シノ姉さんの衝撃的コードレスバンジーのおかげで、俺はすっかり疲れてしまっていた。

シノ

毎週死んだ曜日の死んだ時間になると、つい飛んじゃうのよねぇ

タカヤ

そんな夜中にスイーツ食べちゃったみたいなノリで言わないでください……

シノ

もうほとんど恨みとか残ってないんだけど、魂にしみついちゃってて

 生きていれば寝て現実逃避ができたのに、幽霊となると睡眠もいらない。朝までこの公園の面々のユルいノリにつきあわされることになった。

タカヤ

はぁ……先行き不安すぎる

アゲハ

それなら、さっさと成仏することじゃな。
それがお主の家族にとっても良い選択だの

タカヤ

成仏できればそうしてますし?

アゲハ

案ずるな。死んでから四十九日は供養の期間。そこをすぎれば、現世に留まりたいという強い意志がない限り大体の者は成仏するぞ

シノ

そうそう。私みたいに死因が自殺とか他殺だと地縛霊になりやすいんだけど、タカヤ君は事故死だしね

タカヤ

その例でいくとアゲハは……

アゲハ

わらわのことは気にするな。昔のことすぎて覚えておらんわ

アゲハ

まぁ、死んだのが戦国の世じゃからの。
今でも地縛霊をやってるくらいじゃから、
ろくな死に方はしとらんよ

タカヤ

ご、ごめん……

アゲハ

気にするなというのに

シノ

正直ずっとここにいても、やることがないのは本当だから、楽をしたいなら四十九日後に素直に成仏するのがオススメよ

タカヤ

そうは言いますけど……

山田さん

成仏自体はいつでもできるから、様子を見るのも手ではあるけど、区切りを決めておかないといつまでも浮遊霊のままになってしまうから、そこは注意することだね

タカヤ

山田さんはそうなんですか?

山田さん

いや、私は娘の結婚式を見るまでは、と思ってね。いざ見てしまうと、初孫まで……となるかもしれないが

 シノ姉さんの話の後だと、山田さんの普通さが癒しだ。これぞ浮幽霊のあるべき姿。

タカヤ

そういえば、トウカイさんは未練とか全然なさそうだけど、何でいるんすか?

トウカイ

ああ、まだまだバイク乗りたいからだ

タカヤ

単純明快っすね

タカヤ

……でも、それじゃ何でこの公園に留まってるんですか?

トウカイ

それは……

トウカイ

俺の運命のスイートハニーと出会ったからだ!シノさん!結婚してくれ

シノ

イヤよ

タカヤ

速攻フラれた!?

 突然の告白タイムから、突然の失恋にもめげず、トウカイさんは果敢にシノ姉さんにアタックする。

トウカイ

俺は、シノさんとなら一緒に逝ってもいいと思っているんだ!

シノ

イヤなものはイヤ。私、もっとインテリでお金持ちなイケメンがいいの

タカヤ

そ、そんなこと言ってるから騙されたんじゃないっすかね……

シノ

何か言った?

タカヤ

い、いえ、何も……

 まだ初日なのに、この漫才みたいな会話はどうなんだろうか。なんだかんだで、すっかりなじんでしまっている気がする。

タカヤ

みんな山田さんくらいフツーだったらよかったんだけどなぁ……

アゲハ

それだとわらわは普通ではないというのか?

タカヤ

いやだって、時代背景からして違うじゃん?

アゲハ

わらわのせいではないわ!

アゲハ

山田とて別にただの浮幽霊ではない

タカヤ

え?実は悪霊とか?

