ちえ

まだかなー。一人で待つのも怖いよー

ちえ

きゃ!何この手形。

ちえ

どんどん増えてく!

血のついた手形がバチンという音とともに、次から次へと作られる。次第に、壁は手形だらけになり、一面が血のように赤く染まった。

・・・

ちえ

誰?

・・・

ちえ

黙ってないで。なんか言ってよ。

あなたを連れて行く

ちえ

へ?

小さい影はそう呟くと、ちえの体を見えない何かで捕まえた。

ちえ

きゃ。嫌だ。離して!離してよ!

少し眠っていてね。

小さな影のそのセリフを聞くと共に、ちえの意識が徐々に薄れていった。

To be continued

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