ちえは悲鳴の聞こえた方角へ向かって、早足で進んだ。
あっちから聞こえた!
怖いけど、誰かが困ってるかもしれないんだもん。
行かなきゃ!
ちえは悲鳴の聞こえた方角へ向かって、早足で進んだ。
誰かいるの?
さくらだよ。
さくらちゃん!
ここらへんで悲鳴が聞こえたから来たんだよ。
それ私だよ。
何があったの?
あれ。見てよ・・・
そう言ってさくらは、廊下のある1点を指差した。
何なの。これ?
分からないよ。でも口があるから何かの生き物かも。
ほっといて帰ろう
うん。そうだね。
動いてる。
逃げよう!ちえちゃん。
うん!
ちえとさくらは、その小さな足で廊下を走った。後ろの赤い化け物の進む速度は遅く、二人が追いつかれる事はなかった。
to be continued