廃墟島の1日目《後編》
廃墟島の1日目《後編》
クルーザーから降りた俺たちは、
5年ぶりに来た希島(のぞみじま)を眺めていた。
ボクたちは、どこで寝るんですか……?
今日から2泊3日の間、
マンションで寝泊りしますわよ
僕らが住んでいた所だね
どうせなら丘の上のマンションがいいな!
姫乃ちゃんとか、お金持ちの人たちが
住んでたマンションがいい!
ボクも興味があります……
もちろん結構ですわ。
そのつもりで使用人にも部屋を
掃除させましたわよ
おーっ、用意がいいな!
ホテルがある丘を見上げた時……。
背中から誰かが抱きついてきた。
ふふふっ。
お兄ちゃ~ん♪
背中に、ふにふにとした柔らかい物体が
当たっている……。
(こ……これはっ。
まさか亜百合の胸か?!)
今夜は、お兄ちゃんと一緒の
部屋で寝るのかぁ。
すっごく楽しみ♪
ま、待て待て!
姫乃のが反対側の腕をつかみ、
俺と亜百合を強引に引きはがした。
誤解なさらないで下さる?
ねえ、先生先生(さきおせんせい)。
部屋は男女で別々ですわよね?
あー、そうだな。
教師としても、保護者としても、
年頃の男女を同じ部屋で
寝かせるわけにはな……
えーっ、そうなの?
ざんねーん!
どこまで本気で言ってんだ……
全部本気だよ?
そ、そんなの駄目だよぉ!
亜百合ちゃんはアイドルなんだから、
変なことしちゃ駄目だからね耀くん!!
しねえよ
してくれないの?
お兄ちゃんにだったら、
変なことされてもいいのに……
亜百合ちゃん?!
あ、亜百合……。
お前なあ……
…………
おいおい亜百合、やめろよ。
千雪がビックリしてるだろ
えへっ、ごめんなさーい☆
そろそろ丘の上に向かわないかい?
もうすぐ日が落ちるよ
ん、そうだな
俺たちは荷物が詰まった
重いバッグを抱えながらも、
丘の上のマンションを目指して歩き始めた。
ねえねえ!
マンションに荷物を置いたら、
島を一周しようよ。
懐かしくて見て回りたく
なっちゃった
おっ、いいな。
行こうぜ!
もう夕方だろ?
歩いてる内に真っ暗に
なっちまうぞ。
危ねえから明日にしろ
えぇ~っ、そんなぁ!
ひどいよ先生先生~
兄貴のケチッ!
はあ……。
お前ら小学生か……
マンションに着いてから姫乃に案内されたのは、
1階の部屋だった。
こちらと、こちらの部屋が、
クリーニング済みですわよ
窓から夕日が差し込んでいて、
部屋の様子がよく見える。
ここが丘の上のマンションか。
俺たちが住んでた所より
立派な感じがするな
まあ、家具が無いせいで
当時とは雰囲気がだいぶ違いますけれど
へえ……。
部屋の面積が広いし、
色々なインテリアが置けただろうね
宮ノ内家が所有していた芸術品や
高級家具の数々を
お見せできなくて、
とっても残念ですわ!
うるせえ。
すぐ調子に乗るな
パチンッ パチンッ
あれ?
電気が点かない……
そりゃそうだろ、
電気が通ってねえんだから。
ちなみにガスと水道も使えねえぞ
えーっ?
じゃあ夜は真っ暗じゃない?
メシはどうすんだ?!
それにお風呂は?
3日も入れないの?
お前ら……。
今の今まで、
疑問に感じてなかったのかよ……
みなさま、
ご安心なさって!!
なんだなんだ。
急に大きな声出して
お風呂については、
島に湧いた温泉がまだ活きていますわ!
使用人が確認済みですわよ
そういえば希島には、
温泉がありました……
ここから温泉まで
ちょっと歩くけど、
助かるね♪
そして……。
人数分の懐中電灯、食料、水、寝袋、
カセットコンロ、ガスボンベなどなど、
生活必需品を用意してありましてよ!
さっすが姫乃ちゃん!
でも、いつの間に?
2~3日前に使用人に
運ばせましたわ
へえ。
それは今、どこに有るの?