トウカイ

んなわけねーだろ

山田さん

悪霊ではないと思いますよ。
ああ、でもたまに自分が死んだことを
忘れてタクシーで自宅に帰ろうとして
しまうんですよねぇ

シノ

山田さん、それで消えるタクシー乗客って
雑誌の怪談特集に載ったのよねぇ

タカヤ

普通じゃないって、そういうことっすか……

山田さん

トウカイ君もそういう意味では結構有名人だよね。テレビのホラー番組にも出たし

トウカイ

あー、暴走バイク幽霊って色んな峠で言われまくってたからなぁ

タカヤ

そっちの有名っすか……

トウカイ

俺、事故った時に炎上してさぁ。
だからバイクで走ると何かしらねーけど
燃えだすんだわ

トウカイ

でも幽霊だから別に死なないし、
おもしれーからそのまま色んな
峠制覇しまくってたら有名になってた。
火の玉ライダーだってさ。
何かかっこいいな!

タカヤ

ダメじゃないっすか!

トウカイ

峠道で調子乗ってスピード出してた奴らを
ビビらせて事故を未然に防いだと言って
ほしいもんだな

アゲハ

二次災害にならなかったのはお主の功績ではなくて、単に運が良かったのだと思うぞ。
…………相手のな。

タカヤ

フツーの幽霊なんていないってのが
よーくわかりました……

 明るく楽しげに和気藹々と、幽霊たちは笑いあう。
 憎まず、嘆かず、羨まず、絶望しない。その境地がこれなんだとしたら、自分には少しハードルが高すぎる。
 俺は、幽霊としてやっていく自信が、かなりなくなっていた。

 そして、そんな風にくだらない話ばかりをしながら夜が明けて……。

タカヤ

正直、眠らないのって疲れませんか?

アゲハ

じきに慣れる

トウカイ

そうそう、身体が疲れるわけじゃねえし

タカヤ

確かに、身体がないんだから
実際に疲れるわけじゃないですけど……

タカヤ

気分的に落ち着かないっすよ

シノ

お散歩でもしてみたら?
タカヤくん、一度おうちに帰ってたし
地縛霊じゃないみたいだから

アゲハ

わらわやシノはこの公園の近辺から動けぬ。
山田もこの市内が限界じゃの。
トウカイならどこにでも行けるが……

タカヤ

あー、何かすみません

シノ

別に気にしなくてもいいのよ

トウカイ

そうだぞ、タカヤ二乗。ハゲるぞ?

タカヤ

幽霊なんじゃハゲようがないですし、
そのあだ名もやめてください

タカヤ

でも、本当にちょっと散歩に行こうかなぁ?

アゲハ

それならばひとつだけ、忠告をしておこう

タカヤ

ええっ?

アゲハ

不満そうな顔をするな。重要なことじゃぞ!

アゲハ

お主のような死んでから日が浅い幽霊には、悪霊が寄ってきやすい。
一度引きずられて悪霊になってしまえば、
成仏は難しくなる。

アゲハ

まだ生きているお主の家族にも影響があるかもしれぬ。心して行動せよ

タカヤ

たとえば、どんな?

アゲハ

最悪の場合憑りつかれて死ぬこともある

タカヤ

こええよ!!

アゲハ

怖いなら、この公園にずっといればよいぞ?
ここは安全じゃからな

タカヤ

うーん、それもなぁ……

アゲハ

あまり気が滅入る場所には行かぬことだな。

タカヤ

気が滅入らない場所ってどこだよ……

トウカイ

タカタカ、ツーリングつれてってやるか?
まぁ、バイクに乗ったら燃えるけどな!
幽霊だから熱くはないと思うぜ!

