○ひぽぽたます王国
その辺の道端

勇者つんつく

さーてと、今日は何して遊ぼうかなー

剣闘士パティ

あんたは遊んでばっかりね・・・

勇者つんつく

人生=遊び。これ真理なり。

剣闘士パティ

うーん・・・これでいいのだろうか・・・

魔法使いミラノ

いいわけないです。魔王が蘇りそうだというのに。

勇者つんつく

まだ言ってるのか。君の勘とやらで働かされちゃたまりませんわ

魔法使いミラノ

むぅぅ・・・

しばらくすると3人が会話しているところへ一人の男が話しかけてきた。

あのぅ・・・

魔法使いミラノ

うゎぁぁ!魔王!魔王ですぅ!!

勇者つんつく

ぎゃぁぁ。ま、まじで魔王だ!!

剣闘士パティ

ウソでしょ。魔王がホントに復活してたなんて・・・

ちょ、ちょっと聞いてくださいよ。私は魔王なんかじゃありません。

魔法使いミラノ

じゃあ何よ!その角。どう見ても魔王でしょ!

これはファッションでつけてる角です。ひつじに憧れてつけました。

魔法使いミラノ

ひつじに憧れてるんですか・・・かわいそうな人・・・

かわいそうとか言うな!ひつじラブ!ひつじイズマイライフ!!

剣闘士パティ

こわっ・・・ひくわー・・・

お、お前らー。寝る時ひつじちゃんの数を数えて寝るだろー!散々恩恵受けておいて、こういう時だけ冷たいとか、君ら人としてどうなんだ!こらー!!

剣闘士パティ

いや・・・恩恵というほどではないし・・・。ところで誰なの?君は?

私は通りすがりの無職。道に迷っていたから、君らに聞こうと思ったら、角の事をボロクソに罵倒されたわけだ!

剣闘士パティ

なんだ。ただの無職か。まぁ、ひつじに憧れて角つけちゃうような人は、皆、無職よね・・・

職安はどこかな?

剣闘士パティ

その変な角つけてちゃ面接通らないと思うけど・・・。まぁ一応教えたげる。にゃんころり通り2丁目を右に曲がってすぐの所に、なんか変な匂いのする銅像があるから、そこを左に曲がれば、そこが職安よ。

変な匂いの銅像の左ですね。分かりました。ありがとうございました。

こうして角のはえた男は去っていった。

勇者つんつく

ふぅ・・・やっと行ったか・・・

剣闘士パティ

あんた、ずっと黙ってたわね。

勇者つんつく

男と喋る趣味はありません。

剣闘士パティ

はぁ・・・やっぱあんた。人として根っこの部分が腐ってるわ・・・

勇者つんつく

ふふっ。誉められた。

剣闘士パティ

誉めてないっつの!

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