旧缶詰工場ですわ。
第一倉庫に積み上げてありましてよ
俺たちがさっき通って来た所だろ!
先に言え!!
相変わらず短絡的な方ですわねえ。
さっきはみなさん、
ご自分のバッグを
持っていませんでしたこと?
分担すれば、
少しずつ運べただろうが
細かい事は言いっこ無しですわ!
さあ殿方どの、
はりきって運んでくださいまし!
仕方ないね
はいはい、わかりましたよ
お嬢様……
お前ら姫乃の言いなりかよ!
姫乃の教育に良くないぞ!?
教育って……。
話し合ってる時間が無駄だよ。
早く行こう
だな。
ゴチャゴチャ言ってる間に、
夜になっちまう
くっ……。
女だって軽い物なら運べるだろ?
お前らも手伝えよ!
わかりました……。
ボクも行きます……
えっ
小さい子にまで運ばせるのかい?
ち、千雪はいいんだ。
ここで待ってろ
えーっ……です……
今夜のお食事を作るだけの食材なら、
わたくしと亜百合さんが持っていますわ
私たちは夕ご飯作りながら
待ってるからね。
いってらっしゃい、お兄ちゃん♪
くそ、仕方ないな……
三人で丘を下り、
ようやく第一倉庫まで辿り着いた。
結構距離があったな……
全部を一度に運ぶのは無理だね。
差し当たって、
今夜必要な物だけ持って行こう
残りは明日の朝か昼間にでも
全員で運べばいいな。
よし、まずはガスコンロを……
うーん……
どうしたんだ兄貴?
俺たち7人が
2泊3日する為だけにしちゃあ、
食料と水が多くねえか?
そう言われれば多すぎるな。
カセットコンロ用のガスボンベも
大量に有るし
急に人数が増えた場合に備えて、
予備を用意していたんじゃないですか?
そういう事かねえ……
そもそも、マンションの掃除をしたなら
食料とかも丘の上のマンションに
置きゃあ良かったのに、
どうしてここに置いたんだ……?
そんなの姫乃に聞けばいいだろ。
いいから行こうぜ!
うーん……
ひたすら首をかしげる兄貴を横目に、
俺と玲也は水やガスコンロ、食料などを
空のボストンバックに詰め込んだ。
兄貴もようやく考えるのを止めたようで、
人数分のランタンと懐中電灯を
バッグに詰め始めたのだった。
だいぶ暗くなったな。
足元に気をつけろよ
街灯が無いと、こんなに暗いんだな
あっ……。
ごめん、二人とも
どうした?
倉庫の棚に携帯を
置いたままだ……。
取りに戻るから、
二人は先に行ってくれないか?
お前、そういうとこが
昔っから抜けてんだよな~
はは、美崎の言う通りだ
ほら、懐中電灯。
寄り道すんじゃねえぞ?
はい!
玲也は兄貴から懐中電灯を受け取り、
荷物を抱えたまま倉庫へ戻って行った。
そうして、兄貴と俺が丘を登り、
マンションの玄関に入った時に……。
絹を裂くような悲鳴が聞こえた。
何だ!?
兄貴と俺は玄関に荷物を置き、
駆け足でみんなが居るはずの部屋に向かう。
部屋の前に到着した時……。
開いたままのドアから、
青ざめた顔で瞳を異常なまでに見開き、
両手で口を覆っている若葉が見えた。
…………
どうした!
若葉!!
すぐ様駆け寄った俺は、
若葉の視線の先を追うように眼球を動かす。
そこには、姫乃がいた。
姫乃が、倒れていた。
口や喉から、ゴボゴボと血を噴き出して。
ゴブッ……!!
血……?
これは本当に血なのか?
絵の具かインクか何かで、
俺たちを驚かせようとして
いるんじゃないのか……?
あまりにも現実離れした光景を前にして、
俺は現実逃避を始めていた。
姫乃!
もう喋るな!!
!!
兄貴の怒鳴り声で、我に返った。
これは姫乃のイタズラなんかじゃない!
