
 ブラックドラゴンと遭遇した時も、
 戦わずに済んだ。
 特殊能力はモンスターにも有効だと分かり、
 自分なりの戦い方があると気付く。

●力は生物の本能に働きかけるものであり、
 知能の高い種族の場合は
 無意識のうちに戦意を喪失してしまう。
 力を磨いていけば、アンデッドや疑似生命体、
 人間であっても有効。

●力を使いすぎると、
 反動で身体に負担がかかる。

●様々な魔法薬を作る技術を持っている。

●ミューリエに対する
 タックやウェンディの反応を見て、
 彼らの間に何らかの関連性があると
 思い始めた。

●幼いころに両親が他界し、村長が親代わり。
 

ミューリエ

名前:ミューリエ
職業:魔法剣士
種族:人間
性別と年齢:女/不詳(18歳くらい?)

 
●シアの城下町で悪漢たちにからまれていたが、
 アレスが間に入って止めようとした。

●基本的にクールでドライな性格だが、
 心を許した相手には優しく温厚で、
 まれにお茶目な面を見せる時もある。

●気合いで相手を吹き飛ばす
 力がある(詳細不明)。

●黒い炎の魔法を使う。
 炎の魔法と剣技の複合技『黒炎剣』は、
 打撃力と閃熱を兼ね備え、壁をも破壊する。

●攻撃魔法単体も得意。
 超絶大爆発魔法すら一瞬で完成させた。
 封じの魔法なども操り、まさに万能。

●かなりの剣術の使い手。
 『一閃滅殺』という技で、
 鎧の騎士を一刀両断した。
 デリンとの戦いでは彼の腕を切り落とすほど。
 戦い方も熟知している。

●ドラゴンと戦ったことがあるような
 発言をしており、知識も豊富。
 勘も鋭く、レビー村では神父の怪しさに
 すぐ気付いた。

●魔王の四天王であるデリンですら、
 簡単に退ける実力がある。
 その真相は今のところ不明だが……。

●アレスに剣の稽古をつけることになった。
 最近は素振りをさせている。

●アレスの力に興味を持ち、
 一緒に旅をしたいと申し出る。
 だが、試練の洞窟ではアレスの言動を見て、
 一緒に旅をするのをやめようとした。
 何が気に入らなかったのか
 詳細な理由は不明だが、
 どうやらモンスターに対する姿勢らしい?
 その後、
 アレスが自力でタックのところへ辿り着く
 という約束を果たし、旅を続けることになる。

●アレスの力を活かした戦い方について、
 いち早く気付いていたっぽい。
 能力の特性についても推測している。
 
●タックとは出会った瞬間から犬猿の仲。
 理由は本能的に合わないかららしい。
 ただ、それだけではなさそうな気配も……。
 彼の実力については認め始めている。
 
●強情なアレスの姿が、
 彼女の古い友人とよく似ているらしい。

●意外にお金持ち?
 

タック

名前:タック
職業:勇者の試練の審判者・召喚術師
種族:エルフ族
性別と年齢:男/
 400歳くらい(外見は13歳くらい)

 
●試練の洞窟にいた『勇者の試練の審判者』。

●試練の洞窟は世界に5つあり、
 それぞれに審判者がいる。
 審判者に認められると
 『勇者の証』が授けられ、
 全て集まって初めて
 魔王と対等に戦える力を得られる。

●タックがアレスに与えた試練の内容は、
 召喚された鎧の騎士を倒すこと。
 手段は問わない。

●素速い身のこなしや召喚魔法が得意。
 鎧の騎士やサラマンダー、シルフなど強力な
 魔獣を操るが、魔法容量にやや難あり?
 
●エルフ族の能力(夜目など)も持っている。
 そこそこ強いらしい。
 武器は小弓とナイフを使う。

●ミューリエには出会った瞬間から
 ちょっかいを出す。
 本心ではムカムカする相手だとのこと。
 ただ、それには何か理由がありそう?

●アレスの力に負け、鎧の騎士が暴走。
 その際にアレスの強い意志と優しい心に触れ、
 その実力とともに勇者と認めた。

●勇者の証とはタック自身。
 そのため、旅に同行することになる。
 第2の試練の洞窟へ案内する役目も
 担っている。

●アレスの力について、
 当初は魔法無効化能力だと思っていた。
 勝手に魔法力が
 収まっていってしまうとのこと。
 

シーラ

名前:シーラ
職業:巫女
種族:人間
性別と年齢:女/14歳

 
●ウェンディ(審判者)に
 代々使える家系の巫女。
 回復魔法や防御魔法が得意。

●リパトの町でアレスとタックに出会い、
 ウェンディのための魔法薬を
 安く譲ってもらった。
 その時からアレスのことが気になっている。

●何度もアレスの優しさに触れ、
 さらにデリンの攻撃から
 庇ってもらったことで
 彼への想いはより強くなった。
 そのため、ウェンディの後押しもあって
 第2の試練の達成後に仲間として
 旅に加わった。

●芯は強いがちょっと泣き虫。
 

デリン

名前:デリン
職業:魔王の四天王
種族:魔族
性別と年齢:男/
 不詳(25歳くらい?)

 
●レビー村の村長に化け、
 アレスたちを待ち受けていた魔族。
 その正体は魔王に仕える四天王の1人。

●スケルトンやワイトなどのアンデッドを
 大量に操れる魔法力がある。
 しかも彼らに知能を与えるなど、能力も高い。

●強力な攻撃魔法を操る。格闘術もあるっぽい。
 武器を使うかどうかは不明。

●本気になればアレスたち全員を殺すのは
 造作もないことらしい。
 ――が、
 第2の試練の洞窟ではミューリエに完敗。

●レビー村の村人を皆殺しにしていた。
 その代わりにワイトを配置。
 もしアレスたちが
 村を通過してしまった場合は、
 アンデッドを処分すればいいだけと
 語っていた。

●非情な性格。役立たずはすぐに始末する。

●ミューリエにトドメを刺されそうになるが、
 アレスによってそれは免れる。
 現在は結界の中に封じ込められ、
 何もできない。
 

ウェンディ

名前:ウェンディ
職業:勇者の試練の審判者
種族:竜人族
性別と年齢:女/800歳くらい

 
●第2の試練の洞窟にいた
 『勇者の試練の審判者』。
 ただし、寿命が迫っているため体調が悪く、
 洞窟の横の小屋で療養中。
 審判者の役割の一部を、巫女であるシーラに
 代行させている。

●身体には、
 アレスの作った魔法薬が効果的らしい。

●タックとは面識がある。

●ミューリエに対しての反応は
 タックと同様だが、
 デリンからアレスを助けたことで
 旅立つ際には少し認めるような発言をした。

●ウェンディがアレスに与えた試練の内容は、
 洞窟の中に無数な存在する宝箱の中から
 勇者の証を見つけること。

●第2の試練は『諦めない心』があるかどうか。
 それを見るため、宝箱の探索をさせた。
 本当の勇者の証(指輪)は
 ウェンディが持っていて、
 アレスを勇者と認めた際に渡した。
 その指輪には任意の能力を高める効果がある。
 

レビー村 ~ 第2の試練の洞窟 【第22幕~第31幕】

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