ちえ

はぁ。はぁ。はぁ。

さくら

はぁ。なんとか逃げ切ったね。

ちえ

ねぇ。あの生き物一体どこから来たの?

さくら

分からないよ。帰ろうとして廊下に出たら、あの生き物がいたの。

ちえ

ふーん・・・

ちえ

またあいつだ!

さくら

もう追いついてきたの?

ちえ

なんか動くスピードが早くなってる。

さくら

逃げよう!

ちえ

うんっ!

ちえとさくらは階段を全速力で下りた。

ちえ

大変。2階へ降りる階段にあいつがいる!

さくら

どうしよう。

ちえ

10匹以上いるよ!無理。通れないよ。

さくら

上からも来てるよ!このままじゃ挟み撃ちだよ。

ちえ

とにかく3階の廊下に出よう。反対側の廊下にも下へと降りる階段があるから、そこから逃げよう。

さくら

そうだねっ

ちえ

廊下にはあいつは居ないみたい。

さくら

よかったぁ・・・

ちえ

何?また音がするよ!

さくら

あいつかな?

ちえ

なんか違うみたい。

さくら

あ、あれは・・・

ちえ

人だ・・・

さくら

血が出てるよ。ケガしてるのかな

さくらはケガ人を心配して近寄ろうとした。

ちえ

待って!だめ。何かがおかしいよ。

さくら

えっ・・・

這いずっている人をよく見ると、眼窩に光はなく、死人のような生気のない顔つきをしている。

ちえ

あの人。心臓がない。

さくら

ほんとだ。胸に大きな穴が開いているよ・・・

ちえ

もう生きてないんだ。

さくら

でも動いてる・・・

ちえ

あの人の横をすり抜けるよ!

さくら

えっ・・・。でも・・・

ちえ

それしか方法はないよ。階段には赤いあいつがいるし。

さくら

そうだね。行くしかないよね。

ちえ

いち、にのさんっで行こう!!

さくら

うん。いいよ。

ちえ

いーち!

さくら

にーの!

ちえ

さんっ!

to be continued

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