頴果

相変わらず口調がかたいんですね、填緒さんは。カウンター定食……カウンターの恩恵を授かれるのでは?


邪神様

アグレットが食堂に現れたのを見て生徒たちが湧く




頴果

ん?あの人って試験の時私を助けてくれた人かな?

頴果

アグレットを見て

填緒

あぁ……あの方が降臨されたのか……今日も神々しいな

 

填緒

羨望の眼差しで見てよう

アグレット

……やぁおはよう、此処空いてるかな?

アグレット

辺りの生徒をスルーして、三人に話しかけるよ

邪神様

アグレットの周りだけ百合の花が満開なエフェクトがだね



悠雅

…あ、ああ、はい。空いてます

悠雅

ちょっと一瞬びびってから

頴果

え? …あ、はいどうぞ

填緒

……か、神がここに降臨された……だと……! 私の読みが外れた、くっ、どういうことだ……

 

填緒

訳:座ってくださいお姉様ー!

頴果

新入生(仮)だと気後れするほどの神々しさ


填緒

いやこっちが中二なだけ

填緒

でも神っぽい気が


矢代

…………

邪神様

新聞読みながら珈琲を啜る矢代ェ……


邪神様

眼鏡装備で最早矢代と気付く者はいない

頴果

填緒ちゃんは素直じゃないんだね

頴果

にやにやしながら


悠雅

…訳、座ってください、と

悠雅

何故か翻訳

アグレット

随分個性的な……ま、そんじゃあ失礼するよ。……キミたち、一年生だよね? 合格おめでとう

アグレット

普通に座って、定食を食べながら話を振るよ


填緒

う、煩いわ! ……別にあの程度の試練、私にとって何の苦でもないわ

 

填緒

とか言いつつ多分半泣きだったんじゃないかな

填緒

で、涙目だったんだと思います

頴果

ありがとうございます。……たしか、会頭さんでしたっけ? 試験の時はありがとうございました

悠雅

適合するか不安でした、と。 ……会頭さん…でしたね。はい、ありがとうございます


アグレット

いえいえ。あれは……いや、なんでもない。精霊さんとのお付き合いは謎なところも多いから、何かあったらすぐ相談してね

頴果

ありがとうございます

填緒

そんなことないだろうけど。……まあ、礼は言っておく

悠雅

はい、そうさせていただきます

第二話「お茶会の誘い」Ⅵ

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