本物の……血、なんだ……。
兄貴は片膝を立てて姫乃の横に座り込み、
いつの間にか取り出していたタオルで
姫乃の喉を押さえている。
それでも姫乃は俺たちに何かを伝えたいのか、
必死に唇を動かしていた。
グボッ!!
姫乃の口から、噴水のように血が噴き出した。
馬鹿野郎!
喋るなって言ってんだろ!!
姫乃ちゃん……!
姫乃ちゃん!!
さっきまで放心していた若葉も、
堰を切ったように泣き始めた。
クソッ……。
次から次へと血が流れてきやがる!
頚動脈をやられてんのか?!
タオルは見る見るうちに赤く染まり、
血がしたたり落ちる。
こんなに血が流れていては、
タオルで止血しても無駄なのかもしれない。
それでも兄貴は額に汗を浮かべながら、
姫乃の喉を押さえ続けていた。
みんな騒いで、どうしたの?
亜百合が千雪を連れて、
驚いた様子で部屋に入って来る。
姫乃を目の前にした瞬間、
二人の表情が凍りついた。
……ッ!!
とっさに亜百合が、千雪の目を両手で覆う。
見ちゃダメッ!
俺は気づくと、涙を流していた。
止め処も無く零れ落ちる涙をそのままにして、
ようやく姫乃の側に駆け寄る。
姫乃!
死ぬなっ!!
そう言って姫乃に顔を近づける。
…………
姫乃は俺と視線を合わせると、
わずかに“にこり”と微笑み──。
────
──瞳を閉じて、頭をくたりとさせた。
おい、姫乃……?
姫乃?!
姫乃ちゃん!!
姫乃ちゃん姫乃ちゃん姫乃ちゃん!!
姫乃ちゃんっっ!!!
若葉は狂ったように叫び、
何度も何度も姫乃の名前を呼び続ける。
しかし……。
その呼び声に、姫乃が応えることはなかった。
姫乃おねぇは……どうしたんですか……?
怪我をしているんですか……?
視界を亜百合の手によって
さえぎられている千雪だけが、
状況を理解していないようだった。
け、怪我っていうか、その……
怪我なら、
救急車を呼んだ方がいいと思います……
(そうだ、救急車だ。
病院に運べば、
まだ助かるかもしれないじゃないか!)
姫乃が死んだという事実を受け入れたくなくて、
ポケットからスマホを取り出す。
若葉もそれにならうように、
慌てて携帯で電話をかけ始めた。
……通じない?
電波が一つも立っていない事に気づいた時、
若葉が携帯を持ったまま兄貴の肩を揺さぶった。
ねえ、先生先生!
電話が繋がらないよ!!
どうして携帯が圏外なの?
さっきから一言も発せずに
姫乃の喉を押さえていた兄貴が、
ようやく口を開いた。
この島に、携帯の電波は届かない。
とっくの間にアンテナは
撤去されてる
姫乃に落とした視線を動かすことなく、
やけに冷静に言い切った兄貴が少し怖かった。
じゃあ、姫乃ちゃんはどうなるの!?
…………
兄貴は無言のまま立ち上がり、
亜百合の方に向き直った。
おい。
千雪を隣の部屋に連れて行け
う、うん……。
わかった……
姫乃おねぇは
どうしたんですか……?
後で教えてあげるから、行こ?
姫乃おねぇが見えません……!
手をどけてください……!
騒ぎ始めた千雪をなだめるようにして、
亜百合は千雪を連れて
隣りの部屋へ行ってしまった。
千雪を連れて行ったのを見届けると、
兄貴はベランダの方へ歩いて行き、窓を閉めた。
(ベランダの窓、
開いてたのか……。
全然気づかなかった……)
少ししてから、
二人と入れ替わるように玲也が入って来た。
一体、何があったんだ……?
…………
…………
俺も若葉も、うな垂れたまま黙っていた。
今起こった事を玲也に説明する気力なんか、
あるわけがない。
放心している俺と若葉を横目に、
兄貴は姫乃の顔にそっとハンカチをかけた。
隣の部屋へ行こう。
話はそれからだ
……はい
俺たちは隣りの部屋へ移動すると、
ランタンの灯りをともした。
そうしてから、しばらくの間……。
俺たちは、言葉を交わす事ができずにいた。
先生先生、ちゆちゃん寝たよ……
長い沈黙を破るかのように、
亜百合が入って来た。
そうか、お疲れさん
私が……私が悪いの……!
