【今回のまとめ】
・登場人物に周囲の様子を確認させ、情報を手に入れよう!
・周囲にある建物やアイテム、他の登場人物が現れることによって、新しい情報を手に入れられるかもしれない!
とりあえず、前回のおさらいをしてみよう。
えっと、今大きな図書館に「カメコ」と名乗る女性と本を探しに来たところだ。
彼女は17歳の女子高生、探している本は「ラテラル国物語」というタイトル。ここまでは分かっているのだが……
あれだけ長い時間やって、得られた情報はこれだけ。
やれやれ、先が思いやられる……
そんなこと言われてもだなぁ。
まあ、初めてだし、最初はこんなものだろう。
ささ、質問を続けてくれたまえ。
「くれたまえ」って、なんだかなぁ……
まあいいや。とりあえず図書館についても知っておきたいな。
カメコさん、図書館の大きさはどのくらいですか?
どうやら2階建てみたいね。初めて来たけれど、わりと大きな図書館よ
2階には、どんな本が置いていますか?
……
あれ、カメコさん?
いや、答えさせてもいいのだけれど……
言ったじゃないか。登場人物が分からないことは答えられないって。
え、いや、それは、そうだけど……
いや、ほらだって、図書館の人に聞けばわかることだし、入口の近くなら、案内板があったりするものだろう?
それを見ればわかりそうなものだが……
ほぅ、一応そういうことは分かっているのか。
あの……バカにしてる?
いやまぁ、そういうわけではないのだが……
確かに、図書館の人に聞いたり、案内板を見たりすれば、2階にどんな本が置いているのかわかるだろう。
しかし、カメコが聞かれたのは、「2階に何があるのか?」ということだ。
彼女は初めてこの図書館に来たのだし、知らないのは当然だろう。
それはまあ、そうだけど……
そこはほら、気を利かせてさぁ……
そんな気が利く登場人物ばかりだったら問題になんかしないよ。
中にはひねくれた登場人物だっているんだからね。
そんな奴いるのか?
なんだか不親切だな。
「ウミガメのスープ」だって、問題文は不親切なものは結構多いよ。
しかし、その「不親切さ」がどのような意味を持つのか、それを考えながら問題を解くのが、水平思考問題ではないのかい?
まあ、たしかにそうとも言えなくはないが……
ならばその「不親切さ」の部分をひも解いていくことが、問題解決の近道だと思わないかね?
なるほど。この問題では、「2階に何があるが知りたい」が、「登場人物は知らない」。ということはこれをどううまく解決するか、というのも鍵になりそうだな。
そうそう。「ウミガメのスープ」でもそうだけど、結局基本は「情報を集める」ことだよ。
なるほど。……とは言っても、カメコさんから得られる情報はそんなに多くなさそうだし……
だったら、カメコの知らないことをいろいろ聞いてみればいいのではないかい?
え? 一体誰に?
ここは図書館だ。ということは、図書館に来ている人もいるだろうし、司書だっている。
カメコは図書館のことを知らなくても、そういう人なら詳しいのではないか?
いやだって、本当にいるかどうかわからないじゃないか。
変なところで細かいね。大体さっき君は「図書館に人がいるはず」って言っていたじゃないか。
そんなに心配なら、カメコに聞いたらどうだろうか?
え、何をだい?
カメコは図書館にいるのだよ?
なら、周囲の様子がわかるのではないかい?
ああ、そうか。カメコさんに、周囲の様子を聞いてみればよいのか。
そうそう。
登場人物の知らないことでも、周りの状況はわかるのだから、その様子を聞いて情報収集することが重要だよ。
なるほどね。
となると、図書館の様子を知りたいから、周りの様子を聞いてみよう。
周囲に、図書館の中が分かるようなものがありませんか?
近くに案内板があるわよ
出来れば、図書館に詳しい人に話を聞いておきたいな。
近くに誰か人がいないか、教えてください。
何人かお客さんがいるわ。あと、カウンターに司書の人がいるわね
なるほど、案内板を見れば図書館の様子も分かるし、司書の人に本のことを話せば、探してくれるかもしれないな。
そうそう、そうやって周囲の状況を確認しながら、情報を手に入れていくのが、亀夫君問題の基本的な進め方だよ。
もっとも、この問題はそれだけでは解けないのだけれど……
ん、どういうことだい?
まあ、進めていればいずれ分かることだよ。
なんだそれ。気になるじゃないか。
まあまあ、その時のお楽しみ、ということで。
【今回のまとめ】
・登場人物に周囲の様子を確認させ、情報を手に入れよう!
・周囲にある建物やアイテム、他の登場人物が現れることによって、新しい情報を手に入れられるかもしれない!