○ひぽぽたます洞窟
○ひぽぽたます洞窟
草原を抜けて、ついにそれっぽい洞窟を見つけたぞ。
洞窟の入り口にわさびがついてるわ。どうやらここで間違いないようね。
わさびに合う食材を持ってきました。じゃじゃーん♪お刺身ですー♪
それでどうする気なの?まさか・・・
モンスターをすり潰して、お刺身をわさび醤油でいただきます!
ここには食べに来たんじゃないのよ・・・
腹が減っては戦はできぬと言いますし。
二人とも!気をつけろ!来たぞ!
どもー♪こんにちは。
会話できるんだ・・・
そりゃ出来ますよ。最近のわさびをなめないで頂きたい。
ちょっとあんた。露出狂女から取ったオーブ。返しなさいよ!
オーブ?ああ3年前のアレね・・・。
それは出来ない
なんでよ。私達、アレを壊さなきゃならないのよ。
あのオーブは勝手によく光る。電球代わりにちょうどいい。おかげで電気代が助かってます。
最近、消費税が上がって、家計が圧迫されてとても生活が厳しいんです。株価が上がったって言ってますけど、株なんて持ってるのは一部のお金持ちだけですからね。
私達、庶民には株価なんて何も関係ない出来事なんですよ。
くっ・・・こんな苦しい生活事情を聞かされたら、オーブ壊せないじゃない。一体どうすれば・・・。
勇者は、パティとわさびが話している間に、こそこそと洞窟の中を調べていた。
あった。これだ!オーブ発見!壊す!
ああっ!やめてください!それを壊されたら、電気代が!!うちの家計は火の車なんです。やめてください!
わさびの生活なんか知らん!それに君の事はたぶん、ミラノがすり潰すって言ってたから、どうせ未来なんかないから家計とか気にしなくていいよ!!
ふふふー♪すり潰しますー♪
ああっ!やめてください。すらないでー。
私達、正義の見方よね・・・。なんだろう。この罪悪感・・・。
ぎゃぁぁーーー!すられるーーー
わさび醤油が完成しました。お刺身いただきまーす♪
うまっ。この刺身上手いよ!
わさびの酸味がいいアクセントになってて、とてもおいしいですー♪ここに来てよかった。
あんた達。オーブ忘れてない?
あっ。オーブね。それ適当に壊しといて(もぐもぐ)
えいっ!
パティはオーブを地面に叩きつけた。
これで魔王の封印が一つ解けたわ!
刺身うめー
同意!おいしいですー!
勇者達はわさびは、すりたてが一番だなと実感しながら洞窟を去った。