2018年お正月。
クマオは風邪をひきかけていた。
引き続き、私に対しては不機嫌だった。
セールに出かけた。
街はセール狙いの人であふれていた。
いつも車を停める百貨店の駐車場は入庫に1時間以上はかかるほど
込み合っている。
クマオは言った。「先に降りてどこかで何か食べてきて」。
「え?クマオさんは?」
「オレはいいよ。軽く食べてきたから。それよりここで待ってるの
時間の無駄だし。」
「うん、じゃあそうする」。
こんなことも初めてだった。
少し動揺しながらも私は一人車から降りて近くのカフェに入った。
これはクマオの親切なんだ。疑ってはいけない。
そう自分に言い聞かせないと涙がこぼれそうになる。
パンケーキを注文し、食べ終わった頃、
「車停めたよ。○○あたりにいるよ」と連絡。
遠目でクマオの姿が見えた。
スマフォを触っている。私へのラインかと思ったがそうではなさそうだ。
やはり・・・。