おやおや笹塚先生、生徒にイケないことし中で~す!

トオル

ちょ、せんせい

そこはトオル君の弱点…

笹塚先生

ん~?

あらあら先生、聞こえないフリです!
そんなことしてるとトオル君に怒られちゃうぞ♪

トオル

~こらっ

笹塚先生

トオル

……

笹塚先生

……

トオル

続き、やるんでしょ

笹塚先生

何の?

トオル

チッ

藤原トオルはついにキレた。

おもむろに右手を先生の前に出すと、パチンとならした。

煙が消えると先生が座っていたはずの席にその姿はなく、影のようなあいまいなものが見えているだけだった。

なっ なんじゃこりゃ!

トオル

ふう

おま、これ、ちょ

トオル

え? どちらさまですかぁ?

え? 俺だよ 俺

トオル

え? だれだれ?(笑) もしかして
オレオレ詐欺ですか?

え。てか名前が
無ええええええ!

トオル

名前って…それ以前の
問題(笑)

あ~おもしろいなぁ。
トオルはストリエの挿絵の力を借りて、上機嫌である。

笹塚先生

てか笑ってんじゃねえよ!!

トオル

はぁ?

いい年したオトナが、と内心トオルは毒づく。

トオル

なんか言うこと
あるんじゃないですか?

笹塚先生

……悪ぃ

トオル

はい?

笹塚先生

鬼畜か

トオル

え??

笹塚先生

!?

笹塚先生

マジ怖え。てか、これじゃいつまでたっても話が進まねえし…
つか脇腹触ってこんなに怒られんの?

笹塚先生はストリエの厳しさを知ったのだった。

従って、素直に謝ることにする。

笹塚先生

…すいませんした!

トオル

よろしい

トオルは再び右手をパチンとならした。

煙が消えて現れたのは…

笹塚先生

う~ん、惜しい!

ストリエのキャラが多いことも、教師笹塚にとっては不安要素となりつつあるようだ。

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