~勇者様はレベル1~
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旅の軌跡ノート
(5)
第2の試練の洞窟 ~ シャポリの港町まで
『第32幕~第39幕』
〈シャポリ出航〉編
【あらすじ】
ラート国内に入ったアレスたちは、
いくつもの町や村を越え
シャポリの港町へ辿り着いた。
第3の試練の洞窟があるのは
フェイ島という場所。
シャポリから外洋船に乗り、
隣のソレイユ大陸方面とを結ぶ
短絡航路の途中にあるとのこと。
だが、魔王が復活して以降、
海ではモンスターが暴れており、
特殊な設備を持つ船でないと
運航できなくなっていた。
しかも短絡航路を進むには
『導きの羅針盤』という
魔法道具が必須にも関わらず、
それはモンスターたちを刺激する音波を発する。
ゆえに短絡航路は休航となっていたのだった。
フェイ島へ行ってくれる船を探す
アレスたちだが、
そんな危険なことを引き受けてくれる人は
当然見つからない。
だがそんな時、酒場で知り合った船員から
バラッタという元船長を紹介される。
その人物は気に入った相手であれば、
船を出してくれるという。
アレスはバラッタに
船を出してもらえないかと頼み、
いくつかの条件付きで
承諾してもらえることとなった。
その条件の1つとして、
アレスは『導きの羅針盤』を探すこととなる。
バラッタがそれを売り払った
古道具屋『凪』では、
以前に西方街道で出会った
魔法使いのレインと再会。
彼女はなんと
伝説の勇者アレクとともに魔王を倒した
魔術師ルーンの末裔だった。
彼女は魔族討伐をしながら、
勇者の末裔を捜すために旅を続けてきたという。
アレスが勇者の血をひいていると
知ったレインは、旅に加わることとなった。
そして彼女の協力により
『導きの羅針盤』を発見し、
シャポリを出航することができたのだった。
【行程】
第2の試練の洞窟 → ラート中央街道
→ シャポリの港町
第2の試練の洞窟 ~ シャポリの港町:10日程度
【主な登場人物】
※各項目は旅が進むに従い、
内容が変わっていきます。
あくまでもその時点での情報であり、
新たな事実が判明した場合は置き換わります。
名前:アレス
職業:勇者(見習い)
種族:人間
性別と年齢:男/14歳
●約300年前、
魔王を倒して世界を救った勇者アレクの末裔。
●昔から争いごとが嫌いだったため、
戦うこととは無縁に育った。
そのため、剣術も攻撃魔法も使えない。
ただし、それではダメだと思い至り、
ミューリエを師事して剣術の特訓中。
ようやく素振りをさせてもらえるようになる。
●特訓のおかげで足腰が鍛えられ、
少しだが動きが俊敏になった。
体力も付いて、打たれ強くなっている。
●復活した魔王によって
世界が危機に瀕しているため、
周囲に押し切られる形で
勇者として旅立つことになってしまった。
●本人は戦いが嫌いなため、
当初は冒険に出たくないと思っていた。
だが、タックに『勇者失格』と
言われたことにより、
勇者の血をひいているという誇りが
心の奥底にあったのだと気付く。
それ以降は立派な勇者になろうと決意する。
●周囲に気を遣う性格で、遠慮しがち。
心は優しく、殺生を嫌う。
勇者の試練を通じて
少しだけ精神面が強くなる。
普通の人間にはない純粋さがあるらしい。
●信念を曲げない強い意志を持つようになった。
●精神面は少しずつ成長し続けている。
●モンスターを前にしても
怯まない心を身につけた。
当初は最下級モンスターのスライムですら
怯えていた。
●念じると動物や虫などと争いを回避できる
特殊能力がある。
そのおかげで
ブラックドラゴンと遭遇した時も、
戦わずに済んだ。
特殊能力はモンスターにも有効だと分かり、
自分なりの戦い方があると気付く。
●力は生物の本能に働きかけるものであり、
知能の高い種族の場合は
無意識のうちに戦意を喪失してしまう。
力を磨いていけば、アンデッドや疑似生命体、
人間であっても有効。
●力を使いすぎると、
反動で身体に負担がかかる。
●様々な魔法薬を作る技術を持っている。
●ミューリエに対する
タックやウェンディの反応を見て、
彼らの間に何らかの関連性があると
思い始めた。
●色恋沙汰には鈍感?
