○魔王城 王の間
○魔王城 王の間
何の妨害もなく、意外とあっさりと着いたな。
おかしいわね。部下が一人も居ないなんて・・・
部下など必要ないのだよ。私は圧倒的に強いからな。
出たわね・・・
くくく。さて。どうしてくれようか・・・
みんな先制攻撃だ!速攻終わらすぞ!
ええいっ!ゆるふわにゃんこストリーム!
魔王は、パティの剣を易々と2本の指で受け止め、不敵に笑った。
何かしたか・・・
くっ。駄目だわ。全然通用しない。
みんなは下がって下さい!今から究極の魔法を放ちます。全ての世界の嫉妬心を集めて、炎に変換して放ちます!
なんだか分からんが凄そうだ・・・
嫉妬の炎!
魔王は一歩も動かず、片手を振りかざすだけで、風を起こし、炎をかき消した。
効かんなぁ・・・
次は私の番です。まず魔力を溜めます。1時間程時間を稼いでください。
長すぎ。無理。
ですよね。とほほ。ごめんなさい。
つんつく!もうあんたしかいないわ。なんとかしなさい!!
うおおおお!勇者の剣!
・・・
効いてませんね・・・
次はこちらの番だな。煉獄!
うわっ
勇者は突然の炎を避けることが出来ず、黒こげになった。
あっ・・・
勇者様・・・
駄目です。心臓が停止しています。
・・・
さてと・・・
魔王は勇者に向かって手をかざし、勇者の体へと不思議な光を放った。
はっ!生き返った!一瞬、あの世のような不思議ワールドへと旅立っていた。
あの世ってどんな所でしたか?
大量のオカマがいて、脱衣マージャンをしていた。
それはきっと地獄ね。
あれやっぱ地獄かぁ・・・。死んだら地獄行きとか嫌だなぁ。
ま、まぁ。また生き返った事ですし、これから頑張れば大丈夫ですよ。挽回しましょう。
まぁそうだな。そうしよう。
ところで俺はどうやって生き返ったんだ?
私が生き返らせたのさ。
なぜそんな事を?
優しさかな?
魔王の半分は優しさで出来ているってか・・・
そういう事だ。では再び死んで貰おうか。
うわっ
勇者は襲ってきた炎を避けられず、また黒こげになった。
また死んだ!
本日2回目!
ほれっ
はっ。生き返った!
じゃあ死ね!
ちょっと待った!なぜ俺を殺したり、生き返らせたりする!意味が分からん。
ふん。さっき言っただろ。魔王の半分は優しさで出来ている。そして残り半分は・・・
悪意だ!
お前は何度も蘇り、そして死ぬ。それを何度も繰り返し、永遠に苦しみ続けるがいいっ!
お前性格悪すぎだろ。絶対友達いないわ。
魔王にそんなもの必要ない。
くっ・・・精神攻撃も効かないか・・・
では、もう一度死んで貰おうか。
くっ・・・こうなったら一か八か。あの指輪を使う!
いでよ!変態野郎!
呼んだ?
呼んだ。お前、盾になってくれ。
えーっ。いきなり呼んでおいてそれですか?
お前の使い道なんてそれくらいしかないだろう?
ひどい・・・