~勇者様はレベル1~

旅の軌跡ノート

(2)
シアの城下町 ~ 試練の洞窟まで
『第5幕~第13幕』

〈第1の試練〉編
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【あらすじ】

ミューリエとともに
旅をすることになったアレス。

次に向かうのは試練の洞窟。
その途中、西方街道では
熊に追われていた魔法使いの女の子を見かける。
ミューリエが熊にトドメを刺そうとしたが、
アレスはそれを止め、
特殊能力によって命を助けた。

試練の洞窟ではスライムやデビルバットと遭遇。
アレスはミューリエに戦いを任せ、
熊の時と違ってトドメを刺すのを止めない。

それに対してミューリエは
なぜか寂しそうな顔をする。

やがて洞窟の奥で
勇者の試練の審判者・タックと出会う。

彼の話によると、
世界には試練の洞窟が5つあり、
それぞれの審判者から『勇者の証』を
全て集めて初めて
魔王と対等に戦える力を得られる
とのことだった。

タックの試練は、
彼が召喚する鎧の騎士を倒すこと。
しかし剣も魔法も使えないアレスに
それができるはずもなく、
タックから『勇者失格』と言われてしまう。

さらに洞窟を出たあと、
ミューリエから旅に同行するのをやめたいと
宣告されてしまった。

アレスは落ち込むが、
その時に自分には『勇者の末裔』としての
誇りを持ち続けて生きてきたのだと気付く。
そして立派な勇者になる決意をする。

また、ミューリエには旅を続けてほしいと説得。
結果、タックのところまで自力で辿り着けたら
一緒に旅を続けてもよいという約束を
取り付ける。

そのため、
ミューリエに剣の稽古をつけてくれるよう
頼むのだが、
基礎体力がないことを理由に走り込みしか
させてもらえない。

そんな中、
アレスは1人でいる時にモンスターと遭遇。
その際に自分の特殊能力はモンスターにも
通用するということが分かり、
そこに希望の光を見出すのだった。

アレスはモンスターたちと意思疎通を図り、
見事タックのところへ辿り着く。
こうしてミューリエとの約束を果たした。

さらに特殊能力によって
タックの試練も打ち破り、
勇者の証を授けてもらえることとなった。

実はその勇者の証とはタック自身であり、
旅に加わることとなる。
 
 

※ 第11幕の1シーンで使用させていただいています。

【行程】

シアの城下町 → 西方街道 → 試練の洞窟

シアの町 ~ 試練の洞窟:半日程度
 

【主な登場人物】

※各項目は旅が進むに従い、
 内容が変わっていきます。
 あくまでもその時点での情報であり、
 新たな事実が判明した場合は置き換わります。
 
 

アレス

名前:アレス
職業:勇者(見習い)
種族:人間
性別と年齢:男/14歳

 
●約300年前、
 魔王を倒して世界を救った勇者の末裔。

●昔から争いごとが嫌いだったため、
 戦うこととは無縁に育った。
 そのため、剣術も攻撃魔法も使えない。
 ただし、それではダメだと思い至り、
 ミューリエを師事して剣術の特訓中。
 基礎体力がないので、
 今のところは
 走り込みしかやらせてもらっていない。

●特訓のおかげで足腰が鍛えられ、
 少しだが動きが俊敏になった。
 体力も付いて、打たれ強くなっている。

●復活した魔王によって
 世界が危機に瀕しているため、
 周囲に押し切られる形で
 勇者として旅立つことになってしまった。

●本人は戦いが嫌いなため、
 当初は冒険に出たくないと思っていた。
 だが、タックに『勇者失格』と
 言われたことにより、
 勇者の血をひいているという誇りが
 心の奥底にあったのだと気付く。
 それ以降は立派な勇者になろうと決意する。