タカヤ

申し出はありがたいけど、
火の玉ライダーの相乗りは嫌っす。
あとタカタカもやめてください。

 色々疑問だらけだったし、悪霊は少し怖かったけれども、正直公園で過ごすのも飽きてきたところだ。
 俺はひとり、散歩に出ることにしたのだった。

 ――とは言っても、行ける場所なんてたかが知れている。何となく、俺が死んだ後の反応が気になって学校に来てしまった。

タカヤ

本当はこういうのも、あんまり
やんない方がいいんだろうけどなぁ

 でも、気になってしまうのだから仕方がない。
 みんなが沈んでも、沈んでいなくても、落ち込むってわかっているのに。
 授業はもう始まっている時間だった。
 俺は教室に入る。入る、といってもこっちは幽霊なので、扉をすり抜けて覗いた、というのが正しい。

タカヤ

あ、……俺の席

 真新しい菊の花が生けられた花瓶が置かれている。

タカヤ

うーん、何ていうか、クるよなぁ

 クラスの皆が、たまに思い出したように俺の席の花瓶を見る。それがまた、いたたまれない。

…………

タカヤ

あ、坂田! わかるか?
俺、ここにいるぞ! なぁ、聞こえるか?

 仲が良かった坂田がこちらを向いたので、大きく手を振ってみたけれど……。

…………

 坂田は沈んだ顔のまま、再び黒板へと目をむけてしまった。

タカヤ

だよなぁ……見えてるわけねえよなぁ

 ため息まじりに、俺は教室を出た。
 人を見ると気が滅入りそうなので、授業中でも休み時間でもなかなか人がこない、屋上に続く階段に移動する。

タカヤ

はぁ……

 公園を離れてしまえば、容赦ない現実が襲ってくる。
 あそこの幽霊たちがあまりにも陽気だから、ついついそんなに悲観しなくてもいいような気分になっていた。
 だけど現実は残酷だ。俺の居場所はもうどこにもない。否応もなく思い知らされてしまう。

タカヤ

俺、死んだんだなぁ……

そっか、大変だね

タカヤ

……っっ!!

 いつの間にか、隣に少女が立っていた。
 黒髪の、少し暗い印象の女の子だ。

ごめんね、驚かせて

タカヤ

あ、いえ、こっちこそすんません……

 よく見るとうちの高校の制服じゃない。それと、俺のことが見えて話ができる。……つまり。

タカヤ

君も、幽霊なのか?

うん、そう

 ふと、アゲハがしてくれた悪霊の話を思い出す。
 だけど目の前にいる少女の幽霊は、ごく普通の女の子にしか見えない。少なくとも、悪いことを考えていそうには思えなかった。

タカヤ

別の高校みたいだけど、何でこの学校に?

……ごめんなさい。貴方の後をつけていたの

タカヤ

えっ、俺の?

久しぶりに幽霊の仲間を見たから

タカヤ

なんだ。……そっか、そうだよな

タカヤ

きっとこの子、仲間を捜していたんだな

 生前親しかった人がすぐそこにいるのに、その誰にも声が届かない。それはとてもつらいことだ。ついさっき、俺も改めて思い知った。
 公園の面子があまりにも陽気だから、ごまかされていただけで。

タカヤ

俺、まだ死んだばっかでさ。あんまり現実感なくて、それでつい学校に来ちゃったんだ

……わかるわ。私も自分が死んだ時、つい
学校に行ってしまったもの

タカヤ

はは、だよなぁ。
そう簡単に割り切れるわけねえよな

タカヤ

まぁ、いずれは割り切るしか
ないんだろうけどさ……

そうかしら?
心残りなんてあって当然のものでしょう?

タカヤ

まぁ、確かに……

 黄昏公園の面々だって、最初からあんなに陽気だったわけじゃないだろう。
 シノ姉さんだって、ニコニコ笑って飛び降りなんてしていたけど、逆に言えばあれだけ吹っ切れていてもまだ飛び降りる癖もなおらなくて、地縛霊のままなわけで。
 きっと長い時間をかけて割り切って、公園の一員となったんだ。

タカヤ

でもトウカイさんだけは最初っからああだったんだろうな……

タカヤ

俺、良く覚えてないけど、交通事故で死んだみたいなんだよな

タカヤ

君も病死ってわけじゃないだろうし、俺と
同じく事故死なのか?

そう……事故、みたいなものかな。
ここじゃないけれど、学校で死んだの

タカヤ

部活中の事故かなんかかな?