どうした、若葉?
私が姫乃ちゃんを
一人にしちゃったから!
姫乃ちゃんは死んじゃったの!!
ちがうの……。
わかちゃんのせいなんかじゃない……。
私が、ひめちゃんの側に居れば……
若葉……?
亜百合……?
なあ、二人とも。
俺たちが居ない間に
何があったんだ?
夕飯を作ろうとしたら……。
ちゆちゃんが、
『トイレに行きたい』って言ったの
水道が止まってるから、
マンションのトイレは使えないでしょ?
だから、外まで連れて行ったけど……
帰って来たらみんなが集まってて、
ひめちゃんが……。
ウウッ……!
亜百合は顔を両手で覆って泣き崩れた。
雲母さんと元宮さんは、
現場に居なかったのか……
若葉、喋れるか?
うん……
亜百合と千雪が外に行ったとき、
姫乃と若葉は何をしていたんだ?
二人が出て行った後にね、
包丁が入ったバッグを
隣りの部屋に取りに行ったの
包丁……?
何に使うために?
え?
夕飯はカレーにしようと思ってたから、
野菜を切るのに
必要だったんだけど……。
何かおかしい?
そうだなあ……。
自分でも安直すぎるとは
思うけど……
何が言いたいんだよ。
ハッキリ言えよ
さっき部屋を移動する前に、
宮ノ内さんの傷口を
近くで確認したんだ
宮ノ内さんの喉には、
鋭利な刃物で切られたような
傷口が有った。
第一発見者が
刃物を持っていたとなると……
第一発見者って、私……?
まあ、疑いたくはないけど
違う!
私が姫乃ちゃんを殺すわけないよ!
若葉が大粒の涙をボロボロとこぼす。
テメーッ!
ふざけんな玲也!!
!!
玲也の胸倉をつかみ上げたが、
兄貴が強い力で俺の腕を押さえた。
おい、耀っ!
お前が取り乱してどうするんだ!!
だってコイツ、若葉を……!
確かに、今のは良くないぞ玲也。
俺達は警察じゃないんだ。
犯人探しをするのは間違ってる
……そうですね
すみません、先生先生。
美崎もすまない。
いくらなんでも軽率な発言だった
謝るのは兄貴と俺じゃなくて、
若葉だろ!!
……そうだね。
ごめん、日良さん
ううん、いいの……
若葉は無理に笑おうとしているが、
涙が止まらない。
ただでさえ姫乃の死に様を目の当たりにして
傷ついている若葉に、
追い討ちをかけた玲也が
たまらなく許せなくなった。
なあ玲也。
お前、倉庫に携帯を取りに戻ったよな?
それが何?
倉庫に戻る振りをして、
先にマンションに行ったんじゃないか?
耀、いい加減にしろ
ははっ。
美崎は面白いことを言うね?
何が面白いんだ?
だって、そんなの無理だよ。
あんな重い荷物を持ったまま
美崎と先生先生を追い越すなんて、
できるわけないじゃないか
荷物なんかその辺に
放っとけばいいだろ。
で、姫乃を殺した後に取りに戻れば……
耀っ!!
いい加減にしろって言ってるだろ!
やめてよ、耀くん……グスッ。
玲也くんが姫乃ちゃんを
殺すわけないじゃない……ぐすん
自分を疑った相手を庇うのか?
玲也くんは、
謝ってくれたよ……?
だけど!
みんな希島で育った仲間なのに、
信じ合わないとダメだよ……
…………
あの……。
ちょっといいかな?
なんだ?
気のせいかな? と思って
今まで言わなかったんだけど……。
私たちがこのマンションに
入った時、
2階から物音がしたの
物音なんかしたか?
私が昔から
耳がいいのは知ってるでしょ?
ああ、そうだったな。
小さな物音に敏感だったし、
音楽の成績も亜百合が一番良かった
そう言えばそうだったな……
つまり、僕らより先に
マンションに入っていた
人間が居るってこと?
