ミヤ

……とにかく、手分けするか
協力して謎を探して欲しいの。

タキ

だーから嫌だって言ってんだろ?
だいたい、そんなの誰が置き回ってんだよ。
アトラクションじゃあるまいし。

ミヤ

はあ……
わかったわ。なら
私の邪魔だけはしないでちょうだい。

ミヤ

せめて、何もないように
教室からは出ないこと。
いいわね?

タキ

何でお前に指図されなきゃ
なんねえんだよ。

タキ

あたしはあたしで自由にやる。
お前のやりたいことなんか知らん。

ミヤ

はあ……

ミヤ

ああそう。
どうぞご勝手に!

ミヤ

ふう……

ミヤ

カッとなって出てきてしまったけど、
これで良かったのかしら……

ミヤ

あんなにいつもと外れた人相の
滝沢 多岐は初めてだわ。
いつもはもっと……前の今日みたいに……

ミヤ

いえ、前の今日のタキちゃんは
また違ったわね。
聡明でとても良い子だった……

ミヤ

またあんな子がくればいいのに。

ミヤ

屋上から見て回りたいところだけど……
うう、怖い……

ミヤ

ミヤ

床に赤い塗料……?
体育館にあったものと同じかしら……
これはビックリマーク?

ミヤ

一体どういう意味なのか……
あとでメモを取りましょう。

ミヤ

……ここは後回しにするとして、
次に行きましょう。

ミヤ

理科室にも同じ塗料があったわね……
ほかの教室には無し。
3階に降りてみましょうか……

タキ

おい!

ミヤ

わっ!?
いきなりおどかさないでよ……!

タキ

うるせえな、ちょっと来いよ!
お前の言う謎みたいのが
あったかもしんねえ!

ミヤ

え!?
そ、それはどこに……!?

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