●周囲に気を遣う性格で、遠慮しがち。
 心は優しく、殺生を嫌う。
 勇者の試練を通じて
 少しだけ精神面が強くなる。
 普通の人間にはない純粋さがあるらしい。

●信念を曲げない強い意志を持つようになった。

●モンスターを前にしても
 怯まない心を身につけた。
 当初は最下級モンスターのスライムですら
 怯えていた。

●念じると動物や虫などと争いを回避できる
 特殊能力がある(人間には通用しない)。
 そのおかげで
 ブラックドラゴンと遭遇した時も、
 戦わずに済んだ。
 特殊能力はモンスターにも有効だと分かり、
 自分なりの戦い方があると気付く。

●幼いころに両親が他界し、村長が親代わり。
 

ミューリエ

名前:ミューリエ
職業:剣士
種族:人間
性別と年齢:女/不詳(18歳くらい?)

 
●シアの城下町で悪漢たちにからまれていたが、
 アレスが間に入って止めようとした。

●基本的にクールでドライな性格だが、
 心を許した相手には優しく温厚で、
 まれにお茶目な面を見せる時もある。

●気合いで相手を吹き飛ばす
 力がある(詳細不明)。

●黒い炎の魔法を使う。

●かなりの剣術の使い手。
 『一閃滅殺』という技で、
 鎧の騎士を一刀両断した。

●ドラゴンと戦ったことがあるような
 発言をしており、知識も豊富。

●アレスに剣の稽古をつけることになった。
 ただ、
 基礎体力が付くまでは剣を握らせない方針。

●アレスの力に興味を持ち、
 一緒に旅をしたいと申し出る。
 だが、試練の洞窟ではアレスの言動を見て、
 一緒に旅をするのをやめようとした。
 何が気に入らなかったのか
 詳細な理由は不明だが、
 どうやらモンスターに対する姿勢らしい?
 その後、
 アレスが自力でタックのところへ辿り着く
 という約束を果たし、旅を続けることになる。

●アレスの力を活かした戦い方について、
 いち早く気付いていたっぽい。
 
●タックとは出会った瞬間から犬猿の仲。
 理由は本能的に合わないかららしい。

●強情なアレスの姿が、
 彼女の古い友人とよく似ているらしい。
 

タック

名前:タック
職業:勇者の試練の審判者・召喚術師
種族:エルフ族
性別と年齢:男/不詳(13歳くらい?)

 
●試練の洞窟にいた『勇者の試練の審判者』。

●試練の洞窟は世界に5つあり、
 それぞれに審判者がいる。
 審判者に認められると
 『勇者の証』が授けられ、
 全て集まって初めて
 魔王と対等に戦える力を得られる。

●タックがアレスに与えた試練の内容は、
 召喚された鎧の騎士を倒すこと。
 手段は問わない。

●素速い身のこなしや召喚魔法が得意。
 エルフ族の能力も持っている。
 そこそこ強いらしい。

●ミューリエには出会った瞬間から
 ちょっかいを出す。
 でも本心ではムカムカする相手だとのこと。

●アレスの力に負け、鎧の騎士が暴走。
 その際にアレスの強い意志と優しい心に触れ、
 その実力とともに勇者と認めた。

●勇者の証とはタック自身。
 そのため、旅に同行することになる。
 第2の試練の洞窟へ案内する役目も
 担っている。
 

名前:不明
職業:魔法使い
種族:人間
性別と年齢:女/不詳(16歳くらい?)

 
●西方街道で熊に襲われていた。
 原因不明で魔法が不安定に
 なってしまったため、逃げ回っていた。
 普段は軽く倒せるくらいに
 魔法が使えるらしい。

●熊からそこそこ逃げられていたということは、
 逃げ足が速いからなのか、
 熊が本気で走っていなかったからなのか……。

●鼻っ柱が強い性格。
 ミューリエとはあまり気が合わないらしい。

●武器を持って戦うのは
 エレガントではないので嫌い。
 ただ、何か別の理由がありそうな気配も……。
 

シアの城下町 ~ 試練の洞窟 【第5幕~第13幕】

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