そんな、まさか……
姫乃が殺された時、
窓が開いていた。
……という事は、
ベランダから逃げたのかもしれねえな
1階ですし、
その可能性は高いですね
姫乃ちゃんが2~3日前に、
使用人に荷物を運ばせたって
言ってたよね。
その中の誰かが島に残ってたのかも……
あるいは、
まったくの部外者が以前から
島に住み着いていたのかもしれない
この島の中に変質者がいるってことか?
そうとしか考えられないよ……。
私もわかちゃんと同じ気持ち。
私だって、仲間を疑いたくない
亜百合ちゃん、ありがとう……
お礼を言われることじゃないよ
…………
……そうだね。
雲母さんの言う通り、
仲間を疑うべきじゃない
変質者が潜り込んでるとなったら、
一人で寝てる千雪が心配だな。
ちょっと連れてくる
あっ、私も行く!
俺だけで大丈夫だって。
お前らは絶対にここを離れるなよ?
単独行動はこの俺が許さねえからな
兄貴が単独行動しようとしてんだろ……
って、もういねえし
──それから数分後、
寝ている千雪を抱えて兄貴が戻って来た。
スゥ……スゥ……
兄貴がそうっと千雪を床に下ろすと、
亜百合が毛布代わりに寝袋を千雪にかける。
ちゆちゃん、よく寝てるね
兄貴が玄関に行き、カギをかけた。
これで今日のところは身を守れるだろう
変質者がベランダから入って来たら
どうするんだ?
その可能性はあるね。
武器になりそうな物を調達しないと
私と姫乃ちゃんが持って来た包丁、
武器になるよね?
隣の部屋から取って来る
いや、俺と玲也が取って来る。
お前はここで待ってろ
でも……
今のお前には、
姫乃を見せたくねえんだよ
…………
じゃあ、騎士(ナイト)二人で
行くとしようか?
どのツラさげて騎士なんて
ほざくんだお前は
はは、手厳しいな
隣の部屋から持って来た包丁を手にして、
俺、兄貴、玲也が交代で番をすることに決めた。
神経がたかぶって眠れそうになかった俺は、
トップバッターを申し出たのだった。
(姫乃……)
窓から見える月を眺めていると、
隣の部屋に置き去りにしてしまった姫乃が
なんだか無性に可哀想に思えてきた。
(一人ぼっちにしてすまん……)
交代の時間だぞ、耀。
もう寝ろよ
眠れそうにないから、
兄貴と一緒に起きてる
寝ておかないと明日がキツイぞ。
何が起こるかわかんねえんだから、
体力は温存しておけよ
そうだな……
明後日には、
姫乃の家のクルーザーが迎えに来るんだ。
それまで、少しの辛抱だ……。
姫乃を失った悲しみと、
島に潜む殺人鬼への恐怖に打ち震えながら、
無理にでも眠ろうとして目を閉じた。
ううっ、姫乃さん……いい人だったのに……
だが、一人一人が最善とは言えないまでも、状況を打開するための行動を起こしている。先生さんも年長者として場をまとめている。それがx.yだ。続き待ってます。
姫乃さん……(´;ω;`)
冒頭で亜百合ちゃん可愛いぐへへとか思ってた気分が吹き飛びました……
さきお先生の勘の良さと冷静さ、そして御約束の単独行動を跳ね除ける強さが大好きです!
連続更新は此処まででしょうか? 次話も楽しみに待ってます!!
>さらすさん。
姫乃を褒めてくれていただけに、本当気まずいです(´・ω・`)
打開するための行動が、相手を傷つけるものでしかなくなっているのは彼らの未熟さでもありますね。
そこを犯人につけこまれないといいのですが…。
>バブリシャスさん。
姫乃が死んだのは残念ですが、亜百合を可愛いと言ってもらえると救われます。(姫乃を殺したのは作者である私なのだが)
先生(さきお)はメンバー唯一の大人だし、みんなの元担任でもあるから、みんなはおとなしく言う事を聞いていますね、今のところは…。
ひ、姫乃…!!
犯人が内部にいるのか、第三者なのか…。予想して読むのが面白いのか、待ち構えているのがいいのか…。あっという間に通しで読めちゃいました!
続きを楽しみにしています!