さくら

うえーーん。ちえちゃん。どこーーー。

さくらの呼びかけに答える声はなく、ただ静寂のみが漂っていた。

さくら

うっ・・・うっ・・・

さくら

遠くであいつが来る音がする。逃げなきゃ。

トイレを出たさくら。その目に飛び込んできたのは・・・

さくら

うわぁぁぁぁん!もう嫌だよぉーーー

さくらは、這っている人を、素早くかわし、廊下を全力で駆け抜けた。

さくら

前とは反対側の階段についた。

さくら

ちえちゃんを待ちたいけど、でも駄目だ。あいつに捕まっちゃう。

さくら

ごめんね。ちえちゃん。私、ひとりで行くね。

さくらは意を決して、階段への第一歩を踏み出した。

To be continued

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