●幼いころに両親が他界し、村長が親代わり。
名前:ミューリエ
職業:魔法剣士
種族:人間
性別と年齢:女/不詳(18歳くらい?)
●シアの城下町で悪漢たちにからまれていたが、
アレスが間に入って止めようとした。
●基本的にクールでドライな性格だが、
心を許した相手には優しく温厚で、
まれにお茶目な面を見せる時もある。
●気合いで相手を吹き飛ばす
力がある(詳細不明)。
●黒い炎の魔法を使う。
炎の魔法と剣技の複合技『黒炎剣』は、
打撃力と閃熱を兼ね備え、壁をも破壊する。
●攻撃魔法単体も得意。
超絶大爆発魔法すら一瞬で完成させた。
封じの魔法なども操り、まさに万能。
●かなりの剣術の使い手。
『一閃滅殺』という技で、
鎧の騎士を一刀両断した。
デリンとの戦いでは彼の腕を切り落とすほど。
戦い方も熟知している。
●ドラゴンと戦ったことがあるような
発言をしており、知識も豊富。
勘も鋭く、レビー村では神父の怪しさに
すぐ気付いた。
●魔王の四天王であるデリンですら、
簡単に退ける実力がある。
その真相は今のところ不明だが……。
●アレスに剣の稽古をつけることになった。
最近は素振りをさせている。
●アレスの力に興味を持ち、
一緒に旅をしたいと申し出る。
だが、
第1の試練の洞窟ではアレスの言動を見て、
一緒に旅をするのをやめようとした。
理由はモンスターに対する姿勢?
その後、
アレスが自力でタックのところへ辿り着く
という約束を果たし、旅を続けることになる。
●アレスの力を活かした戦い方について、
いち早く気付いていたっぽい。
能力の特性についても推測している。
●タックとは出会った瞬間から犬猿の仲。
理由は本能的に合わないかららしい。
ただ、それだけではなさそうな気配も……。
彼の実力については認め始めている。
●強情なアレスの姿が、
彼女の古い友人とよく似ているらしい。
●意外にお金持ち?
●シャポリでの単独行動時に、
謎の女性と歩いていた。
名前:タック
職業:勇者の試練の審判者・召喚術師
種族:エルフ族
性別と年齢:男/
400歳くらい(外見は13歳くらい)
●試練の洞窟にいた『勇者の試練の審判者』。
●試練の洞窟は世界に5つあり、
それぞれに審判者がいる。
審判者に認められると
『勇者の証』が授けられ、
全て集まって初めて
魔王と対等に戦える力を得られる。
●タックがアレスに与えた試練の内容は、
召喚された鎧の騎士を倒すこと。
手段は問わない。
●素速い身のこなしや召喚魔法が得意。
鎧の騎士やサラマンダー、シルフなど強力な
魔獣を操るが、魔法容量にやや難あり?
●エルフ族の能力(夜目など)も持っている。
そこそこ強いらしい。
武器は小弓とナイフを使う。
●ミューリエには出会った瞬間から
ちょっかいを出す。
本心ではムカムカする相手だとのこと。
ただ、それには何か理由がありそう?
●アレスの力に負け、鎧の騎士が暴走。
その際にアレスの強い意志と優しい心に触れ、
その実力とともに勇者と認めた。
●アレスの力について、
当初は魔法無効化能力だと思っていた。
勝手に魔法力が
収まっていってしまうとのこと。
●勇者の証とはタック自身。
そのため、旅に同行することになる。
試練の洞窟へ案内する役目も担っている。
●伝説の勇者アレクの旅にも
『勇者の証』の1つとして同行した。
そのため、当時のメンバー(聖騎士ランス、
拳聖ユース、大神官フェン、賢者デタックル、
魔術師ルーン)とも面識がある。
●アレクの遺言について知っているが、
時期が来るまで話せないとアレスに告げた。
その内容はかなり深刻そう?
