信頼していた上司に、食事に誘われました。

営業職をしていたときは、上司と二人で飲みに行くのなんてあたりまえで、
なんの警戒もしていなかった私。
ふつうに楽しかったです。
仕事の話もできたし、こういう機会も大切だなと思えました。
それから何度か食事に行きましたが、だんだん違和感を感じるようになりました。


ん?


しばらくして、その違和感は確信に変わりました。
ああこの人は、私と関係を持ちたいんだ。

そのときの絶望感は、今でも夢に見るほどすさまじかったです。
涙も出なかった。
金槌で殴られたような衝撃と心臓をにぎりつぶされたような胸の痛み。

そうか。

仕事を評価していたわけじゃないのか。
ただ私と、セックスしたいだけなのか。

笑えてきました。
信じていた私が情けなくて情けなくて。
あまりにもみじめで。

悔しくてたまらなかった。

いま目の前にいるのは、スイッチ入っちゃったただの男
尊敬していたあの人は、ただの男だった

断れば断るほど、愛の言葉をささやいてきます。
離婚もする。本気だ。と。

たった一回のセックスのために、そんな嘘をたくさん浴びせてくる。

死にたくなりました。
心はきっとあのとき一度死にました。

その日から、転げ落ちるように心も体も不調になり
何もかもが悲しく、苦しく、仕事も手につかなくなりました。

うつ病と診断される頃には、どうしようもない状態でした。

卒業 さようなら その2

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