 自分で振った話とはいえ、人の死因を根掘り葉掘りきくのも悪いかと思ったので、俺はそれ以上深くつっこまないことにした。
 死んだ時の状況なんて、きっと覚えていても思い出したくないだろうから。

これからどこか、行くあてでもあるの?

タカヤ

うーん、家に帰ってみようかと
思ってたんだけど、自分の葬儀を
見るのは、ちょっと……な

タカヤ

公園に戻ってみるよ

公園……?

タカヤ

浮幽霊の俺を拾ってくれたとこ。
幽霊の集まりなんだけど、
何かびっくりするくらいユルくてさ

タカヤ

あ、そうだ。
せっかくだから君も一緒に来る?
割と普通に歓迎されると思うけど

私は行かないわ!

タカヤ

へっ!?

 突然、彼女が怒ったようにそう叫んで……。
 だけど、それは一瞬のことだった。すぐに我に返ったようで、彼女はぺこりと頭を下げる。

……ごめんなさい。
その公園、きっと黄昏公園のことよね?

タカヤ

うん、そうだけど……知ってたんだ?

ええ……少しだけ。でも、私はああいう風にはなれなかったから……

タカヤ

うーん、正直その気持ちすごくよくわかるな

 何も覚えていない。何も知らない。
 だから、死んだなんて、嘘だ。
 そう思いたいのに、思えない。自分が死んでいることを肯定するような事実ばかり、見つけてしまう。
 実際、死んでいるのだからそれは当然のこと。

タカヤ

憎むな。嘆くな。羨むな。絶望するな。
……ってアゲハは言ったけれどさ。
嘆くなと羨むな、ってあたりは
そんな簡単にできねーよなぁ

 あの公園の面々だって、方向性の違いはあれど、この世に留まりたい未練があるからあそこにいる。
 理由がないなら、さっさと成仏しているだろう。

タカヤ

きっと今までだって、
未練も全部割り切って成仏した幽霊や、
どうしても割り切れずに公園を出て行った
幽霊がいたんだろうな

 この娘も、あの公園の面々のようにはどうしても割り切れなくて、こうやって仲間を探してさまよっていたのかもしれない。

タカヤ

なんか、こっちこそごめん

ううん、気にしないで

こっちこそ、驚かせてごめんね……
せっかく、仲間に会えたのに……こんな風に怒ったりして、嫌だったよね?

 その時の彼女の目は、何だかとても必死で、本当に仲間を求めていたんだと伝わってきた。

タカヤ

よく考えたら俺って、結構恵まれてたのか。
公園の面々のおかげで、幽霊がどういう風に過ごせばいいのか考えることができたんだし

 ありえない、おかしい。そういう風に思っていたはずなのに、俺はもうすでに黄昏公園を心のよりどころにしている。
 公園の面々に出会っていなければ、俺はきっと呆然として自分の状況を淡々と受け入れるしかなかった。きっと家族の重い空気の中で、だけど存在に気づいてもらえることもなく、たたずむしかできなかった。

タカヤ

でもこの子は、そうなれなかったんだ……
公園にもなじめなくて、生きている人にはきづいてもらえなくて、ひとりで……

タカヤ

寂しかったんだろうな

 幽霊仲間を見つけて追いかけてしまうのも、仕方がない気がした。

ねえ、よければまた明日、ここで会わない?

タカヤ

へ……?

タカヤ

ど、どどどどうしよう!?
お、俺、今、女の子に誘われてる!!!

 十七年生きても訪れなかった機会が、まさか死んでから飛び込んでくるとは思わなかった。
 いや待て、俺は幽霊だ。彼女も幽霊だ。

タカヤ

あれ……お互い幽霊なら何も問題なくね?

タカヤ

お、おう……いいぜ?

