シンディ

問題を作るために、そしてお気に入りの掃除機を手に入れるために、掃除機を作る工場を作ることになったライナー君。

ライナー

しょっぱな変なあらすじ説明はやめてくれ

シンディ

なんだ、違うのか。

ライナー

問題1つ作るためにそんな大金払えないって。

シンディ

何事も経験だと思うけれどねぇ。

ライナー

そりゃ対価に見合った経験ならいいんだけれどね。

シンディ

もしかしたら、ライナー君が作った問題が1億円くらいの価値が付くかもしれないよ?

ライナー

いろいろツッコミどころはあるが、そもそもそんな高い技術を使った機械がある工場を1億円程度で買えるのだろうか……?

ライナー

1億円が価値が付くかどうかは別として、次は問題文を考えるんだったな。

シンディ

初心者が作った問題に1億円の価値が付くわけないじゃないか。
ライナー君はアホなの?

ライナー

勝手に1億円の価値が付くかもとか言ったのシンディだろ!

シンディ

まあ、1億円の価値が付いたら9割9分は私が指導料として貰うわけだけれど。

ライナー

マイナス1億円の価値が付いたら9割9分はシンディが負担してくれるのだろうか……?

シンディ

なんでお金が絡むと水平思考が働くのさ?

ライナー

君はエスパーか?

シンディ

エスパーと呼ばれる人にもあっさり解かれないように、問題文はしっかり考えないとね。

ライナー

無理やり流れを変えたか……

ライナー

えっと、とりあえずFA条件は「掃除機を作る工場を買うこと」。となると、問題文としては、「気に入った掃除機を買いたいけれどどうすればいいか分からない」といった感じかな。

シンディ

あー、問題文から先に作ってもいいけれど、最初は解説を全部作ってから、その解説に合った問題文を作った方がいいと思うよ。

ライナー

ん、そうなのか?

シンディ

問題文と解説は、矛盾していたらアウト。だから、解説に合わせるように問題文を作っていった方が楽だし矛盾が生じにくいんだ。

ライナー

ふーむ、確かに一理あるな。

シンディ

もっとも、慣れている人だと頭の中でどうしたいかをまとめておいて、問題文からがりがり作っていく人もいるけれどね。
どちらにしろ、「先に答えを用意しておく」ことは大切だね。

ライナー

うーん、しかし「FA条件」は決まったものの、どう解説を書けばいいものか……

シンディ

そこで重要なのが、「キャラクターになり切る」ことさ。

ライナー

「キャラクターになり切る」?

シンディ

出題中は、特にキャラクターになり切ることが必要だよ。それは解説でも変わらない。
だから、キャラクターになったつもりで書くといいよ。
今回の場合、「欲しい掃除機を探してほしい」という問題だから、探してもらったお礼を書くといいんじゃないかな。

ライナー

なるほど、たしかに探してもらったのなら、お礼が必要だな。
FA条件と併せるとこんな感じかな。
「まさか工場ごと買うなんて、思いつきもしなかったよ。おかげで他の店では手に入らないようなオリジナル掃除機を作ることができた。どうもありがとう」

シンディ

いやあ、まさかライナー君がそんな工場を買うお金を持っていたなんてねぇ。今度家一軒おごってよ。

ライナー

だから問題の話だって!
あと家はおごる物じゃないから!

シンディ

おごってくれないんだ。ケチ。

ライナー

ケチとかいうレベルか?

シンディ

まあ、ライナー君がケチなのは前々からだったけれどね。

ライナー

私とシンディは十数年来の友人か何かか?

シンディ

そんなことないだろう。ラテシンだって今年が5年目なんだし。

ライナー

なんでそこでメタ発言が飛んでくるのさ!

ライナー

……で、解説はこんなもんでいいのか?

シンディ

まあ、いいんじゃないかな。最初はそれくらいあっさりしていた方がいいと思うよ。

シンディ

亀夫君問題で大切なのは、「キャラクターになり切ること」と、「FA条件がはっきりわかること」だからね。
人によっては、別に「FA条件は何か」とはっきり書いている人もいるよ。

ライナー

たしかに、はっきりとFA条件があった方が、参加者には分かりやすいかもな。

シンディ

参加者には、きちんと「真相はこうだ!」と伝えることが大切だからね。
それはウミガメのスープでも、20の扉でも、新形式でも変わらないよ。

ライナー

20の扉? 新形式?
またそれは「ウミガメのスープ」や「亀夫君問題」とは違うものなのかい?

シンディ

水平思考問題の新しいバリエーションさ。
まあ、この辺は話す機会があればまたレクチャーするよ。

ライナー

話す機会、あるの?

シンディ

作者のやる気次第だと思うけれど。

ライナー

要するに、機会が無い可能性もあるわけか……

シンディ

まあまあ、20の扉や新形式の話は置いといて、解説もできたことだし、そろそろ問題文を作ろうか。

ライナー

よし、じゃあ早速……

シンディ

ああああ! もうこんな時間だ!
問題文を作るのは次回!

ライナー

今回はいつもより短い気がするのだが……

シンディ

しょうがないじゃないか。問題文に関しては、いろいろ語りたいことがあるのだから。

ライナー

次の話の尺の問題だったのか。

シンディ

「の」を3回以上連続で使う文章は美しくないぞ。

ライナー

いやそういうのいいから!

シンディ

ライナー君の国語力は置いといて、次回は問題文を作っていくよ!

ライナー

私の国語力って一体……

【今回のまとめ】
・問題文よりも先に解説を準備しておいた方が、問題との整合性を取りやすい。最初のうちは解説から考えてみよう。
・解説で重要なのは「キャラクターになり切ること」と「FA条件がはっきりとわかること」。少なくとも「FA条件」は何なのか、はっきりとわかるような解説を作ろう。

亀夫君問題を作る②:解説を作る

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