~勇者様はレベル1~
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旅の軌跡ノート
(3)
試練の洞窟 ~ レビー村(アンデッドの出る村)
まで
『第14幕~第21幕』
〈アンデッドの出る村〉編
【あらすじ】
タックが旅に加わり、アレスたちは国境近くにある
レビー村に立ち寄った。
ここでは最近、
夜になるとアンデッド(ゾンビなど)が
出るようになったという。
そのせいか村人たちは一様に覇気がない。
放っておけなくなったアレスは、
村長のところへ行って協力を申し出る。
すると村には
旅の神父がやってきていることを知り、
ミューリエの勧めもあって会うことにした。
神父と会い、護符を売ってもらうアレス。
その際に
神父の言動に疑念を持ったミューリエは、
夜でもモノが見える力を持つタックに
監視を指示。
アレスたちは神父とともに
見回りに出ることにした。
見回りをしているとアレスたちの前に
ゾンビの集団が現れる。
ミューリエと神父の活躍により
ゾンビたちを掃討。
一方、アレスは力を使うものの、
まだ力が未熟なせいかアンデッドには
通用しなかった。
翌朝、監視をしていたタックからの報告により、
ゾンビを操っていたのは神父だと分かる。
アレスが神父を問いただすと、
神父は生活のために護符を売って
カネ儲けをしていたと白状したのだった。
村長のところへ神父を連れていくアレスたち。
すると村長は神父を殺害し、
無数のスケルトンを召喚。
真の黒幕は村長に化けていた魔族だった。
しかも魔族はすでに村人を皆殺しにしており、
村にいるのは全て
ワイト(人間そっくりのアンデッド)だと
語って去っていった。
スケルトンとワイトに囲まれ、
絶体絶命のピンチになるアレスたち。
ミューリエやタックも傷付き、
全滅するかに思われた。
その時、
アレスの必死な想いが力のリミッターを外し、
アンデッドを黄泉の国へ帰すことに成功した。
ただし、アレス自身はその反動で意識不明に。
幸いにも2日後に目を覚まし、レビー村を出発。
新たな敵の登場に、身を引き締めるのだった。
【行程】
試練の洞窟 → グラン街道
→ レビー村(アンデッドの出る村)
試練の洞窟 ~ レビー村:4日程度
【主な登場人物】
※各項目は旅が進むに従い、
内容が変わっていきます。
あくまでもその時点での情報であり、
新たな事実が判明した場合は置き換わります。
名前:アレス
職業:勇者(見習い)
種族:人間
性別と年齢:男/14歳
●約300年前、
魔王を倒して世界を救った勇者の末裔。
●昔から争いごとが嫌いだったため、
戦うこととは無縁に育った。
そのため、剣術も攻撃魔法も使えない。
ただし、それではダメだと思い至り、
ミューリエを師事して剣術の特訓中。
ようやく素振りをさせてもらえるようになる。
●特訓のおかげで足腰が鍛えられ、
少しだが動きが俊敏になった。
体力も付いて、打たれ強くなっている。
●復活した魔王によって
世界が危機に瀕しているため、
周囲に押し切られる形で
勇者として旅立つことになってしまった。
●本人は戦いが嫌いなため、
当初は冒険に出たくないと思っていた。
だが、タックに『勇者失格』と
言われたことにより、
勇者の血をひいているという誇りが
心の奥底に あったのだと気付く。
それ以降は立派な勇者になろうと決意する。
●周囲に気を遣う性格で、遠慮しがち。
心は優しく、殺生を嫌う。
勇者の試練を通じて
少しだけ精神面が強くなる。
普通の人間にはない純粋さがあるらしい。
●信念を曲げない強い意志を持つようになった。
●モンスターを前にしても
怯まない心を身につけた。
当初は最下級モンスターのスライムですら
怯えていた。
●念じると動物や虫などと争いを回避できる
特殊能力がある。
そのおかげで
ブラックドラゴンと遭遇した時も、
戦わずに済んだ。
特殊能力はモンスターにも有効だと分かり、
自分なりの戦い方があると気付く。
●力は生物の本能に働きかけるものであり、
知能の高い種族の場合は
無意識のうちに戦意を喪失してしまう。
力を磨いていけば、アンデッドや疑似生命体、
人間であっても有効。
●力を使いすぎると、
反動で身体に負担がかかる。
●幼いころに両親が他界し、村長が親代わり。
名前:ミューリエ
職業:魔法剣士
種族:人間
性別と年齢:女/不詳(18歳くらい?)