名前:シーラ
職業:巫女
種族:人間
性別と年齢:女/14歳
●ウェンディ(審判者)に
代々使える家系の巫女。
回復魔法や防御魔法が得意。
●リパトの町でアレスとタックに出会い、
ウェンディのための魔法薬を
安く譲ってもらった。
その時からアレスのことが気になっている。
●何度もアレスの優しさに触れ、
さらにデリンの攻撃から
庇ってもらったことで
彼への想いはより強くなった。
そのため、ウェンディの後押しもあって
第2の試練の達成後に仲間として
旅に加わった。
●芯は強いがちょっと泣き虫。
●思うことがあってもすぐには口を出さないが、
状況によってはハッキリと言う。
●勘が鋭い?
名前:レイン
職業:魔法使い
種族:人間
性別と年齢:女/17歳
●かつて伝説の勇者アレクとともに
魔王を倒した魔術師ルーンの末裔(分家筋)。
●彼女の本家は勇者アレクの遺言により、
今でも故郷の土地を守り続けているらしい。
詳細は彼女自身も知らない。
●魔族討伐と勇者の末裔を見つけて守るため、
世界を旅をしていた。
●アレスが勇者の血をひいていると知ってから、
彼に対して敬意を示している。
ただし、普段はざっくばらんな対応。
●鼻っ柱が強い性格。
ミューリエとはあまり気が合わないらしい。
●タックをからかって遊ぶのが趣味らしい。
シーラに対しては好感を持っているようだ。
●西方街道で熊に襲われていた。
原因不明で魔法が不安定に
なってしまったため、逃げ回っていた。
普段は軽く倒せるくらいに
魔法が使えるらしい。
●熊からそこそこ逃げられていたということは、
逃げ足が速いからなのか、
熊が本気で走っていなかったからなのか……。
●探し物を見つける魔法が得意。
それによって関連した未来が
見えてしまうことも。
●武器を持って戦うのは
エレガントではないので嫌い。
ただ、何か別の理由がありそうな気配も……。
名前:バラッタ
職業:船乗り(船長)
種族:人間
性別と年齢:男/62歳
●シャポリで外洋船などを運航する船舶会社の
元社長で元船長。
現在は一線を退き、
町外れの小屋で暮らしている。
●船乗りとしての魂は依然として持っており、
完全に引退したわけではない。
●第3の試練の洞窟への同行を条件に
アレスたちのために船を出してくれた。
●息子のバリトンに社長職を譲っている。
●豪快な性格で変わり者だが、
一線を退いた今でも
船乗りたちからの信頼は厚い。
●酒好きらしく、
蓄えや不要な道具などは全て酒代に変わった。
そのせいでアレスは『導きの羅針盤』探しに
奔走することに……。
名前:不詳
職業:古道具屋『凪』の店主
種族:人間
性別と年齢:男/55歳くらい
●バラッタが『導きの羅針盤』を売った
古道具屋『凪』の店主。
●レインの予知で不安になったアレスへ
助言した。
●アレスが『導きの羅針盤』を
探していることを若い船員へ伝えるなど、
もしかしたら陰の功労者かもしれない。
●レインの魔法道具を
市価より高値で買わされそうになっていた。
名前:エリーゼ
職業:酒場の店員(看板娘)
種族:人間
性別と年齢:女/20歳くらい
●アレスたちが食事をした酒場の看板娘。
●普段から船員たちを相手にしているせいか、
気の強い性格。
●聡明で物事を冷静に判断できる。
●人情があり、心根は優しい。
●『導きの羅針盤』を快くアレスに譲った。
●若い船員と親しげだが、関係は不明。
名前:不詳
職業:交易船の船員
種族:人間
性別と年齢:男/23歳くらい
●古道具屋で『導きの羅針盤』を買い、
エリーゼにプレゼントした。
●バラッタには恩義があるらしい。
●『導きの羅針盤』をアレスに渡すため、
エリーゼに頼もうとしていた。
●エリーゼと親しげだが、関係は不明。
名前:サム
職業:船員(水夫)
種族:人間
性別と年齢:男/50歳くらい
●アレスたちに
バラッタのことを紹介した水夫。
現在は主に近距離船に乗っている。
●バラッタとは顔なじみらしい。
●酒に強く、
どれだけ呑んでもほとんど酔わない。
●エリーゼのいる酒場の常連客。
名前:クレア
職業:不詳
種族:不詳
性別と年齢:女/不詳(18歳くらい?)
●シャポリでミューリエと歩いていた女性。
現在のところ、何者なのかは不明。