 だから俺は、ついつい軽くそう答えてしまったのだ。
 彼女はとても嬉しそうに笑って……。

じゃあ、明日の放課後に、ここで……

タカヤ

放課後?

その方が、学校帰りみたいで楽しくない?

タカヤ

そ、そうだな!
じゃあ……明日またここで、夕方に!

うん!

 こうして、俺は幽霊少女とのデートの約束をとりつけると、意気揚々と公園に戻ったのだった。

 よくよく考えると別に戻る必要はなかったのだけれど、他に行く場所があるわけでもない。
 幽霊少女の名前を聞き忘れたことを思いだしたけれど、ささいな問題だった。何せ人生初デート。浮かれるのも仕方がないだろう。

タカヤ

いや、霊生初デート?
生きてないからこれも違うか

 公園の入り口で、なぜか非常に不機嫌な顔をしたアゲハが俺を出迎える。

アゲハ

やっと帰りおったか

タカヤ

悪い。心配かけたか?ちょっと学校まで、さ

アゲハ

……関心せんな。あまり自分が生前に縁が深かった場所に行くものではない

アゲハ

朝にも言ったであろう。
お主は死んでから日が浅く、
まだ不安定な存在であることを忘れるな

タカヤ

ああ……ごめん。悪かったよ……

シノ

まぁまぁ、アゲハちゃん。いいじゃない。
タカヤ君も小さな子供じゃないんだし、
わかってはいるわよ

山田さん

やっぱり、どうしても家族や友人が気になってしまうものだからねぇ

トウカイ

無事に帰ってきたんだからいいじゃん。
な、タカタカ

タカヤ

トウカイさん、いい加減俺の名前を
普通に呼んでください……

タカヤ

そうだ、俺……

 あの少女のことを言おうとして、だけど俺はためらった。彼女が公園の話を聞いた時の反応を、思い出したからだ。

アゲハ

……?どうしたのじゃ?

タカヤ

いや、何でもない……

 彼女はこの公園が苦手みたいだった。おとなしそうな子だったから、公園の気さくすぎる面々とはあわなかったのかもしれない。苦手な人に自分の噂をされるのは、きっと迷惑だろう。

アゲハ

ふむ……

 アゲハはごまかした俺の態度を不審に思ったのか、疑わしげな視線を向けてきた。だけど、俺の不自然なごまかしを追及しようとはせずに……

アゲハ

お主によいものをやろう

タカヤ

へっ?

アゲハ

お主はわらわの忠告などろくに聞いておらぬようじゃからな

 どこからともなく、ひらりと青い蝶が舞い降りてきて、俺の肩にとまる。

タカヤ

え、こいつ、アゲハが出したのか?

アゲハ

他に誰がおるのじゃ?

アゲハ

そのアゲハ蝶にはわらわの霊力がこもっておるのじゃ。お主がどこへ行っても、霊力が届く範囲ならばわらわにお主の所在がわかる

タカヤ

便利アイテムだな

トウカイ

なんだ、アゲハちゃん、そんな面白い特技あんなら早く教えてくれりゃいいのによ

トウカイ

バイクで面白い場所につれてってやるぜ?

アゲハ

霊力の及ぶ場所は、せいぜいこの街中じゃ

アゲハ

それにわらわにだって、殿方を選ぶ権利くらいあるぞ?

タカヤ

何気にひでえ……

タカヤ

あ、でも俺はギリギリOKって考えていいのかな、コレ……

アゲハ

タカヤよ、勘違いするなよ。
お主が頼りないからひと肌ぬいで
やっているだけじゃ

タカヤ

デスヨネー……

 ひらひらと羽を動かす青いアゲハ蝶を肩に乗せ。
 だけど俺はまだまだ、事の重大さをわかってはいなかったのだ。
 悪霊とはどういう存在なのか。黄昏公園のみんなが、どうしてこうも明るく振る舞えるのか。

 俺は何の根拠もなく、ただ女の子とのデートに浮かれまくっていた。

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