●シアの城下町で悪漢たちにからまれていたが、
アレスが間に入って止めようとした。
●基本的にクールでドライな性格だが、
心を許した相手には優しく温厚で、
まれにお茶目な面を見せる時もある。
●気合いで相手を吹き飛ばす
力がある(詳細不明)。
●黒い炎の魔法を使う。
炎の魔法と剣技の複合技『黒炎剣』は、
打撃力と閃熱を兼ね備え、壁をも破壊する。
●かなりの剣術の使い手。
『一閃滅殺』という技で、
鎧の騎士を一刀両断した。
戦い方も熟知している。
●ドラゴンと戦ったことがあるような
発言をしており、知識も豊富。
勘も鋭く、レビー村では神父の怪しさに
すぐ気付いた。
●アレスに剣の稽古をつけることになった。
最近は素振りをさせている。
●アレスの力に興味を持ち、
一緒に旅をしたいと申し出る。
だが、試練の洞窟ではアレスの言動を見て、
一緒に旅をするのをやめようとした。
何が気に入らなかったのか
詳細な理由は不明だが、
どうやらモンスターに対する姿勢らしい?
その後、
アレスが自力でタックのところへ辿り着く
という約束を果たし、旅を続けることになる。
●アレスの力を活かした戦い方について、
いち早く気付いていたっぽい。
能力の特性についても推測している。
●タックとは出会った瞬間から犬猿の仲。
理由は本能的に合わないかららしい。
ただ、実力については認め始めている。
●強情なアレスの姿が、
彼女の古い友人とよく似ているらしい。
●意外にお金持ち?
名前:タック
職業:勇者の試練の審判者・召喚術師
種族:エルフ族
性別と年齢:男/不詳(13歳くらい?)
●試練の洞窟にいた『勇者の試練の審判者』。
●試練の洞窟は世界に5つあり、
それぞれに審判者がいる。
審判者に認められると
『勇者の証』が授けられ、
全て集まって初めて
魔王と対等に戦える力を得られる。
●タックがアレスに与えた試練の内容は、
召喚された鎧の騎士を倒すこと。
手段は問わない。
●素速い身のこなしや召喚魔法が得意。
鎧の騎士やサラマンダーなど
強力な魔獣を操るが
魔法容量にやや難あり?
●エルフ族の能力(夜目など)も持っている。
そこそこ強いらしい。
武器は小弓とナイフを使う。
●ミューリエには出会った瞬間から
ちょっかいを出す。
でも本心ではムカムカする相手だとのこと。
●アレスの力に負け、鎧の騎士が暴走。
その際にアレスの強い意志と優しい心に触れ、
その実力とともに勇者と認めた。
●勇者の証とはタック自身。
そのため、旅に同行することになる。
第2の試練の洞窟へ案内する役目も
担っている。
●アレスの力について、
当初は魔法無効化能力だと思っていた。
勝手に魔法力が
収まっていってしまうとのこと。
名前:不明
職業:レビー村の村長
種族:人間
性別と年齢:男/不詳(60歳くらい?)
●アンデッド騒ぎが起きているレビー村の村長。
●旅の神父(ゲドラ)を引き留め、
町の外れにある空き家に留まらせている。
護符作りや浄化の奇跡を依頼。
●神父から護符を安く譲ってもらえるようにと、
アレスに紹介状を渡した。
●実はゾンビを召喚していた神父とはグル。
捕まった神父を役立たずとして殺害した。
●正体は……。
名前:デリン
職業:不詳
種族:魔族
性別と年齢:
男/不詳(25歳くらい?)
●レビー村の村長に化け、
アレスたちを待ち受けていた魔族。
●スケルトンやワイトなどのアンデッドを
大量に操れる魔法力がある。
しかも彼らに知能を与えるなど、能力も高い。
●本気になればアレスたち全員を殺すのは
造作もないことらしい。
●魔族としての実力や立場は、現在のところ不明。
●レビー村の村人を皆殺しにしていた。
その代わりにワイトを配置。
もしアレスたちが村を通過してしまった場合は、
アンデッドを処分すればいいだけと語っていた。
●今後もアレスたちの前に現れるというような
発言をして去っていった。
名前:ゲドラ
職業:神父
種族:人間
性別と年齢:男/不詳(50歳くらい?)
●レビー村にやってきた巡回神父。
村人のために護符を売ったり、
浄化の奇跡を行なったりしていた。
●護符の額は法外で、通常は1枚3万ルバー。
村長の紹介状があっても1万ルバー。
1万ルバーあれば、
アレスたち3人が宿に3日泊まれる。
●武器は金属製のメイス(こん棒)を使う。
●正体はゾンビを召喚していた張本人。
村長に頼まれ、護符を売るためにやった。
ただし、村人にも普通に売っていたので、
真相については何も知らなかった模様。
●護符には何の力もなく、
神父の意思で襲う相手を決めていた。
そのため、アレスの持っているニセの護符を
本物だと勘違いしていてゾンビに襲わせなかった。
また、ミューリエが本物の護符を持っているとは
知らなかったため、彼女はゾンビに襲わせた。
●アレスたちに捕まったあとは役立たずとして、
村長に殺された。